皆様、こんにちは
メンタルヘルスケア&マネジメントサロン代表・公認心理師の小高千枝です。
2月に入りましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。
そして
「2月になってしまいました」
この言葉がしっくりくるのは私だけでしょうか。。。
年が明けてからの1か月。皆様はどのようなお時間を過ごされましたか?
お正月休みから現実世界へ戻るため、1月上旬はリハビリ期間のように過ごされ
成人式を過ぎたあたりから。。。本領発揮!という方もいらっしゃったかと思います。
私もこの年末年始は心身を休めるという時間を過ごせる状態ではありませんでしたので。笑
1月のリモートワークの時に、普段よりも長めに休憩をとったり、半日は何もしない日を設けたり
心と身体のバランスをとるようにしながら1か月を過ごしていました。
そして、本日から2月を無事に迎えることができました。
毎月感じることですが、日々色々なことがありましても、無事に毎日を過ごすことができますこと
キレイごとではなく、ありがたいです。年々そう感じます。
二十四節気の一つで冬の節気「大寒・1月20日」~「節分・2月3日」まで
なんとなく前の年の名残を感じ、立春の2月4日より新しい年を迎えるような気持ちにもなります。
「五黄の寅」から「癸卯」へ
【癸】
物事の終わりと始まり
種子が計ることができるほどの大きさになり、春の間近でつぼみが花開く直前である
(揆(はかる)という文字の一部)
【卯】
「茂」が由来、春の訪れを感じる
「卯」の形が「門が開いている様子」を連想「冬の門が開き、飛び出る」ことを示す
癸卯には「これまでの努力が花開き、実り始めること」を意味していることもあるようですが
すでに現段階で、大きく「うん。うん。」と頷けることが多いです。
言い伝え、迷信かもしれません。ただ、こういった明るいテーマはいいですね。
思考は行動に反映されますので
1月は昨年末の忙しなさを引きずり、日々に追われ、新年らしさを感じられなかったという方は
立春からリスタートされても宜しいのでは。。。と思うことが多いです。私自身もそうですが。
(私は毎年、2月くらいから新しい1年がはじまるような気持ちになっています。笑)
チャンレジをする・前を向くために必要なこと
さて、「癸卯」の年!は、世間ではチャレンジの年とも言われています。
チャンレンジや前向きに物事と向き合う時。やる気に満ちあふれている時。
皆様は常にエンジン全開で毎日を過ごされていますでしょうか。
常に「勢い」を維持し続けることは難しいため
羽を休める、居場所感を得られる環境は必要不可欠なものとなります。
居場所につきましては何度かブログを書かせて頂いておりますので
ご参考になさっていただけましたらと思いますが
▶「心の居場所感の【再】確認作業」
https://odakachie.com/chie_blog/13940/
居場所となることは物理的な環境だけではなく
心理的居場所感として「人」との関係性がとても大切になってきます。
実は。。。
ここ数年。。。
私は人に対して(人だけではなく物事にもですね)「怒り」を抱くことはなく
「悲しいことだね」「残念だね」と怒りから派生するネガティブ感情が芽生えましても
燃え滾るような怒りの感情が顔を出すことはありませんでした。
ただ昨年、数年ぶりに「怒り」を覚えたときに。。。
人との距離感を改めてみつめることとなりました。
久々の強い感情はとても疲れるものでしたが、結果オーライ。
自分にとって意味のあることだったのです。
■近づきすぎていた。
■バイアスがかかり自分の中で良い方に思い込みが発生していた、(思いたかった)
■どこか手放せない関係性になっていたが、実は根底では限界も感じていた。。。
どこかで見て見ぬふりをしていた気持ちがはっきりと形となって現れ
それを真正面から受け止めることで(労力はかなりのものでしたが)、スッキリしました。
何事も無駄な経験はないということですね。
皆さんもご経験があるかと思います。心的負荷がかかることでありましても、過ぎ去ってみると
「あの時に起こった意味がわかる」「経験をしておいてよかった」と感じること。
ただ、その渦中にいる時は辛い。。。悲しい。。。しんどい。。。
ですよね。。。
そして、自分を客観視できなくなると、間違った選択や方向に進んでしまうこともあります。
そういったことを防ぐためにも、自分以外の人に頼ることも大切です。
信頼できる人へ自分を受け入れてもらい、冷静さを取り戻すこと。
話を聞いてもらうだけでもいいです。もちろん、冷静な意見を伝えてもらうことで、気持ちが落ち着き、自分をみつめる時間を設けることも時には必要なことです。
そういった、自分以外の誰かの存在。
皆様にとって、優しくもあり、厳しくもあり、皆さんを受け入れてくださる質の高い関係を大切にしてください。
YESマンではなく、NOも言ってくださる方です。
