COLUMNコラム

【精神科医が解説】マッチングアプリの心得4<プロフィールの作り方>

こんにちは!所属精神科医のT.Sです。

このコラムでは、

私が精神科医として患者さんと接する中で手に入れ、磨き上げてきた様々な武器
つまりは「幸せになるコツ」

を紹介しています。

いつもはここで前置きとしてプチ雑談をしているのですが…

本日は早速、ここのところ連載している「マッチングアプリ」についてのお話に進みたいと思います!
※「アプリ」と表記していますが、アプリでなくとも同様の「サービス」全体を含みます。

マッチングアプリを制するために必要な力は、現実世界を制するのも大いに助けてくれます。

マッチングアプリを題材に、幸せを掴むためのメンタルトレーニングを始めていきましょう!

まず最初に軽くおさらいをしておくと…

前回の記事 では、「まずは自分を隠し、平均化する」ことの大切さを説明しましたね。

普通の人とかけ離れているところは、まずは「嘘」の化粧を施しておきましょう。
輝く個性はベースメイクがあってこそ!

この格言は、ぜひ覚えておいてくださいね。

さて、今回の記事では、“マッチングアプリでのプロフィール作成”について、いよいよ具体的に説明していくのですが…

ここから先は、この連載の本質でもある「マッチングアプリと現実世界の関連性」を意識しながら読み進めてください。

もっとわかりやすく言うと、「マッチングアプリで役に立つこのテクニック、現実世界で応用できないかな?」という視点を常に持っておいていただきたいのです。

これまでにも説明していますが、私は読者の皆さんに、なにもマッチングアプリの帝王になってほしいわけではありません。
マッチングアプリを通じて、現実世界でのコミュニケーションを助けてくれる武器を身に着けてほしいのです。

この目的意識を持てるか持てないかで、得られる収穫も大きく変わってくるでしょう。

たかがマッチングアプリ、されどマッチングアプリ。

油断せず、しっかりついてきてくださいね!

みんながやっていることを、まずは同じようにやる

さて、「マッチングアプリの心得2」でも解説しましたが、マッチングアプリにおける最初の関門はヤバそうな奴だ、と思われないことです。

では、そのためには具体的にどのようなことに気をつければ良いのでしょうか。

簡単に言うと、いろんな人のプロフィールを参考に、まずは多くの人と同じようなプロフィールを作ってください。

医師国家試験でもよく言われているセリフを引用しますが、「みんなと違うことをやると落ちます」。

ひとまず「大体の人と同じレベルのことは出来ますよ」ということを示すことから始めるのです。
これがすなわちベースメイクであり、最低限の礼儀作法と言ってもいいでしょう。

類は友を呼ぶので、変なプロフィールには変な人が寄ってきます。
変な人にしか注目されたくない!というコアな人は別として、ちゃんとした人と知り合うためにも、私達は常に門は広く開いておかなければいけません。

ですので、周りと比べて浮かないようにプロフィールを作っていきましょう。

そしてこれはもちろん、現実世界でも同じことが言えます。
これから時間をかけてあなたの魅力に気づいてもらうためにも、まずは「ヤバイやつ認定→排除」されないように気をつけましょう!

それでは、今度はアプリ内の個別の項目について考えていきます。

最近はアプリも実に多様化しており、マッチングやお相手検索の形式なども多岐にわたります。

しかしどのアプリにもほぼ共通しているプロフィール項目は、以下のようなものです。

◯身長、体重、スタイルなどの身体的情報
◯職業、年収などの社会的情報
◯顔写真
◯プロフィール文章
◯趣味や休日の過ごし方など
◯相手に求める条件など、自分の理想について

この中でも、実際に会う、付き合う可能性を考えると、上の2つは極力正直に書いたほうが良いでしょう。
(会うまでに確実にダイエットすると誓えるなら、体重は少なめに書いてもいいかもしれませんが!)

しかしこの2つ以外に関しては、作成にあたって多少なりともお作法があります。

趣味や休日の過ごし方、理想などについてはプロフィール文章にまとめることが可能です。
なので、大きく「顔写真」「プロフィール文章の書き方」に絞り、今回の記事では顔写真について主にお話していきます。

「写真と違う…」は避けられない?

