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【11月のはじまりに】「心の棚卸し」の季節 | 手放しと余白が人生の流れを変える

皆様、こんにちは。
メンタルヘルスケア&マネジメントサロン代表・公認心理師の小高千枝です。

秋が深まり、空気の澄んだ朝が増えてきました。
季節の静けさと共に、心に抱えている”何か”が、少しずつ明確になっていく。。。そんな11月が始まりました。

今年2025年も残り2か月。
この季節になると、誰もが「今年のおわり」を意識しはじめますが、私は11月こそが、1年でも大切な“内側の整理の季節”だと感じています。

1.11月のテーマは「手放す」

年末の大掃除の前に、まず心の大掃除を始めたい時期。
物理的なモノの整理もしつつ、それ以上に、心の中に溜まり続けていたものを手放すことが、11月の大きなテーマになります。

私たちは日々、必要以上のものを抱えながら生きています。

・責任や役割による“こうしなければ”
・自分を苦しめる完璧主義
・もう合わなくなった価値観
・人間関係の遠慮や我慢
・過去の選択への後悔
・根拠のない不安や焦り

これらはすべて“心の容量”を占有する荷物です。
ご縁や経験から必要だと思ってきたことであっても、何か違和感を覚え始めていたら、それを抱え続けている限り、どれだけ新しい行動や選択を望んでも、新しいものが入ってくるスペースがないままになってしまいます。

11月は年末のお掃除の前に、自然と「手放す」ことに意識が向く季節。

木々が葉を落とし、冬を迎える準備をするように、私たちの心もまた“次の1年のための身軽さ”をつくっていくタイミングです。

2.手放したあとに生まれる「余白」は、チャンスの入り口

手放すことは、“捨てること”ではありません。不必要なものを減らすと、そこに余白が生まれます。

この余白こそが、2026年のチャンスを迎え入れるための「入口」になります。
心理学では、余白(心理的スペース)があるとき、人は初めて新しい情報・人・機会を受け取れるとされています。

逆に、焦り・不安・思考の渋滞・スケジュールの詰め込みなどで心が満杯のときは、せっかくの良い話や縁、偶然の機会に出会っても、気づけず、掴めないことが多いのです。

<手放す → 余白ができる → チャンスが入る>

この流れをつくるためのベストシーズンが、12月の大掃除の時期ではなく、まさに今の11月なのです。

3.ミッドライフクライシスは「手放しと余白」の象徴

40〜50代に起こるミッドライフクライシスは、揺れ・迷い・停滞感を伴うことが多く、ネガティブに語られがちですが、心理学的には“再構築のための正常なプロセス”です。

ミッドライフ期に起こるのは、

・これまでの生き方からの卒業
・古い価値観や役割の手放し
・新しい自分の余白の形成
・次に進むための再選択

まさに「手放し → 余白 → 再構築」の流れを、人生そのものが求めている時期。

つまりミッドライフクライシスは、本来の自分へ戻るための大きな節目であり、進化のチャンスなのです。
そして、11月のテーマとも深くリンクするのです。

4.残り2か月で“まだまだチャンスはある”

12月が近づくと、「今年はもう終わり」と感じてしまいがちですが、実は11〜12月は、心理的にも行動的にも最も変化を起こしやすい時期でもあります。

・持ち物や人間関係の整理
・習慣の見直し
・来年のテーマ設定
・心の荷物の引き算
・本当に大切なものの再確認

これらを行うことで、2025年の残りの時間にも、そして2026年のスタートにも、確かな追い風が生まれます。

私は毎年11月に、忙しいからこそ自分を見つめる時間を設け、新しい手帳を買い替え、心身共に整理整頓をするようにしています。
人として社会人としての我慢が必要ですが、不必要な我慢や違和感を素直に受け止め手放す準備に入ります。そして、できる限り丁寧に感謝の気持ちをもって手放すと、自然と新しい世界が見えてくる。。。その繰り返しでここまで来ています。

最後に

木々が葉を落とし、何か無駄なものがそぎ落とされていくような11月。
私たちもまた、「手放す」「余白をつくる」「再構築をする」季節へと入っています。

2026年の新しいチャンスを迎えるために、そして人生の次のステージを軽やかに歩むために、ぜひこの11月を、心の整理の時間として大切に過ごしていただけたらと思います。

どうぞ温かく、豊かな11月をお迎えください。


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