COLUMNコラム

【心理コラム】思春期の子供との関わり方について

皆さま、こんにちは。
所属カウンセラーの船山です。

前回は幼児期の子育ての大切さとアドバイスについて記事を書かせていただいたので、今回は思春期(中高生)の子育てについて記事を書かせていただきます。

思春期のお子様はいわゆる反抗期もあり、関わり方が難しくなるケースもあります。
幼児期からずっと見ている親御さんからすると、『子供は子供』という見方から、なかなか抜け出せないことがあるかと思います。
しかし、お子様の心は『子供から大人へ』と着実に変化している時期でもあり、この親子間での認識のズレを埋めるのが難しい部分なのだと、個人的に感じています。

中高生にもなると自我をしっかりと持ち始めているため、幼児期のように大人の考えでただ注意するのではなく、お子様はどう考えているのか毎回聞いてみてあげてください。

なにか悪さをしそうなときも「あなたはこのことについてどう考えているの?」と聞いてみてから、それでも注意する必要があると判断したらきちんと話をする。
『ダメなことは分かっているけどやってみたい』という子が大半だと思います。
なぜダメだとわかっていてもやってみたいと思うのか、そこに焦点を当てて向き合ってあげて下さい。

そうすることで、お子様は「頭ごなしにではなく、私を一人の人として見てくれている」「私の意見も聞いた上でいけないことだと教えてくれた」と感じ、親御さんへ相談することが出来るようになっていきます。
それが、コミュニケーションを失わずに思春期を乗り越える一つの秘訣です。

私も児童養護施設では小さな子供と接しているので、『子どもから大人へ』と視点を変えるのが難しい親心も理解しています。

ただ「あれはだめ」「これもだめ」と、大人の考えを押し付けても反抗されるばかりでした。
子どもに対して「なぜ?」を聞くことで、妥協点を見つけることが出来たり、子どもの話を聞いて逆に説明が出来ないようなルールが出てきたりすることがあります。
「ルールだから」では子供は当然納得しません。
なにがいけないかを考えさせ、一緒にルールを決めることもあります。
自分で決めたルールは納得して、守ろうという姿勢が強く見えます。

いつか大人として見て育ててあげないと、お子様も大人として成長することが出来ません。
ある程度のことは自分で選択させて見守る、なにか重大なことが起こりそうなときに手を差し伸べる、これが思春期の子育てだと思っております。
家で面倒を見れるうちに・親御さんが責任を取ってあげられるうちに、失敗を経験させて救ってあげるのも、子育ての一つなのではないでしょうか。

中高生のお子様をお持ちの方は、今日から少しずつ見方を変えて接してみて下さい。
お子様が自分で選択することや出来ることが、段々と増えていることに気づき、成長への嬉しさを感じることと思います。
なんでもやってあげることから、見守ることへのシフト。
この時期がとても重要だと考えています。

色々と書きましたが、思春期のお子様と接することは、考えることや正解がわからなくなることが多い時期です。
そんな時こそ第三者の意見を聞くと、スッと気持ちが軽くなることがあります。
一生懸命になりすぎて気づかなかった視点に触れることもできます。

専門的で客観的な意見をお聞きしたいときは、弊社カウンセリングも受けることが出来ます。
対面カウンセリングは、現在ご紹介制とさせていただいておりますが、メールカウンセリングは小高・船山以外、どなたからでも受け付けております。

ご興味が御座いましたら、こちらの詳細をご覧ください。

最後までお読みいただき、有難うございます。
また次回の記事でお会いしましょう!

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