COLUMNコラム

【学齢期の子どもの心理】『インターネット依存』という状態について考えてみる⑥

こんにちは。所属カウンセラーの安澤です。

6月もあっという間で、今年も1/2が間もなく終わります。
早いですね。
梅雨のジメジメする時期、熱中症のリスク、寒暖差もある中、皆さん、体調管理も大変かと思いますが、あと1週間ちょっとで7月になります。

今夏、「凄く暑い」「猛暑になる」と耳にします。毎年、様々なことで“今年は”と強調されている感も否めませんが、最近、政府や各自治体からも電力ひっ迫のリスクから国民に節電要請があり、今回の“今年は”の意義は重く感じられます。

コロナ禍は続いておりますが、日常生活の制約も次第に“ゆる~く”なっていく中、夜間まで野外活動をする人も多数出て来るとまた感染拡大を心配してしまいます。
そうかといって、自宅でエアコンつけて、テレビでドラマを観たり、PC等でゲームしたり実況動画を観たり…というのも電力が消耗して私たちの生活を揺るがすことになります。

「コロナウイルスの感染には注意しましょう」

「節電を心掛けましょう」

外に出ても、内にいても、不安は存在し続け、どこか“社会的に”縛られているという感覚を抱いてしまいます。

しかし…

「健康維持を続けていくことが出来る」

「電気料金が安くなる」

こう考えることにしてみます。
行動も気持ちも、メリハリが大事だなと思うこの頃です。

さて、今回のコラムは、前回に引き続き、「インターネット依存という状態について考えてみる」第6弾です(以下、ネット依存と表記)。前回の続きである「ネット依存の特徴に応じた心づもりと対応策」について取り上げていきます。来月には、子どもたちには夏休みが待っています。ネット依存度も上がりやすい時期ですので、予防的にもご一読していただければと思います。

 

ネット依存の特徴に応じた心づもりと対応策③・④

「インターネット・ゲーム障害で子どもに見られるサイン」(図-1、再掲)から、よく対応場面で話題に出るものとして、「子ども側の6つの特徴」と「周囲の大人の10つの困り感」について、改めて確認してみましょう。

図-1 『インターネット・ゲーム障害で子どもに見られるサイン』

↓↓↓↓↓

《子ども側の6つの特徴》
精神面・生活面・行動面
●ネットやゲームを止められない(依存の増強)
身体面・生活面・行動面
●昼夜逆転、不眠、食欲低下、ひきこもりの時間増加(生活リズムの乱れ)
身体面・精神面・行動面
●精神症状(不安の高さ、抑うつ、「死にたい…」等の言動)が頻発(精神症状の発現)
精神面・行動面・対人関係面
●キレやすく、暴言暴力の増加(易怒化、行動化)
生活面・行動面・対人関係面
●登校や学習に結びつかない(本業の停滞)
生活面・行動面・対人関係面
●家族や友人との会話の減少(コミュニケーションの減少)

《大人・周辺環境の困り感》
身体面・精神面
●体調が崩れてきているがこの後どうしたらいいのか(心身の不調)
●医療機関等に連れて行くにはどうしたらいいのか(治療について)
精神面・生活面・行動面
●ネット依存はいつまで続くのか、果たして治るのか(依存の増強)
生活面・行動面
●いつまで放っておけばいいのか、学校はどうしたらいいのか(生活リズムの乱れ・本業の停滞)
対人関係面
●親子のコミュニケーションはどの程度すればいいのか
●同居する家族が巻き込まれているが、どのように考えればいいのか
環境調整
●いままでの家庭でのルールが通用しないがどうしたらいいか
●室内環境、ネット環境はどうしたらいいか
●子どもの要求についてはどこまでOKすればいいのか
●その他、保護者が気を付けることはあるのか

