BLOGブログ

【3月のはじまり】「普通」とは何か?が問われる時代の中で「人として」大切にしていきたいこと

皆様、こんにちは
メンタルヘルスケア&マネジメントサロン代表・公認心理師の小高千枝です。

三寒四温とも言われるこの季節、春を感じる日も増えてきました。
春生まれということもあり、個人的には心地よく感じる時期になってきたなぁと。。。幸福感情が高まります。
花粉症は辛いですけれどね。笑

お雛祭りやお花見、卒業式と3月もイベントごとが盛り沢山ではございますが、こうやってイベントを”普通”に楽しめるようになったことも
2020年からのコロナ禍時代を思い返すと、とても幸せなことです。。。

日常化してしまうとつい忘れがちですが、”当たり前の幸福感”を大切にしていきたいと年々感じます。
歳をとったのかもしれません。笑
元気だったり、楽しいことが続いていたりすると、また、忘れてしまうんですけれど。。。

そして、別れと出会いの季節でもあります。

卒業式を迎えると、入学式・入社式と。。。次のステージに向けた準備がはじまり
寂しさと嬉しさが同時にやってくる、不思議な忙しなさに心がやや振り回され気味にもなります。

弊社はスクールカウンセラーが在籍しておりますため、この時期は新年度の学校関係の話でもちきりです。
私自身は企業様関連のカウンセリングを担当していることもあり、年明けから人事の方と次年度の新人研修のご相談が増えるタイミングでもあります。

ちょうど、具体的な研修内容が決定していくを時期迎えていますが
ここ数年「あること」を共通して感じることが多いです。

時代の傾向を読み解く重要性

数年前まで「新人研修」は毎年ルーティン化した内容に加え、前年度の改善点や会社として求めていること
そして、物理的環境(人数、研修時間、研修会場等)に合わせてカスタイマイズしていましたが

時代の変化とともに、組織・会社としての在り方以前に、入社される新人さんの状況・環境や時代に流れに沿った研修内容を検討するようになりました。

前年度(1年目)の新人さんたちの様子を見て、また、採用時の様子などを踏まえ
「去年は〇〇だったので、今年の傾向としては。。。」
と、その年その年の新人さんの状況を見極めて、人事の方にご相談をさせていただく時間が増えました。

組織としての在り方、方向性を伝えていくことはもちろんですが、社会人としての在り方以前の問題が入社後に発生することも増えてきています。
新人研修を終え、実際に現場に入られてから、「できて当たり前」といった社会人としての私たちの中での「常識」「普通」が通用しないことが、ここ数年、どの企業様でも共通して多く見られています。

全体に向けた新人研修のほかに、個別の性格傾向分析と個人セッションも重要視されており
一方的に「私たちの価値観と違うからダメ」「今の若い人は。。。」ではなく
どういった時代を生きて来て、今があるのか?そういった歩み寄りをするきっかけを”おひとりおひとり”とつくるようにしています。

私たちも「だから若い人は。。。」と言われてきた経験がありますので
上に立つ方の気持ちも、これから社会人になる方の気持ちもわかりますから
中立の立場に立ちながら、組織としての在り方に寄り添い、冷静にみつめるようにしています。

そして、時代の流れにそった関わり方、歩み寄り方を見出し、価値観・感覚・考え方のすり合わせをしていきます。

多様性を求めらえる時代として、私たちも頑なになり過ぎず、柔軟に対応をしていかなくてはいけないことを
私自身にも言い聞かせ、毎年、環境や状況にあわせて関わらせていただいておりますが
企業様にご訪問をさせていただくと思うことがあります。

「普通」「一般的」「常識」ってなんだろう。。。

以前より「普通」の概念は難しいものだと思っていますが、そういった中でも「一般的」「普通」「常識」はどこか共通認識の範囲がある程度決まっていたかと思います。
それがないと無法地帯になりますからね。

ただ、スピード感のある現代においては、そういった「常識」として捉えていかなくてはいけない感覚・価値観の動きや変化も早く、一般常識にも柔軟性を求められるようにもなりました。

