COLUMNコラム

【学齢期の子どもの心理】【番外編】「ストレス反応とトラウマ反応(心的外傷)」について急遽取り上げてみる

🔶はじめに🔶

こんにちは。カウンセラーの安澤です。

遅ればせながら、本年も宜しくお願い致しますm(__)m

2024年は元旦から衝撃的な出来事や訃報が相次いでおり、、昨年からの、「なんだ、この年は」という感覚が、ますます強化されてきています。

能登半島地震で被害に遭われた方には、お見舞い申し上げます。

大切な近しい方々を失くされた方には、心よりお悔やみ申し上げます。

地震や津波、そして今回の地震関連でお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。

言うは易し、行うは難しで、容易に言葉を発するのも窮しますが、
被災された方々が、私たちが当たり前に使用している水、電気、ガスなどに制限のある生活を送り、避難所でプライベート空間も限定され、体調管理も難しい毎日の生活で、心身の疲労も本当に著しいことと案じています。
不安や恐怖心、そしてストレスも日々蓄積されて、怒りや悲しみや絶望感といった感情も幾度となく生まれてくることと思います。

今は、日々の生活で精いっぱいなのは重々承知の上ですが、もしそれらの気持ちが少しでも生まれた時には、誰でもいいです。一人で抱え込まず、誰かに呟いて下さい。
近くに人がいなければ、言葉を発して下さい。呟きでも叫びでも構いません。あるいは、何かに綴れるならば、書き留めて下さい。

とにかくご自身の中にあるモヤモヤ、ソワソワ、イライラ、ウツウツ、シクシク、ドキドキなどの感覚を、何も発さずに終わらせるのではなく、自分自身の外に出して下さい。当たれる物があるならば、物に当たっても良いと思います。周りに影響が無い程度ならば。

子どもたちならば、言葉にするのは難しいかもしれませんが、場所があるのであればたくさんはしゃいでください。室内でも遊具で遊んでください。ダンスでも良いです。何か工作をするとか絵を描くとかもとても良いと思います。ごっこ遊びは楽しいです。誰かの歌に沿って歌を歌うのも気が楽になります。これらを通じて、その時の気持ちを表現してみてください。

大人も子どもも、吐き出すこと、何かを使ってご自身の感情を何かに乗せること。
1人でため込まないこと。
それに尽きます。

やれることが限られますし、既に日々懸命な状況だと思いますが、何よりも大切で代え難いものは心と身体の健康。私自身も、他人ごとではない感覚で、常に何か出来ることを模索していきます。

さらには、能登半島地震の後にも、関連する出来事ではありますが、1月2日には羽田空港での航空機の衝突事故がありました。

1月3日からJR線車内での切り付け事件や駅ホーム上での突き落とし事件が続きました。

その経過の中で、相次いで各地域では様々な原因で火災が起こり、その映像も流れました。

時間が経過していく中で、「災害関連」でお亡くなりになる方も増えてきています。

また、有名な方々の訃報のニュースも相次いでいます。
前回のコラムでも、お亡くなりになられた著名な方を何名か挙げましたが、その後(コラム作成段階後)も、数多くの著名な方々の訃報が続いています。

・・・多くを語り出したら、かなり文量が多くなり、頭でっかちになってしまいましたので、以後の内容は、これまた最後の【つぶやき】として、記載させていただき、ここでは、本題に入っていきたいと思いますm(__)m

本来、新年のご挨拶や最初の記事として候補に挙げていたのは異なる内容でしたが、今回は立て続けに生じている様々な出来事を触れない訳にはいかないと思い、今、浮かび上がったことを徒然に述べています。

自然災害、事故、事件、訃報が年始早々から多数報じられており、いつの間にか、私たちの心には、意識的にも、無意識的にも、大きなショックが与えられています。

そして、これらのショッキングな出来事は、老若男女問わず、子どもたちから大人まで、全ての人の心に、恐怖や不安を与え、かなり強度なストレッサーとなります。

今回のコラムは、このような状況を鑑みて、「『ストレス反応とトラウマ反応(心的外傷)』について急遽取り上げてみる」というテーマにしました。

これまで様々な出来事がある中で、幾多に取り上げられているテーマではありますが、それだけ人間の生活に、心に、度々生じて、問題として残ることなのだろうと思います。だからこそ、どこかで、誰かが、どんな形であれ、問うていかないといけないテーマでもあるのでしょう。この場でも、少し取り上げ、自戒を込めて、意識づけしようと考えます。

