COLUMNコラム

【学齢期の子どもの心理】『インターネット依存』という状態について考えてみる④

こんにちは。所属カウンセラーの安澤です。

春真っ盛り、ぽかぽか陽気で、温かい日、暑い日も多くなりましたね。

多くの花々が咲き誇り、心洗われる時期、実際に見に行きたいものです。

ところで、前回から名前をイニシャルであるY.Yから、実名に代えさせていただきました。
どうでもよい話なのですが、この「安澤」という名字、よく呼び間違えられます。

まずは、おおよそ「あんざわ」さんと、間違われて呼ばれます。
一番多い呼び方なのでしょう。

続いては、「あんざい」さん。
「ざわ」よりきっと言いやすいのでしょうね。

さらには、「やすだ」さん。
「ざわ」に興味ないのでしょうね。

そして一度だけ間違われた呼び名が、「かさい」さん。
どこをどう見たら、どこをどう読めば、そう呼べるのでしょうか。
忙しかったのでしょうか。
余裕が無かったのでしょうか。
何でも良かったのでしょうか(笑)

また、この名字は全国でそれほど多くは無いそうです。
どうやら新潟県には複数いらっしゃるようですが、私個人は何のゆかりもありません(笑)
いや、きっとあるのに存じ上げないだけなのかもしれません…。

ただ、昔、親族から「先祖は富山で切腹したみたいだぞ」と言われたことをふと思い出します。
北陸に多いということではないと思うのですが…。

とは言え、ここで思い抱くことは2つです。

1つは、「なぜ、親族はもっとポジティブな先祖の情報を言えないのか」という疑問です。
寄りにも依って、なぜ切腹のネタだけを話してくるのでしょうか。
それだけインパクトが強い内容なのかもしれませんが…。私もその内容だけが残っています。

2つ目は、「自虐的、マゾ的なものは先祖代々だったのか」という連想です。
先祖に何があったのか知りませんし、指示された事なのかもしれません。
ただ、時に責任を強く問う自分自身の気質は、先祖から受け継いだものなのかと考えるわけです。

新年度早々、このような内容の切り出しで申し訳ありません。
このような導入をするつもりはありませんでした。
前座として受け止めていただければと思います。

 

「切腹」をイメージして、この画像を選びましたが……

今回のコラムのテーマとは全く無関係です。

失笑。

ナンセンスな私。

さて…

既に新年度ももうすぐ1ヶ月となります。
皆さん、様々な心境の変化、環境の変化、関係性の変化があったのではないでしょうか。

それは劇的な感情の動きかもしれません。
それは劇的な出来事かもしれません。
それは劇的な出逢いかもしれません。

ともすれば、それらは、ストレスともなりえます。
ともすれば、それらは、リラックスともなりえます。
ともすれば、それらは、ピンチになりえます。
ともすれば、それらは、チャンスになりえます。
ともすれば、それらは、チャレンジになりえます。

この1ヶ月、皆さまにとって、様々な変化は、どのようなものだったでしょうか?

私も一つの転機を迎え、新たなことにチャレンジをし、学びと実践を繰り返しながら、構想を練り直しながら、そして、一つ一つの考えを紡ぎながら、向上して参る所存です。

いまだなお、コロナ禍と言わざるを得ませんが、その中での入学式、始業式、就業式が迎えられたことと思います。

時期的に遅いですが………

新入生の皆様、ご入学おめでとうございます。
進級生の皆様、ご進級おめでとうございます。
新社会人の皆様、ご就職おめでとうございます。

コロナ禍、ウクライナ情勢、断続的に続く地震……相次ぐ暗いニュースが続いています。
これらのニュースだけでも、本当に辛いですよね。
それ以外にも、自分に振りかかる様々な変化に耐えるのは本当に心労が重なります。

私自身は、何かに直面した時、以下の視点を持つよう努めています。
あるSVの先生からいただいた、前向きな発想に基づくものです。
そして、ほとんどの出逢った方々にお伝えしてきた内容です。

真っ白いTシャツのシミを見つけると、そのシミばかりに目が留まってしまうものです。
その習慣はなかなかすぐには消えないかもしれませんし、すぐに消す必要もないかもしれません。
ただ、Tシャツの白い部分を見続けることもとても大事なことではないでしょうか。
もっと言うと、シミだらけのTシャツがあったとしても、白い部分を見続ける視点を持ち続けても良いのではないでしょうか。

さらには、私自身は、Tシャツにシミが出来た経緯に着目して、そのシミをどう洗濯していくか、そのシミが消えなくてもどう向き合っていくかということも考えるよう努めています。