そして、今回も、『インターネット・ゲームへの段階的な没入度の目安』の図でイメージと当てはめながら、説明していきます(図―2、再掲)。

図―2 『インターネット・ゲームへの段階的な没入度の目安』

今回は、「子ども側の6つの特徴」の中で、③「精神症状(不安の高さ、抑うつ、「死にたい…」等の言動)が頻発(精神症状の発現)」と④「キレやすく、暴言暴力の増加(易怒化、行動化)について、上記の図の「表層」から「重度」までの4段階で説明していきます。

③と④について

今回は③と④をまとめてお伝えします。私が2020年12月に掲載したコラム2本目の『ストレスのあらわれ方(4パターン)』が理由です。子どもは、大人に比べれば語彙力が少ない存在です。感情を表現することが苦手な子もたくさんいます。そのような時、子どもたちは、ストレスを言葉で表さない代わりに、4つの方法で表現するということを述べました(図-3)。

図6

図-3 子どものストレスのあらわれ方(4パターン)

なお、この『ストレスのあらわれ方(4パターン)』の詳細については。以下のURLよりご覧ください。
【学齢期の子どもの心理】子どものストレスのあらわれ方

今回の、③「精神症状(不安の高さ、抑うつ、「死にたい…」等の言動)の発現」は。上記のストレス4パターンのうちの内側にため込んでいくパターンおよび自分自身に向かっていくパターンで言い換えられます。また、④「キレやすく、暴言暴力の増加(易怒化、行動化)は、外側に出していくパターンです。つまり、違いは、ストレスを向ける矛先ということです。

そして、この③と④の特徴は、前々回取り上げた、①ネットやゲームを止められない(依存の増強)と、前回取り上げた、②昼夜逆転、不眠、食欲低下、ひきこもりの時間増加(生活リズムの乱れ)の特徴と異なり、ネットやゲームが自分の下から離れてしまった時、あるいは離れてしまうのではないかという不安に陥った時、楽しく遊んでいるのを邪魔された時に起こる現象と言えます。

①はネット依存そのもの、②は生活リズムの乱れについてでしたが、この①と②は、どちらかというとネットやゲームを続けていれば独りでに起こりうる特徴です。

③と④は、①ネット依存度がエスカレートしていき、②の生活リズムの問題も重なって、周囲が懸念して、ネットやゲームをしている人に対して刺激を与えた時に生じやすい特徴です。
③は自分に向かっていき、「自分には何もない」という結論から、自分を責め、傷つけていきます。④も「自分には何もない」という気持ちは同じですが、矢印が自分に向かうのではなく、相手に向かいます。そして、他罰的な言動を取ります。
③も④も、怒りが高まっている状況であり、その怒りの矛先が、内側に向くのか、それとも外側に向くのかで考えることが出来ます。

ネット依存によって③と④の心の状態に至るプロセスについて(再考)

では、③と④のように、怒りが生じやすくなるのはなぜなのか、3つの視点・プロセスで考えてみます。

◆匿名性と自由度の高い環境◆

ネットの特徴の一つに匿名性がありました。
【学齢期の子どもの心理】『インターネット依存』という状態について考えてみる①

この「匿名性」によって、現実の「自分」を隠すことが出来るため、様々な言葉でのコミュニケーションを行う際には、言いたい放題で、時には相手を挑発する発言や悪口などを幾らでも言うことが出来ます。

ゲームをしていれば尚更でしょう。対戦系、戦闘系のゲームであれば、ゲームの世界の中ではありますが、盛んに暴力が行われ、相手を倒すまでひたすら攻撃を繰り返します。ゲームの種類によっては、かなりえぐい、生々しい映像もあります。そして、やりとりでも相手を蔑むような暴言がなされていきます。その何にでも反抗するような態度が現実世界でも表れていきます。

◆脳内の変化◆

前述したネット、とりわけゲームの環境では、脳内の前頭葉にある前頭前野の機能低下が認められています。
前頭前野は社会性や理性を司り、集中したり、人が感情のコントロールをしたり、物事の判断をしたり、プランニングしたり(計画を立てたり)するなど、非常に重要な役割を果たす脳の部位と言われています。その部位が低下すれば、理性や社会性の働きが落ちていきます。

