COLUMNコラム

【逆境にあってもめげることなく頑張れる力】ポジティブな気持ちを育むためにレジリエンスから学べることとは・・・

こんにちは、所属カウンセラーの古宇田です。

2022年も始まり、早一カ月が過ぎようとしています。
まだまだ続くコロナ禍の不安の中で、今年の個人的な目標を立ててみました。
「ポジティブに人を巻き込む」です。自分だけでなく周りの人もポジティブにしていけるような人との関わりを意識していきたいなと思います。

心の健康を保つ方法としてポジティブシンキングもそうですが、身近な人とコミュニケーションを取ることがストレス発散につながります。一緒に誰かと時間を過ごしたり、共通の趣味を楽しんだり、悩み相談をしてみたりすることは、ある意味で心の居場所を作ることになり、この大変な時期を頑張っていこうというポジティブな気持ちのエネルギーが溜まっていくものです。

今回のコラムでは、前回コラムで触れたレジリエンスというキーワードから、子どものポジティブな気持ちを育む視点を考えていきたいと思います。子どもに限らず、大人の方にとっても参考になる視点となってくれることを願っています。

以前のコラムはこちらからご覧になれます。読まれていない方はぜひご覧ください。レジリエンスというキーワードについても言及しています。
【児童虐待、トラウマそして複雑性PTSD:後編】こころの傷つき体験を乗り越える力とは・・・

【不屈の精神という言葉】

「不屈の精神」という言葉を聞いたことがある方は多いと思います。辞書的な意味では「困難に直面しても決して挫けたりあきらめたりしない心意気」とされています。
私はこの言葉を「決して折れない心を持つことでなく、例え折れたとしても何度でも立ち上がる心意気を持つこと」と捉えています。そしてそこには一人で立ち上がるのではなく、何かの支えを糧に再び前を向くという精神もあるのではないかと考えています。英語では「Fortitude」と訳され「人が勇気を持って逆境に耐えることのできる精神的な強さ」とされています。
この不屈の精神とレジリエンス:“逆境にあってもめげることなく頑張れる力”という言葉はどこか似ているように感じています。レジリエンスは比較的新しい言葉ですが、その意味は不屈の精神という言葉に現れているように、今も昔も通じるものがあるのかもしれません。

ではレジリエンスを高めるために必要なことについて、見ていきたいと思います。

【レジリエンスを促進するために・・・】

海外のレジリエンスに関する研究からレジリエンスが固定された人間の資質ではなく、自分に対してもそして子どもに対してもそれを高めることができるということが分かってきています。さまざまなトラウマや逆境、ストレスといった人生の変化という状況に適応していくための道筋として、レジリエンスを築く方法がアメリカ心理学会で紹介されています。いくつかの方法を紹介したいと思います。

①家族や友達との良好な繋がりを作ること。
共感的で理解を示してくれる人との関係性を大切にすることが、困難の真っ只中にいるのが自分だけではないことを思い出させてくれます。あなたのことを気にかけている人からの助けと支援を受け入れることも大切です。必ず支えてくれる人が周囲にはいます。
・さまざまな活動やグループに参加することが、喜びの感覚や必要なサポートと励みとなる目的を与えてくれます。

②心身共に健康さを促進すること。
・適切な栄養ある食事、十分な睡眠、適度な運動などのポジティブなライフスタイルを通してストレスに適応できる体を作ることで不安やネガティブな感情を減らすことができます。
・今を大切にするマインドフルネスを実践してみること、人生の前向きな側面について思いを馳せてみたり、感謝していることを思い出すことをしてみてください。
・ストレスの感覚を完全に排除しようとするのではなく、ストレスをコントロールすることに意識を向けてみてください。

③目的を見つけること。
人を助けること。ボランティアでも良いですし、必要な時に友人をサポートすることで、目的意識を持ち、自尊心を育み、そして人とのつながりが出来ます。こうしたことがあなたに力を与えてくれます。
・困難な時期に自分の感情を認めて受け入れることは役に立ちます。「自分の人生の問題について何ができるか」と自問することで、自己発見を促進するのを助けることも重要です。問題が大きすぎて対処できないと思われる場合は、問題を管理可能な部分に分割します。
実現可能な目標を立て、小さな成果のように見えても定期的に何かを実行して、達成したいことに向かって進むことができるようにします。達成できないと思われる目標に集中するのではなく、「自分が行きたい方向に進むのに役立つ、今日達成できることがわかっていることの一つは何ですか?」と自問してください。

