皆様、こんにちは
メンタルヘルスケア&マネジメントサロン代表・公認心理師の小高千枝です。
7月がはじまりましたね。
2023年も半年が終わりました。
半年をお過ごしになられてこられたことは、楽しいことだけではなく、
お辛いこと、苦しいことも沢山あったことと思います。
大変おつかれさまでした。まずはご自身を労ってくださいね。
そして、色々な意味で充実されていたかと思います。
英気を養うとともに、残り半年も前向きに楽しみましょう!
(朝のさくらの散歩で毎朝目にするあさがお)
そして、日本の四季
皆様はこの梅雨という時期をどのように感じていらっしゃいますか?
四季の感じ方も人それぞれ。先月の記事(下記参照)でも書かせて頂きましたが、私自身、基本的にはネガティブな捉え方はしないように心がけています。
【6月を迎えて】本質を冷静に見極める-「飲水思源」基本を忘れない
http://odakachie.com/chie_blog/17439/
蒸し暑い、雨で洋服が濡れて嫌!傘が邪魔だなぁ。。。と、全く思わないわけではありません。
ただ、マイナス感情に振り回されていると心も体も疲弊し、ポジティブなことさえもマイナスな見え方になってしまうことがあります。
それってもったいないことですよね。。。
メンタルトレーナーの森下よりダイエットコラムへ
「憂鬱になりやすい梅雨も工夫と考え方次第で楽しい季節に変わったりします。」
物事の見方・捉え方について冒頭挨拶でお伝えさせていただいておりますが
人生は一度きりです。
何に対して気持ちやエネルギーを注ぐか?大切な時間とどう向き合うか?「一日一生」を皆様にはゆっくり感じていただきたいと思い、7月のご挨拶記事を書かせていただきました。
「正解」は自分の中にある
私自身、自分の生き方が正解だとは思っていません。
ただ、物事を選択するときに自分自身へ問いかけることがあります。
「自分にとって大切なものはなに?」
「時間とエネルギーを何に注ぐことが幸せだと思う?」
そうすると、自ずと道が開けていくことがあります。
友人ともよく話しています。
「合理的に直近で結果を出すことができたかもしれないけれど、回り道したことで今を素直に受け入れられる」
困難が立ちはだかることが多々ありますし、くじけそうになることも多々あります。
年々、気力体力の衰えもあり回復力も遅くなっていると感じますが
今まで自分で選択してきた経験からも、困難と向き合う勇気や悩みとの共存が上手くなってきていると感じます。自画自賛です。
(ある日の仕事終わり。美しい空に癒されました)
また、カウンセリング技術を学んできたことでセルフカウンセリングをし
時には弊社のカウンセラーたちへ開示をしながら、心と身体の整理整頓の時間を設けるようにしています。
そうしていくうちに、自分自身を客観視できるようになり、冷静な自分を取り戻すことができます。
自分自身の選択を後悔しない、他人のせいにしないようにするためにも。。。
自分の中にある、責任を伴う「正解」と対話をするようになさってください。
違和感を覚える報道やコメント、ネットの総攻撃
最近、どこを見ても辛い悲しいニュースが目から耳から入ってくることが多く
一日ニュースを見ないようにする日を設けるようにもしています
私も人間ですから、自分自身が疲れている時、弱っている時に情報に一瞬惑わされることもありますからね。。。
ただ、違和感を覚えた時には必ず、立ち止まり、ゆっくりみつめるようにしています。
こういったネット社会の情報は、正しい選択というものが少ないのかもしれませんが
私は違和感を覚えること、単なる”バッシング”という形で騒動になっていることに対しては
何かの本質・本題からずれている印象が強いため、表面的な情報に振り回されないよう
自分の気持ちや価値観の確認作業をするように、極力心がけています。
また、信頼できる相手と価値観の押しつけではなく、冷静に話しをすることで
自分の心で感じている感情や感覚を言語化・可視化し、自己理解を深めるようにしています。
