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第二・第三の感染~不安が生む偏見

皆さま、こんにちは
代表・公認心理師の小高千枝です。

ステイホーム週間後半がはじまっていますね。
皆様、いかがお過ごしでしょうか。

現状で起こっていることを、しっかりと受け止められてる方が大半でいらっしゃると思いますが
やはり一部の方は理解されていらっしゃらないのかな。。。と思うこと、多々あります。

マスクをしていますし、口はあけませんが
開いた口が塞がらないとはこのことだなぁと

怒りはもちろん、悲しい、残念など、熱量を必要とする感情を抱くことさえ
そういった方には持たなくなりました。

しっかりと現実を受け止め、今できることを継続し、しっかりと前を向いて行きましょう。

この新型コロナウィルス感染の問題が発生してから
日本赤十字社が発信されている記事や情報はその都度見て参りました。

その中で、先日ニュースでも取り上げられていました。

【社会を分断する 「不安」の感染】
http://www.jrc.or.jp/publication/news/200407_006153.html


(赤十字NEWSオンライン版より)

向かうべき敵は「コロナウィルス」です。
形に見えないものであるがゆえに、ふと気持ちが緩むこともあったかと思いますが
日々増え続ける感染者の数
現実問題として経済が動いていないこと
対岸の火事状態でいられなくなってきた現状の中で

知らず知らずのうちに、不安や恐怖が強くなり
味方に対する敵意がむき出しになってきていることを皆さんもお気づきでいらっしゃると思います。

同調圧力から生まれた自粛警察という言葉も最近は耳にするようになりました。
強い正義感がいつしか相手を批判することに意識が変わっていってしまうこと
非難する必要がない方までもターゲットになり
誰かを何かを攻撃することが日常化してしまっていること。。。

もちろん、批判、注意をしなくてはいけない方はいます。
そういった人たちが感染し、医療従事者の皆様これ以上に負担がかかるようなことになることは
許しがたいことです。

ただ、皆さんが意識を向けることはもっと前を向くこと
これ以上、感染者を増やさないことへエネルギーを注いでいくことが大切です。

日本赤十字社のメッセージにもあります

【第二・第三の感染】
未知のウイルスから「不安」が生まれ、その不安が社会全体に広まって
「偏見・差別」となる。まるで、第二、第三の「感染」です。


(赤十字NEWSオンライン版より)

【なぜ、偏見や差別は生まれるの?】
新しい病気で不明な要素が多いため、そして何よりも「敵(ウイルス)」が見えないため、
どうしても不安が高まります。


(赤十字NEWSオンライン版より)

不安はストレスになり、自己防衛本能が働き、自分の心と体を守ろうとして。。。
見えない敵の代わりに他の「誰か」を排除すべき存在と認識する。
こうして「偏見・差別」が生まれてしまうのです。

さらに偏見は他の不安要素を引き寄せる可能性もあります。
この悪循環を断ち切るには、まずは「脅威の正体」を見極めて
不安に乗っ取られないように対処することが重要です。


(赤十字NEWSオンライン版より)

【今、私たちに必要なこと】
「正しく恐れる」のは難しいものですが、
過度に恐れすぎると気づかぬうちに犯人探しや攻撃に加担していることもあるかもしれません。
まずはご自分と家族の感染予防を徹底しつつ深呼吸!
こんなときだからこそ身近な人と支え合うことから始めてみませんか。

(赤十字NEWS 2020年4月号より)

前回の記事も書かせて頂きましたが
「時代の良い流れをキャッチする~何でもコントロールできるという思い上がりを捨てる」
https://odakachie.com/chie_blog/7195/

日本人独特の一体感・集団同一視への安堵
無意識の中で相手をコントロールしようとすることでの自尊心の回復
自分の居場所感の確保。。。

本当の意味での、心が安らぐ居場所感の確保をこれから探していきましょう。
ここまで努力をされて来られた方でしたら、きっとできるはずです。

皆さんでこの危機を乗り越え、新しい時代へと繋げて参りましょうね。

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