同じく前頭葉には、欲望、怒り、不安、そして恐怖といった感情を司っている「大脳辺縁系」という部位があります。前頭前野の働きが落ちると、大脳辺縁系の働きを抑制したり調節したりすることが出来なくなり、様々な感情が抑えられなくなります。怒りが生じます。

脳の深い部分には、「大脳基底核」という部位があります。大脳辺縁系に包み込まれているような部位です。それは「報酬系」に関連する部位ですが、ネットやゲームという外側の刺激(報酬)を受け、感情のコントロールが出来なくなっていく状態に至り、さらなる「快」を求めて、ひたすらネットやゲームという報酬を得ようと繰り返していきます。そのうち、報酬の欠乏がエスカレートしていき、ネットとゲームをもっと求めるようになっていきます。「依存」が生じます。

少し脱線します。

今私が述べた説明は、色々な教科書に書かれている、そして描かれている脳の説明と図を参考に理解をしているものですが、どうにもいつも忘れてしまい、毎回「なんだっけ?」と思ってしまう知識です(笑)
脳科学に詳しい方々ならば、すぐ理解してしまうのかもしれませんが、私は理解がゆっくりであるため、いつも脳の図を見ながら、思い出しているのが実状です(笑)

しかし、改めて思うのですが、私がよく担当させていただく知能検査がまさに、この前頭前野の様々な機能を測定するものなのだなと書きながら思いました。

という訳で、やっぱりシンプルな表現に言い換えてみます。

ネットやゲームによる前頭前野の機能低下。行く末のネットやゲーム依存。

すなわち、

『ネットやゲームをやり過ぎて、脳の前の方にある部分が変化して、”楽し過ぎ”になって、“もっともっと”と欲して、”止められない!”となって、でもそれらが足りなかったり邪魔されたりすると、”ソワソワ”したり、”イライラ”したりして、人が、”人らしくなくなって”、ちゃんと考えたり行動したりすることが難しくなっていく状態』

と理解します。

脱線終わりです。

最後に、もう1つ。

◆退行現象◆

2022年2月のコラムで述べた視点でも考えることが出来ますので、抜粋して振り返ってみます(図-4)。
➡URL【学齢期の子どもの心理】『インターネット依存』という状態について考えてみる②

ネットやゲームをしている子どもは、まるで何でも思い通りになると思い込んでいる赤ちゃんと同じように、自然と満たされるまでネットの世界に没入し続け、その間に、心が赤ちゃん返りしていったり、「良いか悪いか」、「0か100か」といった極端な思考・感情・判断になったりしていきます。

その幼くなった心の状態のまま、現実世界で人との関わりを再開した時には、思い通りにいかないと、すぐに怒ったり、やる気を無くしたり、ネガティブな感情に浸ったり、極端に感情が揺れ動いたりしてしまうリスクがあります。

当然、心そのものであるネットやゲームを行っている最中に(密着中に)、現実世界から邪魔された場合(脅かされた場合)には、ネットやゲームの世界で退行した心の状態のまま、自分自身の無気力や周囲への怒りを顕すことになるでしょう。

図-4 『ネット依存の子どもの心の状態』

それでは、以上の視点を踏まえて、③と④について述べたいと思います。
毎度の内容となりますが、当然以下の内容が全てではありませんし、程度も人によって異なりますので、一つの参考として受け止めていただければと思います。また、ネット依存に限らず、他の心身の不調時にもみられる状態像かもしれませんので、「ネット依存」限定ではないことを御承知置きください。

 

③と④の段階的な心づもりと対応について

この③と④の特徴については、ネットやゲームへの依存度が増す中で、心そのものであるネットとゲームと自分自身が分離させられることへの警戒心と不安感があるのだろうと考えます。そして、自分に向けるのか、相手に向けるのか、どっちに矛先が向いていくタイプのかを考えていくことが大切です。当然両方の場合もあるでしょうが、それらの際に現れるサインを段階的に抑えておくことの参考になればと思います。このカテゴリへの対応についても、「予防」や「早期対応」が最も自他ともに望ましい対応となります。

