こんにちは。所属カウンセラーの船山です。
私は大学で児童心理学を中心に心理学を学んできました。
現在はエクラ・コフレ17でのお仕事以外にも、子どもたちと日常的にかかわるお仕事をしております。
近年虐待事件が非常に増加している中、子育てにお悩みの方も多いのではないかと考え、今回は少しでも「子育て」を楽しめる方法について記事を書かせて頂きます。
今回は年齢がまだ幼い子どもたちに焦点をあてていきたいと思います。
子育てをしていると、どうしても自分のお子さんへ「ダメ!」「やめなさい!」と言うことが多くなってしまうことがあります。
私自身子どもたちと日常的にかかわる際に意識をしていても、ついつい出てしまうワードです。
「ダメ!」と威圧的に伝えると、子どもは“怖い”と感じ、すぐにやめるので効果を感じやすく使いがちですが、この時子どもたちの脳では“怖いからやめる”という方に意識が向いており、“なぜやってはいけないのか”“なぜ怒っているのか”は理解できておりません。
そのため、何度言っても繰り返してしまうのです。
何度も同じことを繰り返されると、注意する親御さんも「もっと言わないとわからない」「もっと強く言わなければやめてくれない」と感じはじめ負の連鎖が始まってしまう場合があります。
幼い子供たちは褒められることが大好きです。
一番信頼しているお母さんお父さんに認められたいという気持ちが強い時期です。
心理学において、マズローの欲求5段階説という人間の欲求を5段階に理論化したものがあります。
第一段階「生理的欲求」が満たされると、第二段階「安全欲求」を求めます。
「安全欲求」が満たされると、第三段階「所属と愛の欲求」が生まれます。
第五段階まであるのですが、今回注目したいのは第三段階「所属と愛の欲求」です。
「所属と愛の欲求」とは、友人や家族など他者に受け入れられ、自分がどこかに所属しているという感覚を求めることです。
幼児期にこの感覚を教えるために必要なことは、まずご家族から認められることだと私は考えております。
この欲求が満たされない状態が続くと、孤独感や不安感を感じやすくなってしまうと言われております。
そのため、子どもを叱る際にも「~しちゃだめ」ではなく、「お母さん(お父さん)と一緒にお片付けしてみようか。お兄ちゃん(お姉ちゃん)はさすがだね!」や「○○くんがすぐにおもちゃ片付けてくれたらお母さんとっても嬉しいな!」など、子どもがやる気を出せるような、自分を認めようとしてくれていると感じられるような声かけを意識してみて下さい。
もちろん、危険な行為に対して「危ない!」といった行為を止めるための大きな声を強めにかけなければならない場面もあります。
しかし、そのあとにきちんと「あなたのことがとても心配なの」と子どもの受け入れられたいという欲求を満たせるようなフォローをしてあげると、今後の成長にもいい影響を与えることが出来ます。
四六時中、こんな風に子どもとかかわるのも正直なところ難しいと思います。
まずは『一日何分子どもに叱る際気を付けてみる』など、自分なりに一日の目標を立てて取り組むことも効果的です。
一日10分でもそう意識して言い方を考えるだけで思考の癖はついていきます。
そのうち自分が決めた時間以外も意識できるようになってきますので、是非続けてみて下さいね。
うまくいかない時もあります。
いやになるときもあると思います。
そういう時こそ一人で抱え込まずに誰かに話をすることが大切だと思います。
愚痴になってしまってもいいのです。
誰にも話しづらい、話せる人が近くにいないという時は当サロンもうまく活用してみてくださいね。
時間がないお母さんお父さんは、メールカウンセリングでご相談ください。
詳細はホームページをご覧くださいませ。
https://odakachie.com/counseling_personal/
一人でも多くの子どもたちが心も体も健やかに育つようお母様お父様方を応援しております。