いずれにせよ、ネガティブな出来事があっても、しっかりと誰かの手を借りつつ、しっかりと向き合い、様々な視点で考え続けること。そして、連想していく中で創造していくこと。

一人では苦しいですが、傍にいる、信頼の出来る誰かと共有しながら、今年度も、気持ちを無駄にすることなく吟味していけたらと考えています。

以上のように考えると、例えば、今月は、東日本大震災で被害を受けられたロッテの佐々木投手が完全試合を成し遂げました。また、ウクライナの戦禍の中、避難した場所で赤ちゃんが産まれたこと、一時期よりは地震が落ち着いてきたことにも目を向けることが出来ます。

こうやって、見出していきたいなと思います。

前座とご挨拶が大変長くなってしまいました。
年度初めの御挨拶ということで、ご容赦いただければ幸いです。

 

さて、春休み期間のネット・ゲームへのはまり度は皆さん、いかがでしたでしょうか?

これから間もなくゴールデンウィークにも突入します。適度なはまり具合を目指していけるといいですね!

「ネットは使っても、(ネットに自分を)使われるな」です。

今回のコラムは、前回同様「インターネット依存という状態について考えてみる」の第4弾となります(以下、ネット依存と表記)。

前回、ネット依存への対応として、「ネット依存の状態にある者の世界に入り込むこと」を大切な視点として述べさせていただきました。そして、e‐スポーツ高等学院がその具現化の象徴であることをお伝えしました。

今回は、「ネット依存の特徴とその対応」の続きを述べます。

とはいえ、ネット依存となった者やその家族、周辺環境によって対応は様々であり、これをすればOKという決まった方法はありません。依存の程度でも対応が異なりますし、対処療法にもなりえます。

ここでは、これまでの経験を踏まえ、ネット依存の大きな特徴とその対応について、前回図示した①表層 ②軽度、②中度、③重度の程度で段階に応じて、心づもりや対応案を掲げてみます。

 

ネット依存の特徴に応じた心づもりと対応

ネット依存(没入)に陥ると、子どもは様々な特徴や行動を示します。そして、その子どもの状態を観ると、保護者や周囲の大人たちは様々な困り感を抱きます。
前回取り上げた「インターネット・ゲーム障害で子どもに見られるサイン」を再掲しますが(図-1)、その中ででも、よく対応場面で話題に出るものを取り出し、以下に「子ども側の6つの特徴」と「周囲の大人の10つの困り感」にまとめてみます。

図-1 『インターネット・ゲーム障害で子どもに見られるサイン』

この子どもに見られるサインから、より相談される特徴を経験的に6つにまとめてみます(※統計的に分析(因子分析・クラスター分析)した訳ではありません)。

まずは下記の「子ども側の6つの特徴」のうち、下線部分の「ネットやゲームを止められない」という、ネット・ゲーム依存の根幹である特徴について取り上げます。

《子ども側の6つの特徴》

① ネットやゲームを止められない(依存の増強)【精神面・生活面・行動面】

② 昼夜逆転、不眠、食欲低下、ひきこもりの時間増加(生活リズムの乱れ)【身体面・生活面・行動面】

③ 精神症状(不安の高さ、抑うつ、「死にたい…」等の言動)が頻発(精神症状の発現)【身体面・精神面・行動面】

④ キレやすく、暴言暴力の増加(易怒化、行動化)【精神面・行動面・対人関係面】

⑤ 登校や学習に結びつかない(本業の停滞)【生活面・行動面・対人関係面】

⑥ 家族や友人との会話の減少(コミュニケーションの減少)【生活面・行動面・対人関係面】

続いて、周囲の大人の方々からよく話題に上がる困り感の内容を抜粋して取り上げます。

《大人・周辺環境の困り感》

●ネット依存はいつまで続くのか、果たして治るのか(依存の増強)

●体調が崩れてきているがこの後どうしたらいいのか(心身の不調)
●医療機関等に連れて行くにはどうしたらいいのか(治療について)

●いつまで放っておけばいいのか、学校はどうしたらいいのか(生活リズムの乱れ・本業の停滞)

●親子のコミュニケーションはどの程度すればいいのか(親子間コミュニケーション)
●同居する家族が巻き込まれているが、どのように考えればいいのか(家族観コミュニケーション)

●いままでの家庭でのルールが通用しないがどうしたらいいか(環境調整)
●室内環境、ネット環境はどうしたらいいか(環境調整)
●子どもの要求についてはどこまでOKすればいいのか(環境調整)

