COLUMNコラム

【子どものこころとの向き合い方】家族とのコミュニケーション

こんにちは、所属カウンセラーの古宇田です。

新たな新年を迎えましたが、能登半島地震という心痛む1年の幕開けとなりました。
この度の能登半島地震により被害を受けられた皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。
これ以上被害が広がらないこと、被災地域の一日も早い復興を心からお祈りしております。

新年が始まり、新たな一歩を踏み出す季節がやってきました。そのため今回のコラムですが、前回まで扱っていた「トラウマインフォームドケア」を一旦お休みさせていただきたいと思います。続きは次回から再開したいと思います。
【トラウマインフォームドケアという関わり】シリーズはこちらからご覧になれます。
【トラウマインフォームドケアという関わり】①環境要因によって形づくられる子どもの発達の質とは・・・
【トラウマインフォームドケアという関わり】②なぜ今の時代に必要とされているアプローチなのか
【トラウマインフォームドケアという関わり】③子どもの気になる行動の背景を理解するためのヒント

子どもたちの成長と心の豊かさに焦点を当てた「子どものこころとの向き合い方」を扱うこのコラムでは、毎月、子どもたちと向き合う上でのアイデアやヒント、子どもに関する最新のトピックをお届けしています。

2024年が幕を開ける中、新しい年に対する期待や夢が子どもたちの胸に湧いています。新たな始まりに向けて、私たち大人はどのようにして子どもたちをサポートし、子どもたちが自分自身を肯定し、成長していくのか。そんなテーマに焦点を当て、心からのサポートと愛情を通じて、子どもたちが花開く様子を見守ることができるよう、新年の初めてのコラムではいくつかの重要なポイントに触れてみたいと思います。

子どもたちにとって、新しい年は希望に満ちた冒険へのスタート地点です。新しい目標や夢に向かって進む姿勢は、彼らの未来を明るく照らしています。親や子どもと関わる大人として、私たちは子どもがその目標に向かって歩む手助けとなり、彼らが自分の夢に向かって進む力強い後押しをすることができます。

新年には感謝の気持ちを胸に、過去の経験や成果に感謝する瞬間も重要です。子どもたちに感謝の意識を教え、ポジティブな思考を育むことで、子どもは困難に立ち向かう勇気や、人とのつながりを大切にする優しさを発展させていくことでしょう。

家族とのコミュニケーションも、新年において見逃せないポイントです。家族との絆を深め、コミュニケーションを通じてお互いを理解し合うことで、子どもたちは安心感や信頼感を得られるでしょう。家族と共有する時間や活動を通じて、一層の結びつきを感じることができるかもしれません。

これらのテーマに焦点を当て、どのようにして彼らの新しい始まりをサポートし、心豊かな未来を築く手助けができるのか。家族とのコミュニケーションの視点から考えてみたいと思います。新しい年が始まり、家族とのコミュニケーションを強化することが大切なテーマとなります。家族との絆は子どもたちにとって安定した支えとなり、共に過ごす時間が豊かな心の成長に繋がります。そこで、今回のコラムでは家族とのコミュニケーションを強化するためのアイデアやポイントに焦点を当ててみましょう。

【家族との共有時間の大切さ】

新年が始まると、仕事や学校、様々な活動に追われ、家族との共有時間が減ってしまうことがあります。しかし、家族とのコミュニケーションは質の高いものであることが重要です。忙しい毎日の中でも、意識的に共有する時間を設けることで、家族の絆が深まります。

例えば、週に一度のファミリーミーティングを設けて、家族全員で過ごす時間を確保することはどうでしょう?この時間には、過ごしたいアクティビティや予定を話し合い、家族みんなが参加しやすい形で進行することが大切です。

