COLUMNコラム

【やりたいことの見つけ方】子どもの夢を育てる親のアプローチ方法

みなさまこんにちは。
所属メンタルトレーナーの森下です。

突然ですが皆さんは将来の夢、この先の人生でやりたいことはありますか?
明日のこともわからないのに、将来のことなんてわからないよ。
と思う方も多いのではないでしょうか。

特に新型コロナウイルスの影響により思ったようにやりたいことができない時代です。
だからこそ将来の自分のやりたいことを見つけ、前を向いていくことが必要なのではと感じます。

今回の記事では「やりたいことの見つけ方」についてご紹介させていただいております。

梅雨の時期で鬱々とした季節ではありますが、
前向きな気持ちで進んでいきましょう。

どうぞご覧ください。

大人になったらどうする

僕がサポートをしている中高生に将来やりたいことを聞くのですがすんなり答えられる子はほんの一握り。

多くの子どもは考え込んでしまったり、そもそも考えようとしてもいない様子が多く見られます。

必ずしも将来やりたいことは決まっていなければいけないというわけではありませんが、
ないよりもあった方が、出来ないことや困難にぶつかった時に粘り強く踏ん張れるようになります。
将来の夢がない人は苦しいことから逃げてしまいがちになってしまうということです。
それをマラソンで例えると少し分かりやすいかもしれません。

夢や目標がない状況というのはゴールのないマラソンを走るのと同じです。

「今からマラソンをしましょう。でもゴールはどこにあるかは分かりません。」

というマラソンがあったら皆さんどうでしょう。
どこに向かえばいいのか、いつ終わるのか、そもそも本当にゴールなんてあるのか。
スタートする前に色々とネガティブな気持ちになってしまって、
走り出すのを躊躇ってしまったり、走り出したとしても途中で諦めてしまうのではないでしょうか。

逆にゴールがしっかりとわかっていれば、どういうルートで進めばいいのか
ゴールまでにどのくらいのペースで走ったら最後まで体力が持つのか
そのためにどのくらいトレーニングをしたらいいのか、
というような自分の課題や今するべきことがわかるようになってきます。

それがモチベーションや集中を高め、人生をより充実的なものにしていき
努力やチャレンジをしていく過程でさまざまな経験を経て成長していきます。

「我が子にも将来の夢や目標を持ってもらって人生を充実させてほしい」
そう思っている親御さんがほとんどだと思います。

前置きが長くなりましたが、今回は子ども自身がやりたいことを見つけるために
親はどのようなアプローチをすれば良いのかというところをご紹介していきます。

かわいい子には旅をさせろ

将来やりたいことは、自分の知識や経験の中から生まれてくるものです。
子どもがやりたいことがなかなか見つからないのは知識も経験も
大人に比べたらまだまだ少ないので当たり前と言えば当たり前なのです。

サッカーというものを見たことも聞いたこともない子どもが
サッカー選手になりたいなんて思うことはあり得ませんよね。

将来やりたいことは興味のあるものから次第に発展していきます。

野球に興味を持っている子どもはプロ野球選手になりたい、
数学に興味のある子どもは学者になりたいと思う可能性が高くなります。

そうした子たちが興味を持つキッカケは
お父さんとのキャッチボールをしていたところから野球に興味を持ったり
ブロックで数を数えて遊んでいたところから数学に興味を持ったりしていったはずです。

つまり「小さな興味が育ち、将来やりたいことへ変わっていった」ということになります。

僕は6歳から大学を卒業するまで水泳に競技者として携わってきました。
そして当時はオリンピックを夢見て日々練習をしていたものです。

ですが、水泳を始めた当初からオリンピックを目指していたわけではありません。
「泳げないから泳げるようになりたい」「兄がやっていて楽しそうだから自分もやりたい」
という誰にでもありそうな思いがキッカケでした。

そこから潜れるようになり、泳げるようになっていくうちに
次第に「もっと速く泳げるようになりたい」「オリンピックに出られるくらいになりたい」
と思うようになっていったのです。