急性ストレス反応やトラウマ反応についても、多くの視点や考えがあるかと思いますが、ここでは、主に、ショッキングな出来事を受けた時の私たちの心の反応がどのようなものであるか、そして、そのような心の反応に対してどのように心づもりすれば良いのかについて、簡単にまとめてみます。

ちなみに、前回のコラムは下記からも御覧いただけます。
【学齢期の子どもの心理】「記憶」について呟いてみる

 

ストレス反応(急激な苦痛)とトラウマ反応(心的外傷について)

災害や事故、そして事件のような出来事は、私たちに「不安」、「恐怖」を与え、そして「危険」に曝すような、非日常的な感覚に至らしめます。「このまま死んでしまうのではないか…」、「もう助からないのではないか…」などのような、強烈な体験であり、私たちの心に、非常にインパクトのある傷を残します。
私たちは、心が本来の状態や役割を果たせず、心に傷を負った状態のことを総称してトラウマ(心的外傷)と呼んでいます。その際、私たちの心に衝撃を与えた経験のことを、「トラウマティック・ストレッサー」と呼び、そのストレッサーによって生じる様々な心の反応を「トラウマ反応」と言っています。
そもそも「ストレッサー」は、私たちに多様な「ストレス」をもたらす「原因」となる対象や出来事になります。そして、私たちに振りかかった「ストレス」によって、私たちに様々な「ストレス反応」が引き起こされます。

「ストレッサー」と「ストレス反応」についての詳細については、以前に取り上げた私の「『ストレス』について呟いてみる」のコラムをご参照下さい(下記のURLを参照)↓↓↓。

【学齢期の子どもの心理】「ストレス」について触れてみる① 「ストレス」について

【学齢期の子どもの心理】「ストレス」について触れてみる② 「認知的ストレス理論」

【学齢期の子どもの心理】「ストレス」について触れてみる③ 「筋弛緩法」

【学齢期の子どもの心理】「ストレス」について触れてみる④ 「10秒呼吸法」

【学齢期の子どもの心理】「ストレス」について触れてみる⑤ 「リラックス法のいろいろ」

【学齢期の子どもの心理】「ストレス」について触れてみる⑥ 「ぬいぐるみ」

ストレッサーが、私たちにとって非常にネガティブで辛く苦しいものであれば、私たちにまず急激な苦痛となるストレスが生じます。
「ゲッ…」、「うそ…」、「マジで…」、「やばい…」、「どうしよう…」、「きゃー」、「………(絶句)」など、私たちは、これらの苦痛を、このような言葉で発しているはずです。

これは、普段にないことが目の前で起きている時に発していませんでしょうか。程度の差こそあれ、危険に曝されている時、ありえない事態が生じている時、日常では抱かない感覚を抱いている時ではないでしょうか。

正に、その時に、心に大きな衝撃が襲い掛かり、不安や恐怖のような反応が、何らかの形で生じます。この段階は、「急性」のストレス反応」になります。症状が酷い場合には、「急性ストレス障害(Acute Stress Disorder;ASD)」の診断がつくことになるでしょう。

一方、その“急性の”ストレス反応とは異なり、暫くしてから、あるいは、“長期的”で、“慢性的な”ストレス状態が続いていくと、先述したように、強烈なインパクトとして心に傷を残し、「トラウマ(心的外傷)」が現れてきます。

例えば、似たような地震や事件のニュースを見て過去の体験が蘇って涙が止まらなくなったり、1年後の同じ時期に過去の辛く苦しい体験を思い出したり、ある日の寝ている時に嫌な体験が夢で出てきてうなされたりすることは無いでしょうか。それはトラウマ反応かもしれません。そのトラウマ反応が深刻であり、日常生活に支障が発生しているならば、心的外傷後ストレス障害(Post Traumatic Stress Disorder;PTSD)の発症に繋がるでしょう。
以上の説明を簡単に図示すると以下のイメージになります(図-1)

<図-1> ストレス反応のイメージ

急性のストレス反応であれ、トラウマ反応(心的外傷)であれ、直接体験したことばかりではなく、他者の経験したことを見聞きしたり場合、そして親しい友人や交流ある知人といった心の繋がりがある方々が、何らかの辛い恐怖体験をしたり亡くなったりした場合にも、私たちに振りかかります。