マッチングアプリの出会いが現実世界と大きく異なっている点は、「会う(顔を合わせる)前に知り合う」ということです。
これは現実にはありえない順番ですよね。

その性質上、必ず問題になる…というか、利用者の大半が感じたことがあるのが、「写真で想像してた顔と違う!」ということ。
そしてこれに関してはじめに言っておきますが…

この問題は解決不可能です!

実際に対面で会う場合、相手の話すトーンや身のこなし、表情の移り変わりなどから第一印象が決まります。
そのため、極端な話あまり自分のタイプの見た目ではなくても、相手に好印象を持つことは少なくありません。

しかし、アプリに掲載されてある写真から得られる情報には限りがありますよね。

人間の脳は「情報が足りない」という状態が大嫌いなので、なんとかして情報を集めて安心しようとする性質があります。

その結果、勝手に脳内で補完が行われ、相手の顔を自分の理想に近づけてしまうのです。
なのでアプリの性質上、もはやこの問題は避けられないと認識しておいたほうが良いでしょう。

プロフィールに使うとNGな写真とは?

避けられない問題だとわかったなら、次に考えることは「写真と全然違いますね!?!?」と落胆されないためにはどうするかです。
しかし同時に、アプリで写真を見た段階で「この人はちょっと…なんか違うな…」と思われない工夫も必要ですよね。

それらも踏まえて、個人的にNGだと思っている写真は以下のようなものです。

1:写真を載せていなかったり、横顔や後ろ姿のみなど
2:すべての写真が自撮り
3:一緒に写っている友人の顔が隠されていない
4:少しも “盛れていない”写真や、証明写真
5:生活感がありすぎる(背景が明らかに自宅だったり)
6:あまり一般的ではない趣味に没頭している写真ばかり

7:ハイブランドなどの「アピール」が強すぎる

簡単なので先に7から言っておきます。

7:ハイブランドなどの「アピール」が強すぎる写真はNG

このアピールがむしろ強みとして生きるのは、金銭で繋がる関係を探す場に限られます。
一般的な出会いを求める場では、「シンプルに嫌なやつ」「自慢したがりで自重できない」「一緒にいるとお金がかかる」といったネガティブな印象しか持たれませんので、注意しましょう。

それでは、上から順番に説明していきます。

1:写真を載せていなかったり、横顔や後ろ姿のみなどの写真はNG

会う前から相手は理想を膨らませ尽くしてしまうので、会えばほぼ100%落胆されると思っていいでしょう。

ただし、例外ももちろんあります。
例えば「あまりに綺麗な横顔が1枚だけ載っていて一目惚れ。会ってみたら確かに想像とは違ったけど、とても性格が良かったので余計に惚れてしまった」というケース。

ただし、こういうものは本当に “例外”。多くの人がこれを目指すべきではありません。

それに加えて、顔もよくわからない相手と会うことを、多くの人は「リスク」と考えます。
面食いだとか顔はあまり気にしないとか、それとはまったく別の話です。
顔もわからない相手と会うくらいなら、顔写真を載せているその他大勢の人を選ぶのが普通でしょう。

ですので、写真を載せていないというのは以ての外ですし、載せるにしても出来る限り雰囲気が伝わりやすいような写真を選びましょう。

ただし、2:すべて自撮り だと色々とネガティブな印象を持たれることが多いので注意が必要です。
(「撮ってくれる友達がいない」「自分大好き人間」「なんか分からんけど闇が深そう」など)

また、3:友人の顔を隠さず一緒に載せる もNGです。
勝手にアプリに載せられた友達はたまったものじゃないですし、それを見た相手からも「友達に配慮ができない人なんだな」と認識されます。

4:少しも “盛れていない” 写真や証明写真はNG について、少し説明します。

確かに、あまりに盛りすぎると会ったときとのギャップが大きくなってしまうので、そこまではオススメしません。

しかし、「絶対に嘘はつきたくない!自然な自分を見て欲しい!」という思いから、顔の毛穴全開の写真を載せてしまったり、もはやアートな寝癖が残っていたり、“盛れる” アプリを頑なに使わず証明写真で勝負する…というのであれば、これまたオススメできません。

