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これから予測できるメンタル不調とコロナの影響①(コロナうつ・コロナストレス)

皆さま、こんにちは
代表・公認心理師の小高千枝です。

お元気ですか?
新しい生活様式を受容されながら、皆様にとっての新しい文化を
前向きに築き上げていらっしゃる方はそのまま進んでくださいね。

元気ではない、前向きになれない方は、ゆっくりと内省してみてください。
いつか明るい気持ちになる日が来ますから。

毎日のように変わる日々に寄り添い
状況を受け入れていらっしゃる方と、そうではない方と
差が出てきていらっしゃるのかなと感じております。

皆様のお気持ち、とってもよくわかります。
出口戦略とは言いますが、正直出口が見えない日々です。

気持ちを緩めたくなることもあるかと思いますが、まだ緩めてはいけません。
大変ですよね。ただ、慎重であることこそが命を救うことになります。

必ず、「あの時頑張ってよかった」と思う時がきますから
皆さんで協力しあっていきましょうね。

さて、コロナ、コロナの毎日に振り回され
あっという間にGWがあけてしまいました。

毎年この時期は5月病や6月病のことについてお話する機会が多いのですが
全くそれどころではないです。ちょっと笑ってしまいました。

毎年のように訪れる4月の新年度の忙しなさや、GWあけの空虚感などが
全て、コロナにもっていかれてしまいましたので
5月病という言葉が今年は聞くことができませんが
こういった心理のメカニズムであることを皆さんの中でご理解いただけたのではないかと思います。

4月の新しい環境の中において、体と心が疲弊していることへも気付かず
懸命に頑張り過ぎてしまうことで、GW中に疲れがどっと押し寄せてくる
そして、新しい環境に身を投じることはかなりエネルギーを使います。
その環境に心身ともについていけなくなると5月病と言われる症状が出てしまいます。

5月病は適応障害のひとつ

4月は無我夢中で頑張って来られた新入社員の方などに
多くみられていると言われていますが
これからの季節は梅雨のじめじめ感や寒暖差なども関係し
より心と体が疲れやすくなります。

以前”5月病”と梅雨時期に増える”6月病”について記事を書かせて頂きましたので
こちらも併せてご覧頂けますとより、この時期のメンタル状態をご理解して頂けることと思います。

20170603_codaka_02.jpg

【お天気に左右されない“メンタルヘルス対策”~6月病に流されない】
https://odakachie.com/chie_blog/4729/

【梅雨時のモヤモヤどうしたらいいの? #東京ときどき心理学】
https://www.glitty.jp/2017/06/062772chie_odaka.html

そして、今年は新型コロナウィルスの問題も重なりかなり心にも負荷がかかってきていますよね。
先日、毎日新聞に”コロナうつ”について記事がありました。
そちらの記事を参考に今、話題となっている

コロナうつ
コロナストレス

についてお伝えさせて頂きます。

【コロナうつ】※正式な病名ではありません
新型コロナに起因したうつ症状

▽新型コロナの感染拡大そのものに対する不安感
▽外出自粛などによる社会環境の変化や経済面での不安感
▽みんなが頑張っているのに自分はダメなのではないかと思う不安感

など。。。

こういった環境の変化による不安感情がきっかけとなり、心身へ負荷をかけ、
心のエネルギーが低下。うつ状態、うつ症状を導き出す

【心に及ぼす影響】
▽人間は先が見えないことに対する不安を抱く生き物
新型コロナウィルスは感染症の専門家であっても明確なことがわからない未知のウィルス
情報不足であり、明確な答えが見えないことで不安感を助長させる。
軽症者であっても、急激に悪化することなどがあることもあるため、常に不安と背中合わせの状態。

▽同調圧力、共感性の影響
報道やインターネットなどで新型コロナウィルスの情報(不明確な)に日々触れていることで
知らず知らずのうちに心的負荷がかかり、ストレスが増すとも言われてる

また、SNSなどでの「~バトン」など”バトン疲れ”
正義感が間違った方向性で示された”自粛警察”という言葉も出てきているように
仲間意識や共感性がいつしか強制的に感じるようになり、同調圧力にのまれていることに気付かず
本末転倒な結果を導くことも見られています

▽環境の変化による適応障害
今年に入ってから見えない敵との向き合いが徐々に広がり
大きく環境が変化していることも大きなストレス要因となっている

前述の”5月病”と言われているGW明けのメンタルヘルス不全のように、
事前に理解はしていたものの、緊急事態宣言後に急にリモートワークなり
日常が確保されたリモートワークではなく、外出自粛を求められ
全ての方の生活リズムが大きく変化した

当たり前だった日常が急になくなり、その環境を受容する心の準備ができておらず
ストレスを解消する機会や環境も減ったことにより、ストレスがたまりやすくなっている

不安感情や環境の変化によってあらわれる心的変化やストレス症状は
すぐに出るものではなく、気持ちが張り詰めている時は緊張感の中で出て来ません

現状も地域によって緊急事態宣言緩和の傾向も見られ、また環境が変わることや
気持ちが緩むことで心身の不調を訴える方が出てくる可能性があるため
顕在化していることが考えられる。

(参考コメント:「ワーカーズクリニック銀座」石澤哲郎院長(心療内科専門医))

次の記事で更に”コロナうつ””コロナストレス”について深めます。

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