●その他、保護者が気を付けることはあるのか(その他)

 

まず、上記の「子ども側の6つの特徴」について、スペクトラム(連続体)的なイメージと言いますか、段階的な理解に基づく発想で以下に説明を試みてみます。
その際、前回に試案として作成した『インターネット・ゲームへの段階的な没入度の目安』の図に「子ども側の6つの特徴」を適合させながら説明していきます(図―1)。

図―2 『インターネット・ゲームへの段階的な没入度の目安』

一つ一つの特徴について詳細に述べていくと、また何回もコラムで取り上げなければなりませんので、ひとまず、おおよそのイメージと対応に留めます。その際、この「表層」から「重度」まで、子ども自身の心身の状態や周辺環境によって、行きつ戻りつするということを抑えておいていただきたいです。

「周囲の大人の10つの困り感」への心づもりや対処法については、自ずとところどころで説明を加えるよう心掛けています。

なお、「ネット依存の特徴とその対応」について、様々な専門家の書籍やネット上の情報、コラム等にも多くの方法が記載されていると思います。
それらの考えや方法を超えるものをここで述べられるとは正直思っておりません。
私自身が感じてきた、経験談に即した、具体的な“一つの意見“と捉えていただけると良いかと思います。

①ネットやゲームを止められない(依存の増強)

これが最も重要な特徴です。この特徴から様々な部分にも影響が及んでいきます。説明量も最も多いため、最初に取り上げます。

【表層】
ネットやゲームをやっていても、「ご飯よ!」とか「そろそろ寝なさい!」という言葉に、気持ちはやり続けていたいものの、しっかりと反応して、切り替えられ、身体を休めたり、別の行動に移したり出来ます。

◆子ども自身◆

しっかり切り替えられていれば、誇らしく思って良いですし、自己管理出来ていて、とても偉いです。その「出来ている事実」を保護者や周辺の大人にアピールして下さい。そして、その状態を維持していければ、少し「もうちょっとやりたいなあ」と思ったとしても、気にしなくて良いです。

◆保護者◆

子どもから多少の文句や愚痴は生じるかもしれませんが、「切り替えられた事実」に注目して下さい。そして、実際に子どもが切り替えを出来ているのであれば、たくさん褒めることが大切です。
注意すべきは、子どもが時間を守れている一方、別の時間帯にこっそりやり出すことについてです。悪気があるように見えますが、単に「ゲームがやりたい」の願望が「やめなきゃ」という自制を上回っていて、子ども自身で統制が難しくなっています。
現時点ならば、まだ依存の程度も極めて少ない段階ですから、「使用時間の制限」や「使用時間以外は保護者や周辺の大人が預かる」ルールは有効になる場合もあります。これらのルールはあくまで早期から始めることが最も大切なことです。後からではほとんど通用しません。

【軽度】
ネットやゲームを止めるよう周囲から言われても、なかなか止めることが出来ません。少しずつ、ネットやゲームによる生活への浸食、歪みが生まれている段階ではないでしょうか。

◆子ども自身◆

分かってはいても、ネットやゲームの方に集中しており、何か違うことをするまでにかなりの時間を要してから(ネットやゲームの区切りの段階で)ようやく、そして渋々切り替えられる状態が一例です。

そして、ご飯が出来ていても冷めてから食べたり、一人だけで食べたりするような段階です。従って、保護者に「片付けが終わらないでしょ!」とか「あなたが皿洗いしなさいね」と二次被害的に怒られることもあるでしょう。寝るのも深夜に及ぶ日が増えてくるでしょうから、保護者に「さっさと寝なさい!」と注意されたり、布団の中で隠れて区切りまでやり続けたりするような状況が生れてくるでしょう。友人からの連絡には、「後で連絡する」と言ったまま、その場で事が終わってしまうかもしれません。外で友人と遊ぶこともよりも、自宅にて一人でゲームをして選ぶことを選ぶでしょう。

望ましくないですが、時々「嘘」や「ごまかし」をしてまでゲームが止められなくなります。この「嘘」や「ごまかし」はずっと続けていると、癖になって、大人になっても続けてしまう場合があり、良いことがありません。注意して欲しいことです。

渋々かもしれませんが、切り替えられていることは素晴らしいことですので、そのペースを続けていくこと、そしてゲーム以外の別のことでもはまれることを見出したり行ったりしていくことが重要です。

