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【御礼|講演会】健康経営実践セミナー・会社における『メンタルヘルス対策』のすすめ方

皆様、こんにちは
メンタルヘルスケア&マネジメントサロン代表・公認心理師の小高千枝です。

台風が心配ですね。。。
お盆休みを直撃する?という情報も入ってきており、我が家でも姪が名古屋から来られるか?
慎重に検討しております。
4年ぶりに帰省をされる方もいらっしゃると思いますが、「自分は大丈夫」ではなく
どうぞご無理のないように行動の選択をされてください。

先月は毎週のようにマスコミの仕事や講演会など移動の多い1か月を過ごしておりました。
動きがあることはとてもありがたいことであり、経験を積む意味でも貴重な時間となっています。
ただ、移動は心身への負荷もかかりますので、体調管理、睡眠時間の確保は普段以上に意識をしておりました。

環境が変わることはどんな方にとってもストレスになります。
ストレスとはネガティブなストレスということではなく、ポジティブな負荷も「ストレス」になります。
心身の負荷とうまく付き合いながら、経験を積んで参りました。

ストレスについては安澤が詳しく記事を書いておりますので、どうぞご覧ください。

【学齢期の子どもの心理】「ストレス」について触れてみる①
https://odakachie.com/psychology_column/17442/

健康経営実践セミナー
会社における「メンタルヘルス対策」のすすめ方

さて、先月の講演会のひとつ。北九州(豊前・行橋)にて2講演させていただきました。
北九州の企業様には大変お世話になりました。

7月の訪問時、豪雨災害の影響が非常に多く、会場も床上浸水されるなど復旧作業が大変だったとうかがい、会場変更の可能性があるとのことで事前にご案内をいただいておりましたが
商工会議所様や青年団の皆様のご支援もあり、予定をしておりました会場が被害にあったとは思えないほどキレイに整えられていました。

今回の講演会はご参加者様の安全第一でということを意識した中で準備を進めて参りました。
皆様のご協力があっての無事の開催。そして、ご出席くださった皆様の無事の確認と、お目にかかれることができましたこと、大変ありがたく思っております。

【講演内容】
健康経営実践セミナー・会社における『メンタルヘルス対策』のすすめ方

1.心と向き合うということ・メンタルヘルス対策の第一歩について

▷形に見えない『心』と向き合うことの意味を知る
▷メンタルヘルス対策の第一歩⇒未然予防

2.昨今のメンタルヘルスの現状

➀新型コロナウイルス感染症の影響
新型コロナウイルス感染症の拡大及びこれに伴う行動制限等の対策により、
感染に対する不安や行動変容に伴うストレスなど、心理面の影響について

▶マスク・リモートにおけるコミュニケーションの減少・閉塞感
▶感染・収入(仕事)・生活面の不安
▶運動量の減少、ゲーム時間の増加

-新型コロナウイルス感染症に係るメンタルヘルスに関する調査(厚生労働省HPより)-

【困ったこと・ストレスに感じたこと】
1)感染や感染症の情報に関すること…自分や家族が感染するかもしれないこと(75.5%) など
2)生活に関すること…医療用品・衛生用品(マスクなど)が入手困難なこと(57.6%)
3)旅行やレジャーができないこと(50.4%) など
4)医療・福祉、仕事に関すること‥・医療機関を受診しづらいなど医療サービスを受けづらくなったこと(43.1%) など
5)家族などに関すること…家族・親戚・友人などに会えないこと(47.9%) など

【日常生活における変化】
運動量は減少し、ゲーム時間が増加。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大前と比べて、
◆ 睡眠時間、飲酒量について、増加した人と減少した人はほぼ同程度。
◆ 運動量は、約4割の人が「減少した」と回答。
◆ ゲームをする時間は、約2割の人が「増加した」と回答

(厚生労働省HP:https://www.mhlw.go.jp/content/12200000/gaiyou.pdf

②SNS社会の影響
▶プラスの変化
・自発的に情報を発信・公開できるようになり相手を知る敷居が下がった
・いつでもどこででも、情報の検索と商品の購入ができる
・本・音楽・動画などのコンテンツの楽しみ方の多様化

▶マイナスの変化
・相互監視社会・情報拡散
・人間関係の希薄さと拘束
・スマホ・ネット依存の増加(他者評価依存、同調圧力等)

③昭和・平成・令和時代のコミュニケーションの変化・世代間ギャップによるストレス

3.メンタルヘルスの基本<心を構造化する(人間の性格構造・欲求段階の理解)>

➀心を構造化する(性格構造)
②社員が会社・組織に求めていること(マズローの欲求段階)
③自身を客観視する(リフレーミング・メタ認知コントロール)

4.会社が安心・安全な環境であるか?未然予防の在り方

➀生物心理社会モデルを基盤としたサポート
②人的環境・空間的環境・時間的環境
③居場所感を与える(所属と愛の欲求・承認の欲求)
④自身が安心・安全な人的環境になっていますか?(相手を知る前に自分を知る・受容する)

5.健康経営(メンタルヘルス編)~他社の取り組み

事例紹介➀
▶A社:マスコミ関係・社員数約100名(契約社員・派遣社員含)
・人事ミーティング(毎月1回)
・社員:1on1ミーティング⇒上長へ共有・フォロー内容検討⇒現場改善
・ストレスチェック<高ストレス者面談>

事例紹介②
▶B社:美容関係・社員数約1,200名(契約社員・派遣社員・アルバイト含)
・社長ミーティング、人事ランチミーティング(毎月1回)
・マネージャークラス:1on1ミーティング(毎月1回)
・店長クラス:グループセッション(隔月1回)
・ストレスチェック<高ストレス者面談>
・メンタルヘルスセミナー:年4回・ハイブリッド型 (リアル+オンライン型)


今回、このような流れで「健康経営のための現代社会におけるメンタルヘルスの現状と組織・企業における対策・未然予防法」についてお伝えさせていただきました。
マスコミでの発信とはまた違い、リアルに皆様にお目にかかることができますと、心理学やメンタルヘルスをより身近に感じていただく機会にもなり、貴重な経験を積ませて頂いていると感じております。

今回は北九州豪雨災害後の講演会でしたため、皆様の安否が心配でございましたが
生命保険会社様、商工会議所様のサポートのもと、多くの企業様、経営者様にご出席いただき
「健康経営」についてご一緒にみつめさせていただくことができました。

無事開催ができ、皆様とのご縁をお繋ぎいただけましたこと、心より感謝申し上げます。


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