実際、直接的に被害に遭われた方々はもとより、映像や画像を見るだけでも、私たちの心はとても動揺しています。「動揺している」か「動揺していない」かではなく、多かれ少なかれ、心は揺さぶられており、動揺に「気づいているか」、「気づいていないか」という次元で考えた方が望ましいと思います。

そう考えると、この正月からの三が日に起きた出来事、即ち、災害、事故、事件を直接的に経験した人たちは当然ですが、その場面を目の当たりにした人たちも、そしてメディアを通じて見聞きした人たちも、遅かれ早かれ、私たちの心の傷となりえます。

心の傷の程度は、個人差もあり、人それぞれストレス反応も異なるでしょう。ただ、直接的であれ、間接的であれ、意識的であれ、無意識的であれ、普段私たちが経験しにくい衝撃的な出来事を経験すると、傷つくことは間違いありません。

「急性ストレス障害(ASD)」や「「外傷後ストレス障害(PTSD)」などの医学的な見解については、今回のコラムでは大きく触れませんが、これらの診断がつかなくても、様々な出来事に驚きや緊張、不安やショックなどの反応を受けたら、トラウマとなりうるということを頭の片隅に入れていただければと思います。

なお、今回の災害や事故、そして事件でも当然当てはまりますし、「訃報」とも関連しますが、大切な人を失くした時の反応については、「トラウマ反応」というよりは、「喪失反応」と言えます。この「喪失反応」については、私が過去に取り上げた「『対象喪失』と『モーニング』について触れてみる」のコラムで述べておりますので、ご参考にして下さい(下記のURLを記載)。

➡【学齢期の子どもの心理:番外編】『対象喪失』と『モーニング』について触れてみる

また、家庭内暴力や虐待、いじめなど日常生活で繰り返し避けられない苦痛を体験して生じるトラウマがベースにある「複雑性PTSD」については、名前の如く、説明も複雑化していくため、今回のコラムでは割愛致します。弊社所属カウンセラーの古宇田がコラムで取り上げておりますので、ぜひご覧ください(下記のURLを記載)。

➡【児童虐待、トラウマそして複雑性PTSD:前編】こころの傷つき体験を乗り越える力とは・・・

➡【児童虐待、トラウマそして複雑性PTSD:後編】こころの傷つき体験を乗り越える力とは・・・

ストレス反応とトラウマ反応(心的外傷)のいろいろ

実際に、どのようなストレス反応やトラウマ反応が現れるのかについて、以下に具体的に挙げてみます(図-2,図-3,図-4)。ASDやPTSDの説明でよく為される説明に倣い、大きなカテゴリーとその中にある下位項目として図示してまとめてみます。

<図-2> ストレスを感じた時の主な心身の症状や反応①

<図-3> ストレスを感じた時の主な心身の症状や反応②

<図-4> ストレスを感じた時の主な心身の症状や反応③

もちろん、以上の症状や反応の項目以外にも多数あるのですが、主なものを取り上げてみました。

これらの症状や反応は、決して特別なものではなく、ショックによって誰にでも起こりうる反応だということを常に頭に入れておいてください。

上記のような心身の症状やストレス反応を見てみて、「あ、こういう感覚あったな」、「実際に今こういうことがある」、「そういえばたまにあるな」と気づきを得るだけで構いません。まずは、「そういえば、これかも…」と思うようにしてみましょう。

そして、気づいたことを、相談出来る近しい存在や専門家に伝え、共有することが本当に大切になります。自分自身で分からない時には、近くにいる人たちのお互いの様子を見ながら、「どこか違うなあ」「昨日と様子が違う」などと思ったら、声を掛け合って、まずは話してみることが重要です。

そして、ストレスを感じた時に心身の症状や反応が出たら、以下のことも頭の片隅に置き、必要な手立てを講じていきましょう。

こうやって書いてはみるものの、やはり言うや易し、行うは難しですし、ストレスを被った人たちはそれほどの精神的な余裕はありません。

ただ、精神的に余裕のない時には、少しでも落ち着いている人に頼っていかないと、その時の辛さや苦しみを乗り越えることが難しく、元に戻るまでの時間が長くなってしまうのだろうと感じます。

何度も、何回も、言いますが…。
今だけでも良いです。
しんどい時には、一人でため込むのだけは止めて、重たいものを誰かにちょっと渡して、少しでも、一瞬でも、肩の荷を下ろしてくださいね。