また家族とのコミュニケーションを通じたトラウマの発見というテーマも付け加えたいと思います。前回までのコラムでお伝えしてきているトラウマインフォームドケアの第一歩は、子どもたちが抱えるトラウマを理解することです。家族とのコミュニケーションが鍵となります。親が子どもたちと心を開いて対話し、感情や経験を共有する場を提供することで、トラウマに気付くことができます。コミュニケーションを通じて、子どもたちが安心して自分の気持ちを表現できる環境を作ることが、トラウマインフォームドケアという視点からも大切となってきます。

【共通の趣味やアクティビティ】

家族とのコミュニケーションを深める一つの方法として、共通の趣味やアクティビティを見つけることが挙げられます。共通の興味を共有することで、会話が自然と広がり、新しい一面を発見することができます。

例えば、家族で週末にアウトドア活動を楽しむ、一緒に料理を作る、読書クラブを始めるなど、家族みんなが楽しめる活動を見つけましょう。これにより、家族はお互いの興味を尊重し合いながら、共通の喜びや成就感を分かち合えます。私の家族で言えば、愛犬の散歩に毎朝20分ほど家族みんなで一緒に行くことで、いろいろな話をそこでする機会ができ、コミュニケーションを取る時間として活用しています。日常のほんの少しの時間を使って、家族が一緒にできることを見つけてみるのも良いかと思います。

このようなことを通して、安全で受け入れられる環境が作られていきます。子どもたちにとって、安全で受け入れられる環境はとても大切なポイントです。家族とのコミュニケーションを通じて、子どもたちが自分自身を安心して表現できる空間を作り出しましょう。感情を尊重し、理解することで、子どもたちは安心感を得られ、さまざまな心の風邪から回復しやすくなります。

【デジタルデトックスと質の高い対話】

現代のテクノロジーは便利である反面、家族とのコミュニケーションを阻害する要因ともなり得ます。スマートフォンやタブレット、テレビなどのデジタル機器があふれる中で、家族みんなでデジタルデトックスの時間を作ることが時には必要です。

食事の際には携帯電話を置いて、会話に集中する。また、寝る前の時間を共有する際には、スクリーンを避けて本を読むなど、デジタル機器を使わない時間を設けましょう。これにより、家族全員がリラックスした状態で質の高い対話ができ、お互いの思いやりが深まります。

【コミュニケーションの積極的な促進】

家族とのコミュニケーションを強化するには、お互いにオープンで積極的なコミュニケーションが不可欠です。特に子どもたちは自分の気持ちや考えを言葉にすることで、安心感を得ることができます。

家族が心を開いて話す環境を作り出すためには、親が積極的に子どもたちの感情や意見に耳を傾け、理解を示すことが必要です。また、子どもたちにも家族とのコミュニケーションを大切にする習慣を育むように促しましょう。感謝の気持ちや喜び、悩み事など、お互いにシェアすることで家族の絆が深まります。

新しい年を迎え、家族との絆をより一層深めるために、共有時間の大切さ、共通の趣味やアクティビティ、デジタルデトックス、そして積極的なコミュニケーションの促進に焦点を当てました。これらのアプローチを取り入れつつ、家族との素晴らしい瞬間を作っていただければと思います。

次回はテーマを「トラウマインフォームドケア」に戻して、「こころのケガ」になりうる出来事やトラウマについてさらに詳しく考えていきたいと思います。

【トラウマインフォームドケアという関わり】シリーズはこちらからご覧になれます。
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【トラウマインフォームドケアという関わり】②なぜ今の時代に必要とされているアプローチなのか
【トラウマインフォームドケアという関わり】③子どもの気になる行動の背景を理解するためのヒント

社会生活の変革という過渡期での不安やストレスは、さまざまな形で表出されることがあります。また、被災地の皆さまにとっては日々変化を遂げる環境の中で、ご心配を抱えた状況の方がいらっしゃることと思います。心身の安全最優先でお過ごしいただければと願います。ポジティブな考えを持つきっかけとして、そして安心・安全な人との関わりを通して生きる力を養うサポートもカウンセリングの一側面とも考えています。子育てや子どもの抱える不安やストレスに関してのご相談もお受けしております。

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Writing by古宇田エステバン英記

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