【表層】
情緒面はほぼ安定しています。ネットやゲームは楽しくしており、依存が多少あるとしても、やり過ぎや騒がしい状態への注意をしても、すんなり受け止められ、あるいは少しうざそうに思いながらも苛立つことなく、他の行動に切り替えられる状態の時期です。この段階では、特に気分の落ち込みも怒りもほとんどないため、この状態が続けられればOKです。

◆子ども自身◆
ネットやゲームをしている子ども自身は、親や周囲から「止めなさい!」とか「やり過ぎだぞ!」と言われても、「は~い」と返したり、「しょうがねえなあ」と思う程度で、感情的な揺れ幅も少なく、現実世界で通常のコミュニケーションを行えています。特に問題なく、この気持ちを維持していくことが大切です。そして、ネットやゲーム以外の夢中になれること、他者とのリアルな会話も続けていくことがとても重要です。

◆保護者◆
現状は子どもが指示に従っており、特に意気消沈している、あるいは反発する姿も観られず、保護者側も気持ちが揺さぶられない状態です。この状態を維持していくことが大切ですが、今後依存度が悪化しないよう、予防的な心づもりと対応が必要です。

具体的には、◆子ども自身◆で表記した、「ネットやゲーム以外のリアルな世界での活動や人間関係を養える環境を与えていくこと」です。子どもにさせたいことというよりは、子どもがやっても良いなと思っていることや親子協働の作業が望ましいです。

また、この段階から、以前お伝えした、「子どもの世界に入り込む」という視点で、子どもの楽しんでいるネットやゲームへの関心を少しでも構いませんので抱いていただき、バラエティに富んだ親子の会話を続けていただくと良いでしょう。

【軽度】
ネットやゲームをしていて、止めるよう注意されたり、「取り上げるよ!」とアクションを起こされたりした時に、子どもに一気に不安が押し寄せられたり、イラっとして何かにぶつけるような言動が生じる時期で、情緒不安定な状態と言えます。保護者は子どもの様子を見て、度々困り果ててしまう時期ですが、これまでに述べてきたカテゴリと同様に、この時期から第三者に相談していくことが重要です。

◆子ども自身◆
子ども自身は、ネットやゲームをやっている時が「快」の状態であり、それ以外の時は何とも思わないか、早く「快」になりたいという気持ちの状態です。

そして、誰かがその「快」の状態を止めさせようとすると、ムシャクシャな気持ちになる位に、情緒面では退行が生じており、すぐに現実に押し戻される極度の不安感を抱いたり、怒りを見せてくるなど、些細な刺激でも、感情的に動揺しやすい状態と考えます。

具体的には、内向きならば、例えば気づかれないように「死にたい」という言葉を呟いたり、どこかに「死」と書いたり投稿したりするかもしれません。時にはリストカットなどの自傷行為もありえます。
外向きならば、「うるせえ」と反抗したり、何か近くにある物に当たったりして苛立ちを発散しているでしょう。このような言動が度々起きている可能性があります。

子ども自身ではまだ自覚出来る時もありますので、「このままいくと気持ちがおかしくなる、コントロール出来なくなる」と危機感を抱くことが大切になります。とはいえ、難しいのが実状のため、誰かの助けを借りながら、気持ちのコントロールや生活リズムのチェックなどを第三者と行えると良いでしょう。

◆保護者◆
保護者から観れば、明らかに「いつもとは違う」と受け止める様子が確認されるでしょう。思春期の一時的な気持ちの浮き沈みや反抗的な態度とはどこか違うような感覚を得るかもしれません。

例えば、持続的な無言や口数の圧倒的な減少、それから、「目つきが違う」、「ゲームをしている時としていない時の表情が明らかに違う」、「心に穴が開いている感じ」、「ゲームをしていないとずっとイライラしている」などの様子を感じ取ることが出来るでしょう。