🔶おわりに🔶

今回は、急遽テーマを代え、「ストレス反応とトラウマ反応(心的外傷)」について取り上げてみました。
最近は、トラウマに関してだけでも、多数の著作があり、常に様々な専門家が論じている分野です。

今回取り上げなかった「複雑性PTSD」や弊社所属カウンセラーの古宇田がコラムで取り上げている「トラウマインフォームドケア ※下記URL参照」など、ホットなテーマが多いです。このあたりは、DVや児童虐待などの、繰り返し行われている強度で複雑なトラウマ症状も含んだものが多いです。

【トラウマインフォームドケアという関わり】①環境要因によって形づくられる子どもの発達の質とは・・・

【トラウマインフォームドケアという関わり】②なぜ今の時代に必要とされているアプローチなのか

【トラウマインフォームドケアという関わり】③子どもの気になる行動の背景を理解するためのヒント

今回は、昨今の状況を踏まえ、どちらかというと、日常生活で繰り返し行われるというよりは、非日常的な出来事が突然と生じて、衝撃的なインパクトを単発的に被った場合の症状や反応について、重きを置きました。

結局、冗長に述べてしまい、見づらい内容も多いかと思いますが、衝撃的なストレスを抱いた時の反応について「自覚」することは、以後の対応や治療を円滑に行うためにも、非常に重要なことです。

ぜひ、今回のコラムを通じても、私たちの「気づき」の足しになれれば幸いです。

最後に【つぶやき】を述べて、今回は終わります。

🔶つぶやき🔶

ここからは、つぶやきです。コラムの本題は終了しておりますので、読み終えていただいても問題ありません。徒然に、年末年始の思うことについて述べています。

私は、石川県を訪ねたのは数回になります。そして、能登地方(輪島市、七尾市、和倉温泉、穴水町、珠洲市)はそれぞれの町に1度だけ尋ねたことがあります。富山県や新潟県の被災地にも何度か訪ねたことがあります。

能登地方は足を運ぶのに時間を要します。私は半島の先っぽに行く趣味があり、能登半島にも必ず行くと決意し、2019年に能登半島の最先端にある禄剛崎灯台に行きました。珠洲市をタクシーで回り、最先端で海を眺めました。名産である珠洲の大谷塩はいまだに自宅で使っています。

 

能登地方は、温かく優しい人が多い一方、過疎化して若者が少ない印象でした。その影響もあり、交通網も以前に比べて減退した地域であり、それによって、今回の地震による被害の甚大化が計り知れないものとなっていると感じたところです。

宿泊した和倉温泉の「美湾荘」は、赤いじゅうたんが敷かれた入口を進むと、広大な日本海を眺められる伝統と風情を感じるホテルでした。広い居間や卓球場、本当に大きな大浴場は、ザ・ホテルという感じでした。先日、某局で「美湾荘」から中継されていましたが、建物に亀裂が入り、地層のズレによるものなのか、2階から1階が筒抜けのように見えてしまうような危険な光景を目の当たりにしました。ホテルの職員の方が「再開のメドは立たない」「ホテルだけではどうにも元には戻せない」というコメントを聞き、悲しくなりました。

以前に宿泊した、輪島市にあるホテル「高州園」も今回の地震と津波、そして火災により、暫くの間、臨時休業となりました。このホテルも赤いじゅうたんが印象的で、大きな宴会場では、石川県の伝統芸である御陣乗太鼓を鑑賞しました。やはり客間からは日本海一面で、非常に寛げる居間だったのを覚えています。今はただ、空しい気持ちになるばかりです。
地域的には、恐らく長期的な復興が必要となるのかもしれませんし、ホテルの営業が再開したとしても、完全な再開までには相当の時間と努力を要することになるかもしれません。

ただ、いずれも本当に素晴らしい地域で、素晴らしいホテルだったことは間違いなく、今、復興に向けて何かお手伝い出来るとしたら、募金や物資もそうですが、それでもなおこれらの地域とホテルの良さを経験的に発信していくことでもあるのかなと感じています。そして、必ずまた行くということだと思っています。
何か協力出来ること、パワーになることを常に思い巡らしていきます。