なぜなら、これは重要な大前提である「みんながやっていることを、まずは同じようにやる」から外れており、会って落胆されるどころか、そもそも会ってもらえなくなる可能性があるからです。

今時、アプリに載っている写真の大半は、何らかの補正がされています。そして、補正をするとたしかに見栄えは良くなりますよね。
そんな中、あまり見栄えを気にしていないような写真で勝負するのは、あまりに分が悪すぎます。

下手すると「見た目は気にしない人なのかな?」と思われたり、ひどい場合だと「普通と違う変な人」という烙印を押されます。
「可愛くない・かっこよくない人」ではなく、「変な人」だと思われてしまうのです。あまりに悲しい…
(証明写真をプロフィールにしている人がいたら、それはそれで個人的に興味は湧いて見てしまうかもしれませんが…笑)

それならば、会って落胆されることに怯えすぎるより、会える方に少しだけ比重を大きく仕掛けるべきです。
なんといっても、会うことに繋がらないと意味がありませんからね!

そういう点で、5:生活感がありすぎる写真 も避けましょう。
「明らかにこれ自分ん家の和室だよね…後ろのタンスちょっと開いてるのも気になるわ…」などと思われないよう、少しでも写りが良い写真を選んでください。
もちろん、なければ撮る!

ただし、「ちょうどいい加減」がめちゃくちゃ重要です。写真を盛るのはほどほどに!

最初から自分の写りが良い写真を使って、加工アプリでは肌をちょっと綺麗に見せるくらい、に留めておくのがベスト。

目が大きすぎてトイ・ストーリーみたいになっている写真などは控えましょう。

写真も文章も、個性は後出しで

最後に6についてですが、私は 6:あまり一般的ではない趣味に没頭している写真が多すぎるのはNG だと考えています。

なお、広く一般に受け入れられそうな趣味であったとしても、その写真ばかり載せるのは避けてください。
「この人休みの日ってこれしかやってないの?」「自分もこれに付き合わされるのでは?」と思われてしまいますからね!

本当は、趣味がたとえ何であれ、没頭している写真はNGだなんて言いたくありません。
だってそれが個性だし、その人の面白いところですから。

しかし「より多くの人に対して門を開いておく」ためには必要な我慢だと思って、最初はグッとこらえましょう。

勘違いしてほしくないのですが、なにも個性を封印しろと言っているわけではありません。

実は、我慢するのは最初だけでOK。
適切なタイミングで後出しすれば、自分の魅力をより輝かせる決定打にもなり得ます!

そしてこれは、写真だけでなく文章も同じことが言えます。
そして経験上、写真よりも文章で大コケしている人のほうが多い印象ですね…

ここ、かなり難しいし分かりにくいところだと思います。
今回は文字数の関係で難しいため、次の記事で詳しく説明するつもりです。

というわけで、次回の記事では「プロフィール文章の書き方」に焦点をあてていこうと思います。

マッチングアプリシリーズもいよいよ大詰めです!次回もどうぞお楽しみに!

 

※ちなみに、私の友人ははスラッとした細身の人がタイプみたいなのですが、「写っている指を見る」と言っていました。
友人曰く、「身体は太っているのに指だけ細い、という人は滅多にいないから、指を見ればある程度自分の好みのスタイルか分かる」だそうで…!

結構細かいところまで見ている人も多いんですね。写真選びはやっぱり重要みたいです…ぐぬぬ。

 

それでは、また次回のコラムでお会いしましょう!

 

※このシリーズは、以下のリンクからご覧になれます。

【精神科医が解説】マッチングアプリの心得1<”嘘”の重要性とは?>
【精神科医が解説】マッチングアプリの心得2<〇〇だ、と思われないことが最重要>
【精神科医が解説】マッチングアプリの心得3<まずは “あばた” を隠す>
【精神科医が解説】マッチングアプリの心得4<プロフィールの作り方>
【精神科医が解説】マッチングアプリの心得5<タイミングを間違えない!>


 

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Writing by T.S

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