万が一、リストカットなどの自傷行為を見掛けても、その行為に対して「止めなさい」とか「してはダメだよ」と言っても、効果はほぼありません。そのような行為をしてしまう背景にある気持ちがどんなものなのかを想像することが大切です(自傷行為の対応について、またの機会に扱えたらと思います)。

保護者としては、「まだ様子見ようかな」と思ってしまうこともよくありますが、この段階ですぐに第三者に相談するようにして下さい。また、極力子どものネットやゲームについては否定せず、関心を示したり、子どもが落ち着いている時に、ネットやゲームのルールについて確認したり、その他の話題でコミュニケーションを図ったりするように心掛けて欲しいです。

【中等度】
ネットやゲームをしていない限りは、子どもはかなり情緒不安定な状態になりやすいです。すぐに落ち込みやすく、「死」に関する発言や自傷行為を行うか、キレて物を壊すか相手に対して暴言暴力を行う時期です。たまに気分が落ち着いている時がある場合、通常の会話が成立しえます。
保護者はもとより家族全体が、家庭内でも常に不安を抱きながら、本人の機嫌を損ねないように配慮した生活スタイルで、家族も無力感に苛まれ、精神的にも疲労困憊な状態が続きます。第三者への相談は当然ですが、速やかに医療機関に繋げられると望ましいです。

◆子ども自身◆
子ども自身は、ネットやゲームをしている時が「快」、そうでない時は全て「不快」な状態です。ネットやゲームに支配された感情の状態、つまり赤ちゃん帰りして、かなり極端な浮き沈みを示すため、現実世界の全ての刺激を受けることで、ネットやゲームが遮られた瞬間、邪魔をした対象が「敵」となります。

例えば、ゲームを取り上げられて、何もかもが嫌になり、「死にたい」との発言が度重なり、自傷行為、自殺企図といったところまで追い詰められています。逆に、邪魔をした相手への敵意が剥き出しの場合には、相手への暴言暴力が行われるでしょう。また、ゲーム等で上手くいかない時には、目の前の壊せるものは壊し、壁にも複数回、穴を開けるなどするかもしれないくらい、怒りのコントロールが出来ず、感情が抑えられない状態です。

この時期以降は、子ども自身のみではどうにも出来ないですが、もともと家族以外の第三者との関わりがあるのであれば、その人と少しでも会い、雑談だけでも良いので、交流出来ると良いです。ネット依存やゲーム依存は病気ですので、医療機関には受診して欲しいです。

◆保護者◆
保護者、家族だけではもう子どもへの対処は困難な時期です。自傷行為や暴言暴力いずれも遭遇している状況です。基本的には、ネットやゲーム中には、ネットやゲームへの発言は全て子どもにとって「悪」や「敵」と捉えられるため、子ども自身やネット・ゲームのことについては触れず、自由にさせた方が良いでしょう。

子どもが機嫌良ければ、「子どものネットやゲームの世界に入り込む」視点で会話は可能な時もあるかもしれませんが、ひとまずは余り刺激を与えず、子どもの衣食住を保持するよう心掛けていただければOKです。

この段階まで来ると、子どもの心身の健康も大切ですが、保護者も心身の疲労を出来る限り蓄積しないこと、そして、さらなる身体的な怪我を避けることが優先となります。

【重度】
ネットやゲームしている時間が長く、部屋からほぼ出てこない状態です。注意でなくても些細な指摘だけで投げやりになったり、キレてしまったりしてしまいます。うつの状態が続き、死」に関すること、自傷行為や暴言暴力が頻発しており、保護者を始め家族は怖くて何も身動き出来ない状態です。何らかの手立てで、本人を自宅から出しつつ、入院などの継続的な専門的な対応が必須です。