正直、「いいのか?悪いのか?」という疑問はあります。

否定的に見てしまうと「違うよね」と思うことも多々あるため、感情が揺さぶられそうになりましたら
対象から離れ、自分と対峙し、自分の中で大切だと感じること「一般的」「普通」「常識」を再確認するようにしています。

自分の軸を明確に持つと相手軸に振り回されなくなり、自己責任のもとに「一般的」「普通」「常識」を
自分の物差しで定めることができるようになります。
「自分の生き方」を大切にできるようになるということ。。。

皆さんもご自身の中での「普通」に大切にされたいことを、受け止めてみてくださいね。

時代が変わっても「人として」必要なこと・大切なこと

そういった時代の中におかれましてもやはり「人として」の思いやりや礼儀、やっていいこと・いけないことのベースは大切にしたいものです。

「こういうことをしたら人は傷つくよね。。。」
「親しき仲にも礼儀あり!」
「叱ることって、叱る側もエネルギーを使うから思いやりをもって言ってくれたこと」

カウンセリングとは少し違うかもしれませんが
心理の基本中の基本として、「人として」の思いやりや礼儀、気遣いなども
新人研修や新人さんとの面談ではお伝えしています。

押しつけではなく、ご機嫌取りでもなく、これから先の長い人生の中で「人として大切なこと」をバランスよくお伝えし、歩み寄るようにしています。
人事の方、上司の皆様とも後進の育成のためにご一緒に向き合わせていただいております。

家族でありましても理解し合うことはなかなか難しいです。
(家族という近い存在は心が近すぎてしまい客観視できないという影響もありますが、私たち心理のプロでも家族との距離感は日々学びです)

私たちは周囲には常に人がいます。

人間関係は永遠のテーマ。

どちらかだけが頑張るのではなく、お互いに歩み寄り、心地よい程よい距離感を大切にすることを意識し
関係性を構築することを心がけていけたらステキなことです。

来月の企業研修に向けて準備をしながら、私自身、毎年この時期に大切なテーマとして向き合ってもいます。

「人として大切にしていきたい関係性」

皆様はいかがでしょう。。。
別れと出会いの季節を前に、ゆっくりみつめてみてください。


2月・スタッフコラム

▷臨床心理士・公認心理師 水野 翔子
2023.02.03
【関係性と心の発達】大切な人を大切にできるために:愛はジェットコースター!?-「楽しさか?」「安心か?」論争に触れて –
https://odakachie.com/psychology_column/16412/

▷メンタルトレーナー 森下 健
2023.02.07
【御礼】大宮ロータリークラブ様にてメンタルトレーニングの講演をいたしました
https://odakachie.com/psychology_column/16543/

2023.02.10
【その努力間違ってるかも】頑張っても痩せない人のダイエットメンタルトレーニング
https://odakachie.com/psychology_column/16393/

▷精神科医・産業医 所属精神科医 T.S
2023.02.08
【メンタルヘルス】目標達成や習慣化のために<①まずは自分を知る>
https://odakachie.com/psychology_column/16382/

2023.02.15
【メンタルヘルス】目標達成や習慣化のために<②目標設定とメンタルヘルスの関係性>
https://odakachie.com/psychology_column/16490/

▷臨床心理士・公認心理師 古宇田エステバン英記
2023.02.17
【こどもまんなか社会を目指す】①こども家庭庁の成り立ちと役割
https://odakachie.com/psychology_column/16555/

2023.02.27
【こどもまんなか社会を目指す】②こども政策とこども家庭庁が大切にする3つの姿勢
https://odakachie.com/psychology_column/16564/

▷公認心理師・臨床心理士・社会福祉士 安澤 好秀
2023.02.22
【学齢期の子どもの心理】ポイントシートについて紹介してみる①
https://odakachie.com/psychology_column/16645/

3月も所属メンバーのコラムをお楽しみください!

皆様の日常の中で、優しさや穏やかな時間を設けるようになさってみてくださいね。
ご自身を大切にする時間を。。。

 

オンライン
カウンセリング
カウンセリング予約