人格否定をするNOではなく、愛情深い、考える力を与えてくださるNOを言ってくださること。
それは相手にも負荷がかかっていることですから、愛情がないと言えません。
どれだけ愛情をもって言っているかをどこかのタイミングで理解ができると
感謝の気持ちさえ芽生えます。
弊社カウンセラーの水野が「関係性」のことについてコラムを書いておりますので
詳しい内容につきましては是非、ご覧ください。
▶関係の相互性からみる心の発達(臨床心理士・公認心理師 水野 翔子)
https://odakachie.com/psychology_column/category/relationship/
人との距離感やお互いを尊重・尊敬しあえる関係であることの意味
そして、尊重・尊敬しあえる関係ではないと長続きは出来ないことも感じます。
私は自己解決することも得意ですが
所属メンバーに気持ちを共有することで「心」に寄り添う立場の人間同士として
ひとつのケースとして扱ってもらうこともあります。
実験台のようにスタッフ間で自己開示をしたり
本当に親しい友人に話をしたり、家族に聞いてもらったり
数えるほどしか素直な気持ちの共有ができる相手はいません。
ただ、質の高い関係性においては、十分の数であると思っています。
質の高い人間関係を構築することで、心の居場所感を感じ、一歩二歩と冷静に
時には勢いよく前に、方向性を見誤ることなく、進むことができます。
メンタルヘルスとの向き合い
(季節外れなお話となり恐縮です)
10月10日は世界メンタルヘルスデーということをご存知でしたでしょうか。
https://www.mhlw.go.jp/kokoro/mental_health_day/mhdj.html
「メンタルヘルスデーなんてあったんだ」と思われる方も多いかと思います。
私自身、メンタルヘルスデーを意識したのは数年前からです。
世間的に「カウンセリング」「メンタルヘルス」という言葉は一般的になりつつありますが
文化としてはまだ敷居が高いですよね。
日本におけるイベントではトップアスリートの方のトークセッションを通し
「心との向き合い方」の大切さを伝えている様子が見られますが
メンタルヘルス系のイベントが開催されるたびに思うことがあります。
「これだけの著名人が実体験をもとに話をしてくださっているけれど。。。
なぜ?日本には浸透しないのだろうか。。。」
メンタルヘルスに関する受け止め方、向き合い方の難しさを改めて感じるのです。
敷居を低くし過ぎてもいけませんが、身近なことであることを感じていただける環境は
私たちの役目として、つくっていかなくてはいけないですね。
まず、メンタルヘルスの重要性を身近で感じていただくために
信頼できる人と気持ちの共有をすることでの安堵やモチベーションの維持を実感され
そういった心の居場所感を日常の中で築き上げていただきたくと
ご自身に落とし込むことができると思います。
「あっ!この安心感が自分の原動力になっているんだ。。。」と
完璧な環境はありません。
与えらた環境やご縁があっての出会いと、ひとつひとつ丁寧に向き合うことで
長い目でみた、自分にとっての「人生の在り方」「幸福感」に繋がる関係性を導き出します。
立春からの新たな一歩。心地よい居場所感、戻る場所がある幸福感からはじめてみてください!
私どもも、今月も皆様のお役にたてますよう、皆様のお気持ちや日常と真摯に向き合うお時間を大切にして参ります。
1月・スタッフコラム
2023.01.06 臨床心理士・公認心理師 水野 翔子
【関係性と心の発達】大切な人を大切にするために:スキルを身につけるための手順- 自分にあった「オーダーメイド」の品を使ってみよう! –
https://odakachie.com/psychology_column/16176/
2023.01.11 精神科医・産業医 所属精神科医 T.S
【心理コラム】新年のご挨拶と、宣誓
https://odakachie.com/psychology_column/16217/
2023.01.13 メンタルトレーナー 森下 健
【やるやる詐欺にならないために】目標を立てた後に意識すべきこと
https://odakachie.com/psychology_column/16264/
2023.01.20 臨床心理士・公認心理師 古宇田エステバン英記
【心理コラム】2023年、うさぎ年のこの一年・・・
https://odakachie.com/psychology_column/16355/
2023.01.25 公認心理師・臨床心理士・社会福祉士 安澤 好秀
【学齢期の子どもの心理:番外編 新年のご挨拶】保護者が子どもとかかわる時の大切なこと(全ての時期の親子関係に言えること)
https://odakachie.com/psychology_column/16299/
2月も所属メンバーのコラムをお楽しみください!