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【11月のはじまり】新しい文化を日常へ取り入れる意味<未然予防・安心できる環境で>

皆様、こんにちは
メンタルヘルスケア&マネジメントサロン代表・公認心理師の小高千枝です。

11月がはじまりました。
2022年も2か月となりましたね。

本来でしたら月はじめのご挨拶として、毎月1日に、皆様へメッセージをお伝えさせていただいておりますが
皆様もご存知でいらっしゃるように、韓国の梨泰院で大変痛ましい群衆事故(群衆雪崩)が発生してしまいました。

この度の群衆事故(群衆雪崩)によりお亡くなりになられた皆様に謹んでお悔やみ申し上げますとともに、
怪我をされた方々、またご家族の皆様には心よりお見舞い申し上げます。

時間の経過とともに酷い状況が明らかになってきています。
日本の方も被害に遭われたというニュースを目にし、ご家族の悲しみは計り知れないものであると思います。
本当に辛い状況ですよね。

渋谷のハロウィーンの警備もかなり厳重になられたようですが、他人事ではございません。
そのため、今回の事故を学びとして受け止めていただき、2022年の残り2か月を大切にお過ごしいただきたいと思います。


「大切な方の死との向き合い・人生」についてお伝えしてきました記事をご紹介いたします。

▷公認心理師・安澤コラム
【学齢期の子どもの心理:番外編】『対象喪失』と『モーニング』について触れてみる
https://odakachie.com/psychology_column/14512/

▷精神科医のT.Sコラム
【メンタルヘルス】安倍元首相の訃報を受け、精神科医が伝えたいこと
https://odakachie.com/psychology_column/14474/

▷小高ブログ
「人としての道・無限にはない時間の中で」
https://odakachie.com/chie_blog/14174/


私自身トラウマから学んだこと

ハロウィン自体、私は否定しません。

この1週間は保育園やインターのお子さんたちが仮装をして、街を歩いている姿を見て、微笑ましく感じました。
私も10代・20代前半でしたら渋谷のハロウィーンイベントを垣間見たいと思ったことでしょう。

刺激を得たい、単純に楽しみたい、規制の無い環境で久々に騒ぎたい。。。様々な思いを抱かれることは悪いことではありません。

ただ、心の片隅に危機管理意識を持っていただきたいと思います。

私自身の経験からも切に願っています。

25年以上前になります。

今回の事故を知ってから、心の中で密かに抱いていた強迫観念が湧き出てきました。

親しい友人たち10人くらいで隅田川の花火大会に行ったことを思い出しました。

20歳くらいの私は、浴衣を着てウキウキしていました。
仲間と花火がきれいに見えるところを求めて歩き回っていましたが
ウキウキ気分はあっという間に打ち砕かれました。

知らず知らずのうちに、群集の流れに巻き込まれ、ただ人流に身を任せることしかできず
人の渦の中で体が宙に浮いた感覚は今でも覚えています。

浴衣の帯の圧迫だけではなく、身動きがとれず、人に囲まれて押しつぶされる苦しさの中
うつろな状態で空を見上げ打ちあがる花火を「キレイ」と思えなかった記憶が今でも鮮明です。

残念ながら、初めての隅田川花火大会はあまり良い思い出ではなかったものの
イベントごとには安心安全な場所で参加するということをしっかりと学び、今でも継続しています。

過信し過ぎないこと

隅田川の花火大会での経験では、気が付かないうちに人の流れに流されてしまいましたが
私も友人たちも、隅田川の花火大会の人の多さを予測していたつもりでも
実際は未然予防対策はしていなかったと思います。

「なんとかなる」「自分たちは大丈夫」

どこかでそう思っていたと思います。

群集心理楽観主義バイアスが発生してしまっていたことも、ゼロではなかったと感じます。

今現在、イベントを全く楽しまないというわけではありません。
むしろ楽しめる環境を理解しているため、刺激にはかけるかもしれませんが、安定した楽しみ方をしています。

神経質ではありません。

未然予防の安全対策をしっかりとった中での楽しみは一生の”良い思い出”になります。

※ハロウィーンイベントへ出席することを否定しているということではございません。
行政も個人的にも危機管理意識を持つことで、イベントを満喫できることをお伝えさせていただきました。

進化する文化との共存

文化は進化するものです。
新しい文化を日常に取り入れると問題も発生しますが、その問題を乗り越えることで
生活も心も豊かな方向へ導かれます。

自分を信じることは大切です。しかし、過信し過ぎることは危険も伴います。
怖がり過ぎず、本来在るべき環境で生活を楽しんでください。

そして、今回の事故でお怪我をされた方、ご家族の皆様が受けた傷はお身体だけではなく
心へも大きなダメージを与えていらっしゃると思います。

それこそ、過信をなさらず「自分は大丈夫」と頑張らず
哀しみに寄り添い、ご自身のお気持ちを大切になさってください。

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