◆保護者◆

上記のような子どもへの注意や怒りが生じることは止むを得ません。ただ、この時点で2つのことを留めて欲しいです。
①怒っても注意しても、子どもの行動改善に大きな効果は見込めないこと。
②この時点で第三者(子どもを取り巻く周辺の大人たち、専門家)に相談して欲しいこと。
です。この①と②は以後に述べる全ての特徴にも当てはまる大前提の項目なので、事前にお伝えしておきます。

つまり、「軽度」の段階で、抱え込まずに誰か他の大人を巻き込んで下さい。そして、子どものことを心配している気持ちを、第三者と共有して、次の一手を一緒に考えて欲しいです。なお、注意は1~2回程度で留めた方が良いというのが印象です。何度言っても変わらず、むしろ子どもの苛立ちを加速化させます。そして親子関係に支障が出やすくなるかと思います。

【中等度】
この段階ですと、子どもはネットやゲームにはまり続けており、保護者からの声掛けに当然聞く耳は持ちません。もちろん、怒っても、取り上げても、依存の状態が改善する訳ではないレベルです。ネットやゲームが主体の生活になっており、遅刻や早退、欠席も多く、家庭生活や学校生活に大きな支障が出ています。子どもも家族も生活全体がネットやゲームに支配されている状態です。

◆子ども自身◆

「このままではまずい」と気づいていても、気づいていなくても、ネットやゲームに夢中の状態であり、その生活を急に変えることは困難です。何よりもまず「ネット・ゲーム」です。あるいは、「ネット・ゲーム」以外考えられません。
ただこのコラムを読んでいる子どもの方がもしいるのであれば、「このまま今の生活を続けると、間違いなく心身の健康が悪化します」ということです。ネットもゲームも「しないで欲しい」とは言いません。プレイしてOKです。ただ、ネットやゲーム以外に、今行っている日々の行動が残っているならば、それは出来るだけ続けて欲しいです。「それは無理だな」、「ゲーム以外考えられない」と思うのであれば、限りなく「ネット・ゲーム依存症」と言える状態です。まずはその「気づき」を得てくれればOKです。

他方、「身体面」での変化が見られる場合があります。例えば、自律神経の失調、頭痛や肩こり、すぐに怠くなる等の身体症状が生じているかもしれませんので、気づいたら保護者なり周囲の大人に伝えて下さい。

◆保護者◆

むやみやたらに声を掛けるのは避けた方が良いでしょう。保護者から、「注意」の声ばかりか、「心配」の声を掛けられたとしても、子どもにとっては、それらの声はネットやゲームに夢中になっている自分の大切な時間や空間を「邪魔」する声としか受け取られません。第三者と相談の上、第三者から子どもと話し合ってもらうか、子どもがネット・ゲーム以外で、この時点でも出来ていることに着目しつつ、その行動を維持するためにはどうしたらいいかの工夫について考えていくことが賢明です。

もし声掛けをするならば、「ネット・ゲームの区切りや何もない時間帯」を確認した上で、極力声掛けが子どもにとって刺激の少ない状況に行うと良いでしょう。そして、「その時に声掛けするからね」と準備状態を作っておくと、実際に上手くいかなくても、関係性の悪化には至りません。子どもは、声掛けが来ることは分かっていますから。タイミング次第では、いつものように会話が出来る時もあると思います。

「ネット・ゲームを止められない」気持ちに注目するのではなく、別の出来ていること、他に出来そうなことを探すこと、あるいは最低限の生活リズム、食事や睡眠が崩れないようにするためにはどうしたらいいかの視点で考えていくことが最優先でしょう。また、切口を見つけていくのであれば、「身体面の悪化」について、子どもに話していくことは一案です。

【重度】
この段階は、正直「時、既に遅し」とも言えます。子どもが「ネット・ゲームを止められない」気持ちで満たされており、少しでも邪魔をされれば、誰であれ「敵」とみなす位に、ネットとゲームしか考えられない状態です。当然、全ての生活、衣食住は成り立ちません。通常の対応では到底何も効果は見込めませんので、医療機関を中心に、自宅以外の選択肢も含めて、環境変化の検討が必要となるでしょう。

◆子ども自身◆

とにかくネット・ゲームの世界に没入しています。不登校になりがちです。重度の段階では、このコラムも読まれていないでしょうから、もし事前にこのコラムを目にしていたら「こうなるんだなあ」と思って、予防的に受け止めていただけると良いでしょう。下手をすると、心身の状態や生活リズムの改善のために入院もありえます。バランス良く、自宅での生活を希望するのであれば、「軽度」のレベルを維持できるよう心掛けていくことが最も重要なことでしょう。

