皆様、こんにちは
メンタルヘルスケア&マネジメントサロン代表・公認心理師の小高千枝です。
緊急事態宣言が1か月延長され、ゼロ・コロナを目指しながらのコロナとの共存の日々ではご余儀なくされております。
皆様、いかがお過ごしでしょうか。
無理に「本当は疲れているのではないの?」と思う必要はありませんが、ちょっと疲れたな。しんどいな。
と何かサインをキャッチされましたら、どうぞ、心と体を休めるようになさってくださいね。
コロナ疲れ、コロナストレス、コロナ鬱とネガティブワードが並ぶ日常の中では
同調圧力にのまれてしまうこともあるかと思います。
ふと周囲に振り回されている感を感じましたら、ご自身との対話を忘れないようにしてください。
「私はどうしたいの?」
2021年は基本的な感染予防対策は変わらずともコロナとの向き合いが昨年とは違ってきていることを感じます。
皆さんの生き方を豊かなものとしていくために、ご自身の軸を内面から確立し、心の免疫力を高め
心からコロナ対策を意識して参りましょう。
2021年は【心のコロナ対策・自立と自律を育む】をテーマに不定期で連載をして参りたいと思っております。
▽記事のご紹介
心のコロナ対策・自立と自律を育む①自分軸を確立する三大要素
https://odakachie.com/chie_blog/9222/
2回目の今回は【心の距離感をはかる方法】です。
人は一人では生きていけない
皆さんは生きている中で、自分一人だけで生きていると思うことはございますか?
私も一人でいることは嫌いではないため、「一人だなぁ」と感じることはありましても
誰かと一緒に居たいという気持ちは常にあります。
また、毎日のようにスタッフたちとコミュニケーションをとりながら業務をまわしておりますので
「一人だけで生きている」「一人で生きていける」とは思ってはおりません。
ただ、他者が関わると全て自分の理想通りにいくということはなく、我慢をすることもあれば
譲歩しあい歩み寄る必要も出て来ます。
時にはディスカッションやディベートをすることもあるでしょう。
きれいごとではなく、喧嘩をしてカタルシス効果に繋がることもあります。
そういったお互いを理解し合い、歩み寄ることで関係性が維持・向上され
個々を尊重し合い、よりよい人間関係や心の距離感が育まれ、更に「個」としての自立・自律を培うことができます。
では、個を尊重しあえるような人間関係を育むためにはどうしたらいいのでしょう。
自己分析と他己分析
弊社は心理のプロの集まりですが、お互いを更によく知るために心理分析テスト(性格傾向診断)(※1)を3か月に1回定期的に受け、
その結果を共有し、分析勉強会を開催しています。
仕事仲間の心理や性格傾向は何となくわかっていても、数値として結果が出ているとより受容しやすくなる上に
客観視することもできますので、勉強会ではゲーム感覚で学んでいます。
また、結果の変化を客観視し、心の動きや状況の理解をお互いに認識しあうきっけかにもなり
普段のコミュニケーションの問題の改善点なども見えてくるのです。
また、他者からの見られ方を自分自身でも客観視できるとともに、多角的視点でのディスカッションは分析力が強化され
結果的にカウンセリング等の臨床現場にも効果をもたらし、カウンセリングを前進させるきっかけにもなります。
自己理解が深まると自分の強みと弱みも理解できるため、自己成長を促しその経験から
クライエント様への寄り添いや成長を促すお手伝いへと繋げることができるようにもなります。
※1:心理分析テスト・性格傾向分析は体癖論、エゴグラム(TEG3)を使用
人間関係の悩みが軽減される
前述通り、他者が関わると常に関係性を保てるわけではありません。
そのため、お互いを理解し合うための心理・性格傾向分析ができていると、人間関係に悩むことが減ります。
性格傾向が数値で出るため、結果を互いに理解しあい「納得」と相手を受容しながら距離感がうまくとれるようにもなるのです。
私たちは全員心理のプロのため、分析テストの点数の高さ低さで判断するということではなく
そこから導き出される結果に対し、相手の性格傾向を受容し、改善点などを笑って話しあったりもしますが
導入されている企業様では、お互いに分析結果の点数を伝えあい
「Aさんは〇〇が8点(10点満点)だから合理的なんだね」と冷静に相手をみつめ
社内のコミュニケーションが円滑にもなっているようです。
もちろん、「知り過ぎて悩む」ということも発生しますが、適材適所で業務に就かせることもできますし
成長を望まれる場合は点数の上げ下げのために行動変容を起こすなど、自己をコントロールする術が明確にわかるため
人間関係の心的負荷が減ります。
自己成長と自立と自律
自分自身を知り、セルフコントロール(自律)に繋げるとともに、相手と理解し合うことでの心の距離感を感じる。
他者とのコミュニケーションがリモートなどで距離感を感じるようになってきていますが
物理的距離はありながらも相手を知る、心地よいお互いの距離感でコミュニケーションをはかることは大切です。
先日、自粛生活の中でPCの中だけのコミュニケーションにおいて仕事上におけるストレスを感じられている方が多いと
報道で拝見しました。
雑談や何気ないコミュニケーションがストレス軽減の要因にもなっています。
他者と接する機会が減り、人間関係の煩わしさから解放されてはいらっしゃるかと思いますが
適度な負荷やストレスは、パフォーマスンをあげるための刺激にもなります。
自分時間やおうち時間が増えた今だからこそ、ご自身の軸(自立と自律)を高め
これからの人間関係を豊かなものにできますよう、コロナによる自粛を貴重な時間をして捉えて頂けましたら幸いです。