ただし、「冷静に話しができる相手」「偏った価値観で判断しない相手」限定となりますが
命に係わる事件が発生すると、テレビやラジオでは「いのちの電話」のメッセージやお知らせをパターン化して流すこと
コメンテーターの皆さんが口をそろえて「誰か相談できる人がいたら。。。」とおっしゃっていること
ここにも違和感を覚えます。もっと繊細な問題です。
簡単に”心で感じていること””悩み”を誰にでもお伝えできるわけではありません。
特に、立場が上になられた方や悩みが深い方は尚更、話す相手を選びます。選ばなくてはいけません。
私もコメンテーターとして出演をさせていただくことがありますので、テレビの生放送での
コメントの出し方や話す内容を選ばなくてはいけないという、大変さは存じ上げていますが
当事者が抱えている問題に対し、丁寧に向き合う姿勢を持つことは公でコメントをする際に、常に意識したいと思っていることです
個々の価値観は違います。
物事に対する重要度、選択は「人それぞれ」です。
「自分だったらその選択はしない」ではなく
「どうしてその選択をしてしまったのか」
「選択をせざるを得ない状況になった理由はなんだったのか」
相手への寄り添いを、多角的な物事の視点が重要視されている時代だからこそ
安易に判断しない世の中になって欲しいと願うばかりです。
エコーチェンバー現象を客観視する
エコーチェンバー現象
「エコーチェンバー」とは、ソーシャルメディアを利用する際、自分と似た興味関心をもつユーザーをフォローする結果、意見をSNSで発信すると自分と似た意見が返ってくるという状況を、閉じた小部屋で音が反響する物理現象にたとえたものである。
サンスティーン(2001)は、集団分極化はインターネット上で発生しており、インターネットには個人や集団が様々な選択をする際に、多くの人々を自作のエコーチェンバーに閉じ込めてしまうシステムが存在するとしたうえで、過激な意見に繰り返し触れる一方で、多数の人が同じ意見を支持していると聞かされれば、信じ込む人が出てくると指摘した。
また、サンスティーンは無作為に選んだ60の政治系ウェブサイトを対象に、各ウェブサイトのリンク先を調査した。その結果、反対意見へのリンクは2割に満たない一方で、同意見へのリンクは約6割と高くなっていた。さらに、反対意見へリンクがある場合でも、「相手の見方がいかに危険で、愚かで、卑劣であるかを明らかにするのが目的」としていた。そのうえでグループで議論をすれば、メンバーはもともとの方向の延長線上にある極端な立場へとシフトする可能性が大きいと指摘している。
(総務省HPより)
デジタル経済の中でのコミュニケーションとメディア
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r01/html/nd114210.html
SNSやネットニュースで、自分自身が気になる情報、フォローしたユーザーが発信した情報が
正しいと判断してしまったり、無意識の中で常に目にする情報が刷り込まれ
その意見が世間の中で「正解」と思い込みが発生してしまうことは、近年では珍しくありません。
私自身、普段は興味がなくても仕事で検索をしたキーワードの履歴から
優先的に似通った情報が表示される「フィルターバブル現象」も手伝い
表面的にしか知らない情報に対し「へぇ~そうなんだぁ」と勝手に納得していることがあります。
ただ、そういった時に知ったかぶって人に伝えることはなく、それなりに自分で調べてから
事実に近いことを理解し、受容し、自分の情報のひとつとして納めるようにしています。
本来生活が豊かになるための情報の共有、情報空間の在り方を今一度みつめ
振り回されていないか。心に違和感を覚えていないか。これは事実なのか。。。
冷静になるお時間を設けるようになさっていただきたいと思います。
時間には限りがあります。
「一日一生」
皆さんの大切な時間を何に費やしますか?
