皆様、こんにちは。
メンタルヘルスケア＆マネジメントサロン代表・公認心理師の小高千枝です。
秋の風が心地よく、木々の彩りが少しずつ深まってきました。日常に小さな変化を感じる季節ですね。
『2025年も残すところあと3か月』
毎年この「残り3か月」に妙な焦りと緊張感とともに、「なるようになれ」と落ち着く自分がいます。笑
皆様はいかがでしょうか？
そして、この時期はこの1年を振り返りながら、同時に2026年に向けての準備を始める、大切な節目にさしかかっています。
「運」は偶然ではなく、習慣から生まれる
ここで少し、心理学の観点から「運」について考えてみたいと思います。
心理学者リチャード・ワイズマンは、20年以上にわたり「運の良し悪し」を科学的に研究してきました。その成果をまとめた著書『運のいい人の法則（The Luck Factor）』の中で、彼はこう述べています。
「運は生まれつきではなく、誰でも習慣によって育てることができる」 と。
ワイズマンの調査によれば、運の良い人には共通する4つの法則があるといいます。
1．偶然をチャンスに変える行動をとる
新しい人との出会いや、ふとした出来事に対して「やってみよう」と動ける人は、結果的にチャンスを広げています。
2．直感に耳を傾ける
計算や合理性だけでなく、「なんとなくいい気がする」という感覚を大切にすることが、新たな道を開きます。
3．逆境をプラスに変える思考習慣を持つ
失敗や予想外の出来事を「学び」や「別の可能性」と捉えられる人は、むしろ幸運に恵まれる傾向があります。
4．未来に対してポジティブな期待を抱く
「きっと良いことがある」と思える心の持ち方が、人とのつながりや機会を引き寄せます。
つまり、運は「神秘的な力」や「偶然」ではなく、日常の思考や行動パターンに根ざしているというのです。
日常とビジネスの両方に生きる「運の習慣」
こうした研究結果は、生活面にもビジネスの場面にも当てはめることができます。
たとえば生活では…
「気になっていた本を手に取ってみる」
「偶然再会した人とゆっくり話をしてみる」
「行ったことのない場所に出かけてみる」
こうした小さな行動が、意外な気づきや新しいご縁を生み出します。
ビジネスでは…
「忙しいから」と断るのではなく「まず話だけ聞いてみよう」と動いてみる
「これまでと違う方法」を試してみる
これらの習慣が、機会損失を防ぎ、成果につながるチャンスを広げるのです。
一見すると運の良し悪しに見えるものは、実際にはこうした小さな積み重ねの違いに過ぎません。
残り3か月を「準備の時間」に
2025年もあと3か月。短いようでいて、この時間の過ごし方は、2026年のスタートを大きく変えるものになるでしょう。
私自身も、今年の振り返りをしつつ、まだできることを一つひとつ実行していきたいと思います。日常を味わいながらも、新しい選択に心を開き、未来に備える。その積み重ねこそが「運を味方につける準備」だと感じています。
そして来年2026年には、皆さまと共に「運を育てる一年」にしていきたいと思います。
心の温かさを大切にしながら、同時にチャンスを逃さない行動力も持ち合わせる。そのバランスが、生活を豊かにし、ビジネスを前に進める力になると信じています。
どうぞ、秋の実りを楽しみつつ、心身を整える10月をお過ごしください。
残りの時間が皆さまにとって実りあるものとなりますように…
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