そして、将来やりたいことを見つけるためのキッカケである興味を見つけるためには自分の「枠」から出ることが大切です。

自分の枠から出るということは自分の知らない世界に行くということです。
自分の知らない場所に行ったり、知らない人と会ったり、知らないものを見たり感じたり…

「あ、こんな場所があったんだ。今度はこういうところに行ってみたいな」
「この人の話は面白い。世の中にはこういう仕事もあるんだ」
「なんでこのお店はこんなに人気なんだろう、ちょっと調べてみよう」

そのような経験が自分の枠を広げて興味を持つことに繋がっていきます。

「かわいい子には旅をさせろ」という諺がありますが、
どんどん新しい環境に飛び出してチャレンジをさせてあげられるようにすることが
子どものやりたいことを見出させる親ができる最大のサポートだと思います。

先日、長男(4歳)と出かけていた時に近所でトライアスロンの世界大会が行われていたので
ふらっと通りがけに一緒に観に行ったんです。

初めてみるスピード感のあるレースに息子はとても興奮したようで、
「これやりたい!すごい!」
と楽しそうに観ていました。(作戦通りです)

ちょっとは興味を持ってくれたかな。
もう少し大きくなったら一緒に走ったりしたいなと企んでいるところです。

とにかくやってみるが大事

将来やりたいことを持てない子どもたちは、
しっかりと先を見据えてから決めなければと考えてしまっています。

考えすぎて、第一歩をなかなか踏み出せずにいるんです。

そんな子たちに「やりたいことなんでもやってよければ何をする?」と質問をすると
「漫画を描いてみたい」とか「NBA選手になりたい」など色々な答えが返ってきます。

やってみたいこと、興味のあることはあるのに
「自分には無理だな」「これでお金を稼げるのかな」
とネガティブに考えすぎてしまって自分の枠から出れずにいます。

大切なのはあれこれ考える前に、興味のあるものを見つけたらどんどんチャレンジすることです。
その時は「ダメだったらやめればいいや」くらいの軽い気持ちでやってみることをオススメします。

もしこれは違うなと感じたら次に興味のあることにチャレンジをすればOKです。

ここで親がすべきことはチャレンジを見守ることです。
人は誰しも「自分のことは自分で決めたい」という欲求を持っています。

それにもかかわらず、
「これやってみたら?」「もっとこうしたらいいんじゃない?」
というようなアプローチをしてしまうと、本人のモチベーションが低下してしまうことになりかねないので注意してください。

本人が興味を持って一歩を踏み出したらそれについて親自身も興味を持つようにしてあげてください。

我が家の長男はプール教室に通っています。
僕自身が技術的なところも教えようと思えばいくらでも教えられるのですが一切そういう口は出しません。

プールが終わったら「今日は何が出来るようになったの?」と聞いたり、
「泳げるようになったら綺麗な海に行ってお魚見に行こうね」と話したりしています。

息子は得意げに楽しそうにプールでのことを話してくれます。
本人が楽しそうにしてくれているだけで僕は満足。あわよくば向上心を持ってくれればいいかなくらいです。

そして、もしチャレンジをしてもっとやってみたいと思ったら
その興味を持ったものをどんどんを掘り下げていくようにしていきます。

ここでも親は余計な口出しはせず、サポートに徹してください。
精神的な逃げ場になること、金銭面でのサポート、食事のサポートなど、親にしかできないサポートはたくさんあります。
興味を掘り下げていける環境を用意するだけで子どもは安心してそれにのめり込んでいくことができます。

いかがでしたでしょうか?
「夢を持つこと、やりたいことを見つけること」を大層なものとして捉えるのではなく、
興味を持ったものから取り組んでみようと捉えることで一歩を踏み出しやすくなるかと思います。
新型コロナウイルスで思うように活動できないこんな時代だからこそ、
子ども興味のあるものを見つけたら挑戦できる環境を用意してあげてくださいね。


 

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Writing by 森下

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