皆さま、こんにちは
代表・公認心理師の小高千枝です。
先日出演しましたモーニングクロスで
令和元年度(2019年度)「神奈川県動物愛護センター」に保護された
犬と猫の殺処分ゼロであるというニュースが取り上げられました。
<令和元年度も殺処分ゼロ!(犬7年、猫6年)>
―ボランティアの皆さんとともに、殺処分ゼロからその先へー
https://www.pref.kanagawa.jp/docs/e8z/prs/r8034488.html
(神奈川県HPより)
(保護犬譲渡会の写真です)
私は保護犬・保護猫の活動に参画しているため
新型コロナウィルスの影響により、三密になってしまう譲渡会の開催が
中止されていること。
また、ネット上に保護犬・猫の動画投稿がされ、飼い主探しをする流れも出てきていますが
譲渡先の様子などはオンライン上ではなかなか判断できないことなどから
再び、殺処分数が増えることが懸念されるということをモーニングクロスでお伝えしました。
(オフィスには「Panel for Life (命のパネル)」を設置しています)
そして、本日も以下のような記事が掲載されていました。
<コロナ禍で高まるペット需要 飼い主の覚悟に募る懸念>
https://www.sankei.com/west/news/200611/wst2006110003-n1.html
(産経新聞より)
※本文より抜粋
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突然のペットブームの背景にあるのは、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う巣ごもり需要。
自宅で過ごす時間が多くなり、主に癒やしとしてペットを求めている。
ただ緊急事態宣言が全面的に解除され、これから外出の機会も多くなるとみられ、
ネット上では「覚悟を持って飼っているのか」と懸念する声も上がっている。
各自治体の動物愛護センターやNPOなどが実施している保護犬や保護猫の譲渡では、
職員による自宅訪問や経済面のチェックなど引き渡すまでに厳しい審査があるため、
放棄のリスクはある程度低減できる。
関西のある自治体の動物愛護センターは現在のペット需要について
「その場の感情で安易に飼育を決めるのではなく、動物の命を預かることを、きちんと理解して行動してほしい」
と呼びかける。
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まさにその通りだと感じます。
(保護犬の施設でのボランティア)
もちろん、タイミングとして以前から動物を飼おうと思っていた矢先のコロナであり、
命との向き合いをしっかりされた中で家族として迎え入れた方もいらっしゃると思います。
しかし
コロナだから、外出自粛だから、自宅にいる時間が増えたからという意識で
動物を飼おうと思われていらっしゃる方は
今一度、「命との向き合い」を意識してみて頂きたいと思います。
「命」という意識ではなく、人間の欲求だけで飼うということの意味
一生面倒を見ることができるのかをみつめてみて頂きたいです。
動物たちは生きています。
人間との共存の中でルールを教えて行かなくてはいけません。
つまり、”しつけ”をするということです。
ごはんを食べれば排泄もします。
犬は散歩に連れて行く必要があります。
自宅で過ごすときも、一日の中で一緒に遊ぶ時間を設け
ストレスを溜めないように配慮をする必要があります。
留守中も夏は冷房をつけておかないといけませんので、電気代などもかかります。
ノミ・ダニ防止の薬を飲ませることや
狂犬病などの予防接種、去勢・避妊手術を受けさせる必要もあります。
ただ、可愛いから。癒されたいから。
それだけで飼えるものではありません。
もちろん、癒されます。優しい気持ちになります。
アニマルセラピーです。
それは、動物たちが健康的で安心・安全な日常を送ることで
もたらしてくれる幸福感です。
私も犬を飼っていますが、愛犬の排泄が上手にできるようになった時期
当たり前のことができるようになったことへの喜びは大きなものでした。
今は排泄をしていること自体にもシアワセを感じます。
健康であることを知り、安心感と成長に喜びを感じます。
全てが可愛く思えて仕方ありません。
私の場合、家族として迎え入れたタイミングは本当に縁を感じるものでした。
これから先、長生きをして欲しいと心から願っています。
動物たちは家族です。宝です。
「飼いたい!」「癒されたい!」と思われるお気持ちは否定しません。
ただ、長い目で見て、一生責任をもって面倒をみる気持ちがあるかを
ご自身に問うようにしてみて頂きたいと思います。
【保護犬・保護猫支援活動について】
▽命あるものとの向き合い(保護犬・保護猫支援活動)①
▽命あるものとの向き合い(保護犬・保護猫支援活動)②
▽命あるものとの向き合い(保護犬・保護猫支援活動)③
▽命あるものとの向き合い(保護犬・保護猫支援活動)④
▽命あるものとの向き合い(保護犬・保護猫支援活動)⑤
▽命あるものとの向き合い(保護犬・保護猫支援活動)⑥
▽命あるものとの向き合い(保護犬・保護猫支援活動)⑦