◆保護者◆

まず「この段階まできたら、すぐには治らない」と受け止めて下さい。そして、ネット・ゲーム依存は「子どもだけが責任ではない」ということを頭の片隅に入れて下さい。とはいえ、「保護者がいけないのではなく、子ども自身と子ども自身が取り巻く生活環境など、様々なものが相俟ったもの」と捉えて下さい。

ゆっくり、じっくり、一つずつ、やれそうなところから優先順位を立てて、課題をクリアしていきましょう。だからこそ、第三者を事前に見つけておくことが大切です。

まずは、3食のご飯を準備してあげて下さい。リビングに食べに来なくても作って下さい。子どものタイミングで食べますから。あるいは、部屋に持って行って上げてください。その際、手紙で一言、身体をいたわるメッセージや睡眠を取って欲しいメッセージ等を添えて下さい。その時には子どもに響かない可能性が高いですが、ひとまずそれだけでいいです。

もう自宅では手にを得ない場合、まずは病院に保護者だけ受診、相談して下さい。保護者だけ相談出来る医療機関もあります。子どもに受診を促しても、最初は一緒に行くことはほぼないでしょう。まずは保護者が受診して、生活場面でどのように対応していければいいか確認するだけでも違います。

もし子どもが受診する意思が少しでもあった場合には、受診予約だけしておいて、当日か前日位に子どもに伝え、「あなたの行きたいと言っていた〇〇(子どもが反応しそうな場所)のついでに行こう」と、あくまで「ついでの場所」として、促していただくと良いでしょう。
身体症状が出ているのであれば、とりわけ分かりやすく、子ども自身も困りやすいのは、「不眠」や「食欲不振」、「身体の重さ」、「頭痛」等です。その身体症状を強調して、「一度診てもらおう」と伝えて下さい。なお、「無理矢理」連れて行くというのは、どの現象でも、人が嫌がる行為ではないでしょうか。子ども自身や家族の生活がどうにもならず、限界に達した時の、最後の最後の手段です。

【まとめ】

●前回取り上げた「インターネット・ゲーム障害で子どもに見られるサイン」から、よく対応場面で話題に出るものを取り出し、「子ども側の6つの特徴」と「周囲の大人の10つの困り感」を挙げている。

●《子ども側の6つの特徴》には、「ネットやゲームを止められない」、「昼夜逆転、不眠、食欲低下、ひきこもりの時間増加」、「精神症状(不安の高さ、抑うつ、「死にたい…」等の言動)が頻発」、「キレやすく、暴言暴力の増加」、「登校や学習に結びつかない」、「家族や友人との会話の減少」を挙げている。

「ネットやゲームを止められない」という特徴について、「表層」、「軽度」、「中等度」、「重度」の段階に応じた変化について述べている。また、その変化への心づもりや対応策について、子ども自身と保護者の視点で触れている。

●保護者は、ネットやゲームにはまり過ぎている子どもに注意や怒りが生じることは止むを得ないが、①どの段階であれ、怒っても注意しても、子どもの行動改善に大きな効果は見込めないこと、②この時点で第三者(子どもを取り巻く周辺の大人たち、専門家)に相談して欲しいことの2点は留めて置くと良い。

●「中等度」で触れたが、保護者は、「ネット・ゲームを止められない」気持ちに注目するのではなく、別の出来ていること、他に出来そうなことを探すこと、あるいは最低限の生活リズム、食事や睡眠が崩れないようにするためにはどうしたらいいかの視点で考えていくことが最優先である。また、切口を見つけていくのであれば、「身体面の悪化」について、子どもに話していくことは一案である。

 

今回は、ネット・ゲーム依存の「子ども側の6つの特徴」について取り上げ、その中で『ネットやゲームを止められない(依存の増強)』の内容について、段階的変化に応じた心づもりや対応案を説明しました。もちろん、上記に述べた内容だけではないですし、上手くいく場合といかない場合もあることはご了承ください。しかし、おおよそ、「現実的に出来ること」の視点で考えて、いつも私がお伝えしている内容を取り上げたと思います。

次回は、「子どもの6つの特徴」の残りの内容について、同様の型式で説明していきます。くどくなるかもしれませんが、お許し下さい。

それでは、間もなくゴールデンウィークに突入すると思いますが、それぞれの過ごし方の中で、心身共に充実や癒しが得られますように。

また次回をお楽しみにしていて下さい!!

 


 

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Writing by 安澤 好秀

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