(さくらに毎日癒され、心身ともにリセットできています)
心理カウンセリングを身近に「ユーキャン心理カウンセリング講座」
心理カウンセリングの技術は臨床現場だけではなく、スタッフ間のコミュニケーションや
私自身の日常生活の中でも役立つことが多いため
「仕事」としてトレーニングを積んだことでもありますが、結果的に私自身の人生の中で
大きな財産にもなっています。
ユーキャンの心理カウンセリング講座の中でもお伝えしておりますが
「心理カウンセリングの知識は、周囲のために気遣ってムリをしたり、ストレスをためがちな方のセルフカウンセリングにも役立ちます。繊細さや誠実さを活かすヒントが得られることで、自己肯定感もアップ。心に余裕が生まれ、あなたの個性をプラスに伸ばすチカラに!」
講座開発をさせていただく中で、自分自身の心のケアを大切にすること
自分を大切にできることで、大切な人も大切にできる。。。そういう気持ちで携わっていました。
心理カウンセリング講座における受講生様からの質問へ弊社カウンセラー達がご回答をしております。
担当カウンセラーより皆様へ。。。
<メッセージ>
▶森下 健(メンタルトレーナー)
心理学講座のご受講をいただきありがとうございます。
心理学の知識を身につけることで、自己受容や他者理解のレベルが深まり、人間関係や自己成長において大きな前進を遂げることができます。
心理学は日常のあらゆる場面で実践することができます。これからもご一緒に学び続けていきましょう!
▶古宇田 エステバン英記(臨床心理士 / 公認心理師)
心理学は人間の心や行動の複雑さを深く、そしてより豊かな人間関係を築くための
貴重な学びの機会を与えてくれます。
心理学を学ぶ旅を通して、新たな発見や洞察を得ることができるでしょう。
疑問や興味を持ったことに積極的に取り組み、自分自身の好奇心を刺激してください。
この学びの旅が、皆さんにとって充実したものとなることをサポートさせて頂ければと思います。
▶水野 翔子(臨床心理士 / 公認心理師)
皆さまからのご質問をいつも興味深く拝見させていただいております。
心理学は、自己理解や他者理解、関係性の振り返りにとても役立つ、大切なスキルです。
本テキストでの学びが、皆さまにとって、その第一歩となりますよう、心から願っています。
心理学の学びに終わりはありません。私たちも日々、学びを続けております。
ご一緒に頑張りましょう!
6月・スタッフコラム
所属メンバーのコラムは、皆様の日々の生活が豊かになるヒントがたくさん詰まっています。
どうぞ、ご覧ください!
▷臨床心理士・公認心理師 水野 翔子
6・7月はコラムをお休みさせていただきます。
次回8月4日(金)更新予定です。どうぞ、お楽しみにしていてくださいね。
水野コラム一覧「関係の相互性からみる心の発達」
https://odakachie.com/psychology_column/category/relationship/
▷メンタルトレーナー 森下 健
2023.06.12
【ダイエットを成功させるために】まずは体重計に乗る習慣を作るべし
https://odakachie.com/psychology_column/17558/
▷精神科医・産業医 所属精神科医 T.S
2023.06.14
【メンタルヘルス】他人の期待に振り回されず、自分らしく生きるために
https://odakachie.com/psychology_column/17474/
▷臨床心理士・公認心理師 古宇田エステバン英記
2023.06.16
【遊びをもちいて子どもとの関係を育む方法】②アテンディングのためのガイドライン
https://odakachie.com/psychology_column/17543/
▷公認心理師・臨床心理士・社会福祉士 安澤 好秀
2023.06.07
【学齢期の子どもの心理】「ストレス」について触れてみる①
https://odakachie.com/psychology_column/17442/
2023.06.28
【学齢期の子どもの心理】「ストレス」について触れてみる②
https://odakachie.com/psychology_column/17629/
皆様の日常の中で、優しさや穏やかな時間を設けるようになさってみてくださいね。
ご自身を大切にするお時間を。。。
【お知らせ】
▷ご好評いただいております「ダイエットメンタルトレーニング」
▷「オンラインカウンセリング(メンタルトレーニング、コーチング)」を導入しております。
▷弊社監修「ユーキャン・心理カウンセリング講座」
受講生様からの講座内容に関するご質問へ私どもがご回答をしております。
私たちとご一緒に、学びを深めて参りましょう!