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「命あるものとの向き合い(保護犬・保護猫支援活動)⑦」

皆さま、こんにちは!
代表公認心理師の小高千枝です。

2011年3月11日の東日本大震災から9年を迎えようとしています
私自身、あの時の記憶は鮮明です

「正常性バイアス(normalcy bias)」が自分自身に働いていることは
9年前の3月11日には思ってもいませんでした

<正常性バイアス>
人間が予期しない事態や出来事に直面したとき
「自分自身には起こるわけがない」「自分は大丈夫」
という思い込み、先入観、偏見が働き
自分自身に起こっている事象や物事を正常の範囲であると認識する心理状態
※偏見というバイアスが働く心のメカニズム
※社会心理学、災害心理学、医療用語などにも使用される

当時、クライエント様がお帰りになったあと
翌日の土曜日の大阪の番組収録準備のため
広尾のオフィスでひとり作業をしていました

スタッフが別オフィスにおり連絡を取り合い、何とか深夜に自宅に戻ったこと
翌日も命からがら大阪へ向かったことを思い出します

当時は飼っていたダックスを預けていたことが不幸中の幸いでした
安全な環境で守られている中での震災でしたが

今は一人暮らしの中で、さくらを守らなくてはいけなということは
常に考えています

前回の記事
「命あるものとの向き合い(保護犬・保護猫支援活動)⑥」
https://odakachie.com/chie_blog/6783/
では、災害後の被災犬・猫が保護犬・猫になってしまうことから
”同行避難””同伴避難”ができる避難所の必要性についてお伝えさせて頂きました

そして、改めて(犬のことになってしまいますが)
愛犬との避難に備えて、愛犬を守れることは私たち飼い主であること
いつ災害が発生しても大切な家族を守れる「心構え」について
お伝えさせて頂きます

【日常の中で】
■日頃から、病気の予防をする
狂犬病予防接種、混合ワクチン接種、フィラリア症予防、ノミ・ダニ予防など

■日頃から、愛犬を清潔にしておくこと
災害時で受けるケガや病気の早期発見に繋がる

■日頃から、良好な近所付き合いをしておく
お互いにマナーを守り、良好な関係を築き上げることで災害時の助け合いにも繋がる

■愛犬に拾い食いをしないように教える
災害時には様々なモノが散乱しているため、危険な状態

■迷子札やマイクロチップをつける
保護されたときでも安心して生活ができる
災害時はマイクロチップの確認作業ができないこともあるため、迷子札もつけておく

■愛犬の安心できるものの用意
愛犬が落ち着く場所や物(おもちゃ、タオル、毛布など)を認識すること
持ち運びが可能なものは避難所へもっていくようにする
愛犬の精神的安定にも繋がる

■自宅近くの避難所の確認
避難所までの交通状況や経路、所要時間、周囲の状況などの把握
ご家族とは集合場所の確認など細部にわたり安心できる状態を準備しておく

■洋服や靴(靴下)などに慣れておくこと
避難所における犬のアレルギーの方のことを考え、愛犬の毛が飛ばないように配慮する
体温調節が苦手な犬には洋服は大切なアイテムとなることも
がれきが散乱している中では、けがを防ぐきっかけにもなる

■外での生活(キャンプなど)になれる
ライフラインが途絶えたときのことを視野に入れ、不自由な生活の中でも
慌てず対応できるように準備をしておくこと

■遠方の知り合いや親せきとの連携
遠方の友人や親せきなどと、災害時に助け合うことができるよう
日頃からお互いの意識の確認作業をしておくことが大切
被災時の精神的に追い詰められたときにの安心材料にもなる

【犬用の避難用品】
□鑑札、狂犬病予防注射票
□フードや水(常食以外に水分がとりにくくなる可能性があるため缶詰など)
□おやつ(カロリーが高い物。食欲がない時用として)
□愛犬の食器
□ペットシーツ
□ティッシュ、トイレットペーパー
□うんち袋、ビニール袋
□リード、予備のリード
□首輪
□洋服
□愛犬の身体の大きさがわかるような写真
□予備の薬(薬の名前がわかるもの)
□タオル、毛布
□雑巾
□消臭剤
□新聞紙
□愛犬のことを書いたノート
(鑑札番号、マイクロチップ番号、病歴、飲んでいる薬、愛犬の毛質や毛色、写真など)

※1週間分は用意をしておくようにしてください
(参考:特定非営利法人・社会動物環境整備協会)

今回の新型コロナウィルスの件では、はじめは日本には入って来ないのでは?
という感覚を持っていた方もいらしたかもしれません
また、正常性バイアスが働き「自分は大丈夫」と思われていらした方もいたことでしょう

しかし、世界中に感染が拡大し
今はとにかくできることをしっかりと徹底することしかできません

過剰になり過ぎてしまい、社会を混乱させるような行動や言動に走ってもいけません
まずは落ち着いてできることをする
手洗い・うがいを徹底する
免疫をつけるために健康的な生活を送る
睡眠をしっかりとる
など。。。

災害も病気も同じことだと思います
今、日本は不安感情の塊から、独りよがりな行動に出てしまわれる人も出てきています

数々の災害や事故、病気など。。。
生きていると「想定外」が多々発生します
「想定内」でおさまりたい、“心”の平安を守ろうと脳が働きますが
「想定外」が出現することによって心がかき乱されるのです

私たちの心の在り方が、二次被害、三次被害へと繋がることを未然に防ぐためにも
日頃からのある一定の準備
そして、心が翻弄されず、まずは深呼吸をし、冷静に対応することが必要とされるのです

(話を戻しますが)

311を前に。。。
家族、可愛いペットを守れるのはあなたです
今一度、いざという時に慌てないようにみつめてみてくださいね

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