COLUMNコラム
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【トラウマインフォームドケアという関わり】⑤子どものトラウマ反応について
こんにちは、所属カウンセラーの古宇田です。 最近、日本での共同親権の導入について注目しています。現行制度では、離婚後の親権は父親か母親の一方が持つ「単独親権」ですが、「共同親権」導入となれば、両親が合意すれば共同で子育てをすることが可能になります。合意が難しい場合は家庭裁判所が判断することになり、家庭内暴力などの懸念がある場合は単独親権が選択されることになる可能性があります。 一般的に、共同親権は…続きを読む
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【トラウマインフォームドケアという関わり】④こころのケガになりうる出来事
こんにちは、所属カウンセラーの古宇田です。 この記事を書いている頃、東京に久しぶりの雪が舞い降り、街の景色は一変しました。冷たい風が鼻先をかすめ、空気中には雪の粉が舞い踊っていました。職場の一つである児童養護施設では、子どもたちが喜び勇んで庭や公園で雪合戦を楽しんでいました。その無邪気な笑顔が、私のこころにほんのりと温かさをもたらしてくれました。雪の中で純粋に楽しむ子どもたちのように、私たちも心の…続きを読む
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【トラウマインフォームドケアという関わり】③子どもの気になる行動の背景を理解するためのヒント
こんにちは、所属カウンセラーの古宇田です。 ここ数年、秋らしさが短くなったように感じるのは私だけでしょうか。秋らしからぬ暑さが続くため、紅葉の時期もズレたりと、季節らしさを楽しむ瞬間を今まで以上に意識しないと四季の良さを見過ごしてしまいそうです。 さて今年からこども家庭庁が設けた「秋のこどもまんなか月間」では、子どもや子育て家庭を社会全体で支援する動きをさらに盛り上げるための取り組みが行われていま…続きを読む
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【トラウマインフォームドケアという関わり】②なぜ今の時代に必要とされているアプローチなのか
こんにちは、所属カウンセラーの古宇田です。 気が早いのですが、来月11月は「オレンジリボン・児童虐待防止推進キャンペーン」となっています。平成16年度から令和4年度まで厚生労働省において「児童虐待防止推進月間」として実施されていました児童虐待防止キャンペーンが、実は令和5年度からは、こども家庭庁が取り組むことになりました。「オレンジリボン・児童虐待防止推進キャンペーン」として、家庭や学校、地域等の…続きを読む
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【トラウマインフォームドケアという関わり】①環境要因によって形づくられる子どもの発達の質とは・・・
こんにちは、所属カウンセラーの古宇田です。 前回のコラム冒頭で、若者の居場所支援という視点から、こども家庭庁の「トー横」エリアを視察したというニュースを取り上げました。視察後に、若者の居場所支援の強化をしていく考えを示し、より安全で安心な居場所づくりが目指されています。その中で今までにされている取り組みをご紹介したいと思います。 こども家庭庁が取り組んでいる子どもや若者の居場所支援には、さまざまな…続きを読む
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【小児期の逆境体験(ACE)とは・・・】将来の健康のために幼少期のトラウマを防ぐ支援
こんにちは、所属カウンセラーの古宇田です。 春めいてきた今日この頃、4月に向けての別れと出会いの季節でもありますね。良き別れや新たな出会いをみなさまがこころ穏やかに迎えられますように。 世界では今現在とてつもない危機が起きていて、大勢の人が苦しんでいます。感染症の世界的な流行もそうですし、戦争、極度の貧困、地球温暖化も地球に住む1人1人がどうしていくことが良いのかを考え、そして取り組むべき課題では…続きを読む
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【児童虐待、トラウマそして複雑性PTSD:後編】こころの傷つき体験を乗り越える力とは・・・
こんにちは、所属カウンセラーの古宇田です。 2021年も残り僅かとなりました。と前回の冒頭でも書きましたが、本当に2021年も数日となりました。国内ではコロナ新規感染者数もめっきり減ったものの、新たな変異株の出現に今後も心配な状況です。今の時代はコロナという不安の種がありますが、いつの世も何かしら不安の種はありました。不安の中にいたとしても人との関わりを通してエネルギーをもらい、逆に与えつつ、さま…続きを読む
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【児童虐待、トラウマそして複雑性PTSD:前編】こころの傷つき体験を乗り越える力とは・・・
こんにちは、所属カウンセラーの古宇田です。 2021年も残り僅かとなりました。今年もコロナに振り回される1年となりましたが、新規感染者数も激減し、心なしか平穏が戻ってきたような感覚もあります。しかしながら気を引き締めつつ、年末に向けて気持ちをこころ穏やかに明るく過ごしていきたいと思います。 さて私が働いている児童養護施設と絡めまして今回は児童虐待そしてトラウマや複雑性PTSDに関連するコラムをお伝…続きを読む