もう1つ。
年末年始、1月以降も相次ぐ訃報に驚いています。直接的な知人でもないため、あくまで“間接的”ですが、それでもショックな情報によって、「うそ?」「マジ?」という反応をし、悲しみが湧いています。
大相撲 鉄人と称されて、ファミコンのゲームにもなった、元関脇の寺尾関・錣山親方。

元気が出るテレビでは毎回笑わせていただいた、「アダモちゃん」などで名を馳せた、お笑いタレントでもあり俳優の島崎俊郎さん。

「アホの坂田」で親しまれた、お笑いタレントの坂田利夫さん。

悪役の多かった、そして迫力が凄かった、元プロレスラー キラーカーンさん。

長きに渡り、女優、タレント、歌手とマルチなご活躍をされた、中村メイコさん。

名曲「舟唄」や「雨の慕情」、「とっても!ラッキーマン」の主題歌などを歌い、ドリフ大爆笑ではお笑いにも挑戦し、何より熊本地震の時も含めて被災地支援など福祉にも精力を注いだ、歌手の八代亜紀さん。

サッカー界の2人の巨頭。一人は、選手と監督両方でW杯制覇した、数少ない偉大な人物である西ドイツ代表の皇帝ベッケンバウアー氏、そして、ブラジル代表のレジェンド、マリオ・ザガロ氏。

北島ファミリーの一人、演歌歌手の小金沢昇司さん、紅白出場した演歌歌手の冠二郎さん。

ボストンバッグの入る一芸で有名になった、お笑い芸人のエスパー伊東さん。

前回コラムでは掲載せず、12月、1月に亡くなられた方をふと思い出すだけでも、これだけの著名な方が天に召されました。

私の存じ上げるところの有名な方々で偏りが出てしまい、他の著名な亡くなられた方々全てを挙げられず、申し訳ないのですが、私にとってインパクトの強かった方を代表的に挙げさせていただいたことを、ご了承くださいm(__)m

このように、「ストレス反応」という強烈な出来事は、以後に「トラウマ反応」として残り続けていく可能性があります。そして、「喪失反応」によっても様々な揺さぶりが生じるということを、改めて体感した年末年始でした。

誰に言うでもないにせよ、今こうやって綴ることで、「あ、自分はこう思っているんだ」と整理されていく私自身を感じています。つまり、思考や感情を“外に出す」ことで、振り返りが出来、次のことにスムーズに考えを及ばせていくことが出来ると感じた【つぶやき】でした。

みなさんも、誰かに伝えるのが難しいとしても、メモ帳やノート、未送信のメールやSNS、ブログなどいったツールに書き留めて整理するのも効果はあると思いますので、ぜひやってみて下さいね。

大変な年の始まりで、今後も大変な日々が続きますが、「目先の1つのやれることにしっかりと向き合うことだけを意識すること」を大事にして、1日1日を過ごしていきましょう。

それでは、また次回まで!!

🔶参考文献🔶

●白川美也子 2019 トラウマのことがわかる本 生きづらさを軽くするためにできること 講談社
●杉村省吾ら 2009 トラウマとPTSDの心理援助 金剛出版

🔶お知らせ🔶

親子関係の問題、お子様とのかかわり方、育児、DVのほか、発達段階(幼児期、児童期、思春期、青年期、壮年期)、発達面の課題、非行、ひきこもり、ストレス・不安・躁うつ・強迫・依存など様々な精神症状に関すること、自己理解、対人スキルといった個人や関係性に関わる内容、不登校、いじめ、特別支援、高校への進路支援など学校と関連する内容など、様々なご相談に対応させていただきます。

昨今、ポスト・コロナの時期において、閉鎖的な風潮が今だ続いている中、お1人に悩まれ続け、辛い思いをされている方も多くおられると思いますが、1人で抱え込まず、誰かに吐きだして、少し軽くなったり、気持ちに余裕が生まれたりしていくことも時には必要かもしれません。

人それぞれ必ずご自身で考える力は備えられています。しかし、精神的に余裕がない時には、その力を発揮することが難しくなります。ちょっとだけ、ゆっくり、じっくり、のんびりと、呟いたり、ご自身と見つめ合ったり、共有したりすると、ほっこりと、リラックス出来て、ご自身の感じる力や考える力が身についてくれれば何よりです。

何か思うところがありましたら、いつでもご相談をお受け致します。

🔶過去の記事🔶

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過去の【学齢期の子どもと心理】コラム by 安澤 好秀


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Writing by 安澤 好秀

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