◆子ども自身◆
子どもは、ネットやゲームをしていても、そうでない時も、「不快」な状態が続いており、常に荒れている状態です。ちょっとしたことで自傷行為や暴言暴力が繰り返し生じます。保護者であれきょうだいであれ誰であれ、ネットやゲームを止めようとする者に対して、殴る蹴るといった行動を取る可能性があります。

自分では感情のコントロールが出来ないため、いつもいる場所を変えることが重要です。入院や一時保護等を通じて、ネットやゲームがなく、刺激の少ない環境で過ごすことが望ましいでしょう。

◆保護者◆
保護者や家族は怯えながらの日々です。早く抜け出さないといけない段階ですが、暴言暴力を受ける中で、全うな状況判断が出来なくなり、子どもの自傷行為や暴言暴力を抑えられません。

親族の家でも良いですが、治療も含めて即時入院や一時保護も視野に入れ、第三者としての民間救急による入院への方向付け、少しでも危険に晒された場合にはすぐに110番通報による身柄保護の選択肢を取ることが望ましいでしょう。

まずは分離することが先決です。その判断をしづらくなっている精神状態かもしれませんが、以前より相談していた第三者に連絡を取り、その方々の指示に従いましょう。子どもと保護者、家族の命を守るという視点を最優先にして行動して欲しいです。

 

まとめ

●「子ども側の6つの特徴」の中で③「精神症状の発現」と④「キレやすく、暴言暴力の増加(易怒化、行動化)について、「表層」から「重度」までの4段階で説明している。やはり「予防」、「早期対応」が最も重要であることに変わりはない。

●③「精神症状の発現」と④「キレやすく、暴言暴力の増加(易怒化、行動化)は、ネットやゲームの依存度が高まり、それらを遮られた時に生じる無気力と怒りである。そのストレスの矛先が、内側や自身に向けるパターンならば無気力や自傷行為に及ぶだろうし、外側に向くパターンならば、暴言や暴力行為に直結するだろう。

●表層の段階では、子どもは、情緒はほぼ安定しており、感情的な揺れ幅も少なく、現実世界で通常のコミュニケーションを行えているので、この気持ちを維持していければOKです。保護者は、子どもに「ネットやゲーム以外のリアルな世界での活動や人間関係を養える環境を与えていくこと」が重要です。

●軽度の段階では、子どもは情緒不安定であり、内向きならば、「死にたい」という言葉を呟くこと、時には自傷行為もありえます。また、外向きならば、度々「うるせえ」と反抗したり、何か近くにある物に当たったりして苛立ちを発散しているでしょう。保護者から観れば、明らかに様々な場面で「いつもとは違う」と受け止める様子を確認するでしょう。この段階ですぐに第三者に相談するようにして下さい。

●中等度の段階では、子どもはかなり情緒不安定です。気分が沈んだ状態で自傷行為や自殺企図を続けたり、暴言暴力や器物破損などを度々行ったりするなど、ほとんど感情を抑えられない状態でしょう。保護者や家族だけではもう子どもへの対処は困難な時期です。保護者も心身の疲労を蓄積しないこと、そして、さらなる身体的な怪我を避けることが優先となります。医療機関に繋げられることが望ましいでしょう。

●重度の段階では、子どもは、うつの状態であり、自傷行為や暴言暴力が常態化しています。保護者や家族は暴言暴力を受ける中で、状況判断が出来なくなり、子どもの自傷行為や暴言暴力を抑えられません。第三者の指示に従い、即時入院や一時保護などの方向に進めていくことが重要です。子どもと保護者、家族の命を守るという視点を最優先にして行動して欲しいです。

今回もご一読ありがとうございました。

次回は「ネット依存の心づもりとその対応」についての残り2項目をまとめて述べたいと思います。
もうすぐこのテーマも終わります(笑)
体調管理に気を付け、この夏、暑い日々、時には寒暖差に気を付けながら、充実した日々をお過ごし下さいね。

それでは、また次回まで!!

 


 

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Writing by 安澤 好秀

 

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