④健康的な考えを受け入れること。
よりバランスの取れた現実的な思考パターンを取ることで、希望的な見通しを立てるようにしましょう。長期的な視点を持つことも助けになります。
・非常にストレスの多い出来事を変えることはできないかもしれませんが、その出来事を捉えなおして対応する方法を考えることはできます。
変化は人生の一部であることを受け入れてみましょう。変えることのできない状況を受け入れることで、変えることのできる状況に集中するのに役立ちます。
・人生がうまくいかないとき、前向きになるのは難しいですが、楽観的な見通しは、あなたに良いことが起こることを期待する力を与えます。恐れていることを心配するのではなく、望むものをイメージしてみましょう。
過去の経験から、何が役にたったかを振り返ることによって、新たな困難な状況に効果的に対応する方法を発見することができるかもしれません。

⑤助けを求めること。
必要なときに助けを得ることが、レジリエンスを築く上で非常に大切です。多くの人にとって、回復力を得るために、上記の方法を利用するだけで十分な場合があります。しかし、時には、個人が立ち往生したり、レジリエンスへの道を進むのに苦労したりすることがあります。不安やストレスの多い生活体験の結果として、自分が望むように日常生活の基本的な活動ができないと感じた場合は、専門家の助けを得ることも必要です。大切なことは、あなたが人生の旅の途中で一人ではないことを覚えておくことです。すべての状況をコントロールすることはできないかもしれませんが、身近な信頼できる人や専門家のサポートを受けて人生の課題の側面に焦点を当てることで成長することができます。

レジリエンスの鍵は、どうやらポジティブな物事に意識的に目を向ける努力が欠かせないようです。この視点はもしかすると一人では持ち得ることが難しい場合もあるでしょう。共に歩む人が周りにいることにまずは気付くことから、レジリエンスを高める第一歩が始まるのかもしれません。自分に当てはまるところをヒントにレジリエンスを高められるといいですね。

【子どもにとっての心の居場所】

レジリエンスを促進する項目に子どもと一緒に取り組むことが、子どもの心の居場所作りにも繋がり、それは自分の弱さを優しく自ら受け入れること素でいられること自分らしくいられることを認めてくれる環境が心の居場所になっていくのではないでしょうか。人とのつながりが大切であること、そこからポジティブな思考が生まれやすいということも関係があるのかもしれません。
以前あるときに、虹を見ました。昔見た虹はめったにない体験をしたことで、単純に「凄い!」と感じていました。最近虹を見たときに思ったのは、いろいろな色が一つのアーチを作り出していること、一つ一つの色が個人の特徴を表しているようで、どこかさまざまな人たちが手を取り合って、一つの虹を作っているように感じました。多様性という今の世の中の考えを私が意識するようになったからなのでしょうか。きっと意識するということは体験に似ている部分もあり、ポジティブさも意識することで、それが体験となりレジリエンスを高める作用につながっていくのだと考えています。

【最後に】

レジリエンスを高めることが人生のさまざまな側面にポジティブな光をあてることにつながるのは間違いないようです。ただ「折れない心」はないとも思っています。ネガティブになったり、頑張れないときもあります。折れたとしても再び立ち上がれるエネルギーをどのように持つことが必要なのかを、【逆境にあってもめげることなく頑張れる力】ポジティブな気持ちを育むためにレジリエンスから学べることとは・・・としてお送りしました。

長期に渡るコロナ禍での不安やストレスは目に見えない形で出ていることもあります。ポジティブな考えを持つきっかけとして、また安心・安全な人との関わりを通して生きる力を養うサポートもカウンセリングの一側面とも考えています。子育てや子どもの抱える不安やストレスに関してのご相談もお受けしておりますので、どうぞご利用ください。

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Writing by古宇田エステバン英記

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