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本来の自分を取り戻すために・モラハラ(モラルハラスメント)支配からの脱却①

皆様、こんにちは
メンタルヘルスケア&マネジメントサロン代表・公認心理師の小高千枝です。

10月に入られ、皆様の生活は何か変わられましたでしょうか。
紅葉が美しい季節になってきました。ドライブにも気軽に出かけたいものですよね。。。

緊急事態宣言が解除され、感染者数も減少傾向にあり
このまま。。。落ち着いていくことを切に願う日々ではございますが
私自身、慎重さは増すばかりでございます。

弊社も変わらず感染予防対策を徹底し、ご来社くださる皆様が安心してお過ごしいただけますよう、環境を整えております。
第6波が心配されている世の中でもございます。
心がワクワクすることを忘れずに、コロナとの共存の中で、皆さんご自身を大切にされながらお過ごしくださいね。

さて、今回のテーマ「モラハラ(モラルハラスメント)」についてはカウンセリングの現場では日常的なものでございますが
この2年弱、コロナ禍におきまして社会の動きを見て参りました中で、皆さんへお伝えするタイミングかと思い、記事にさせていただくことにしました。

非常にデリケートで重たい社会問題です。皆様とゆっくりみつめていきたいと考えております。


モラハラ(モラルハラスメント)とは

私自身、”モラハラ”という言葉をはじめて知ったのは2007年に青山で開業をした年でした。
クライエント様からのご相談が「モラハラ夫」との離婚問題についてでした。
そこからモラハラ・DV被害者支援活動がスタートしました。

すでに皆様の生活の中で「モラハラ」「モラルハラスメント」という言葉は定着されているかと思いますが
当時は、「モラハラ?ってなんですか?」といったような、”ハラスメント”自体もあまり受け止められていないことが現状でした。

それではここで、皆様にはお伝えするまでもないかと思いますが、【モラハラとは?】について軽く触れさせていただきたいと思います。

モラハラ(モラルハラスメント)とは

言葉や態度、身振りや文書などによって、働く人間の人格や尊厳を傷つけたり、
肉体的、精神的に傷を負わせて、その人間が職場を辞めざるを得ない状況に追い込んだり、
職場の雰囲気を悪くさせることをいいます。
パワハラと同様に、うつ病などのメンタルヘルス不調の原因となることもあります。

(「働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト『こころの耳』」・厚生労働省運営サイトより)

フランスの精神科医であるマリー=フランス・イルゴイエンヌ氏が
1998年に刊行した「モラル・ハラスメント ― 人を傷つけずにはいられない」(邦訳:紀伊国屋書店)で提唱した概念です。

別名「精神的DV」とも呼ばれ”相手の精神を言葉や態度によって傷つける行為”と定義されます。
倫理や道徳に反したいじめや嫌がらせであり、目に見えない「言葉の暴力」のため、肉体的DVとは違って
他人に見える傷ができるわけではないことから、他者に理解されづらく表面化しにくいのが特徴であり
知らず知らずのうちに心に傷を負っていきます。

今回はコロナ禍におけるカウンセリング現場のご相談として、悪化し続けているモラハラ被害の現実をカウンセラー視点で
そして、小高自身が過去において、モラハラのパートナーを冷静に客観視しながら付き合いを続けたものの
やはりモラハラ傾向がある人は(本気で向き合う意識がないと)変われない。変わらない。ことを身をもって経験したことを踏まえ、わかりやすくお伝えしていきたいと思います。

コロナ禍で増えたモラハラ相談

このコロナ禍で、カウンセリングのご対応をさせていただきながら
「モラハラ(モラルハラスメント)」「DV(ドメスティックバイオレンス)」のご相談は増加傾向にあると感じておりました。
家庭内という社会から見えない環境における問題として、周囲の気付きが遅れてしまっているのです。

私が担当している現場もそうですが、弊社全体としても相談件数は増えており、家庭内における夫婦やパートナーとの関係が
本来在るべき姿・形ではないことを残念にも思います。

今までもモラハラ・DVに関しては、専門的にお話をさせていただくことは多々ございましたが
まずは読売新聞関連サイトの取材記事ご紹介させていただきます。

【読売新聞取材「モラハラ夫になる男性の特徴とは?恐怖の支配から抜け出すには?」】
https://odakachie.com/info/media/8913/

読売新聞様運営の働く女性を応援するサイト・『大手小町』
にモラハラに関する取材記事を掲載して頂きました。
https://otekomachi.yomiuri.co.jp/news/20201209-OKT8T251639/

モラハラ(モラルハラスメント)の相談を受けるようになってから15年が経過し
本当に多くの方のご相談を担当させていただきましたが、15年前のはじめてのクライエント様が「モラハラ被害者」の女性であったことから、モラハラ・DVのご相談は使命として与えられたものであるとさえ感じるようにもなりました。

今まで様々なケースに携わって参りましたが、言葉の暴力による支配力の強さは、形に見えない「言葉」だからこそのものであるということを被害者のクライエント様との向き合いの中で強く思い、恐ろしさ覚えます。

無意識の中でゆっくりと支配・コントロールされていく

モラハラはDVの身体的暴力とは違い、視覚的な傷を負わないだけに、「自分が(心に)傷をおっているんだ」と気付くことがなかなかできません。
知らず知らずのうちに心が支配されていき、相手と一緒にいたいけれど、無意識の中で一緒にいる疲労感や相手に対する恐怖心など
本来、大切な人、好きな人に対する抱きたくない感情が時々顔を出すようになります。

ただ、被害者であるご相談者様の心のベースは

・相手のことが好き(愛している)
・相手は良い人だから(良い人だと思いたい)
・相手は優しい時もある(優しさだと思いたい)
・こんなに大切にしてくれるのは彼しかいない(彼と別れたら他にいないのではないか。。。)
・彼は私を必要としてくれている(必要としてくれていることに存在価値を感じる)

などのように、皆さんの心の中でも相手の存在がとても大きく、そして必要としている(必要であると思い込んでいる)
ことも心の傷に気が付きにくいひとつの要因でもあるのです。

そのお気持ち、とてもよくわかります。
私自身、「あ~この人ってモラハラだなぁ」と思っていたパートナーのことを「モラハラ」だと冷静にみつめ
共依存にならないように自分をコントロールしながらも、やはり「好き」「良い人の時もある」「弱い人だから仕方ない」と
常に振り回されないようにしながらも、温かい感情(相手も自分自身も)を信じたい気持ちでいました。

私自身はご相談を受ける側としてモラハラ・DVと向き合っており、また、友人や知人レベルで「この人ってモラハラだな」と
思う方々も身近におりましたので、知識と経験が公私ともに深まっている中
実際に私自身がモラハラ傾向のある人がパートナーとなり、一番近い存在になったことで
被害者の方のお気持ちに更に寄り添うための経験であったかのようにも今となっては感じております。

私の場合、お付き合いをする前から「モラハラ傾向があるんだろうな」という予測はしておりましたが
一般的にはモラハラ傾向のある人ははじめの段階では

・優しい
・思いやりがある
・頼りがいがある
・他人から好かれる
・居心地がいい

など、モラハラ・DV判断が難しいタイプが多いです。
また「こんなに私のことを思ってくれている優しい人なんてこれから先は出会えないのでは」と
思わせる術を持っています。

そのため、じわじわと被害者の気持ちを虜にし、じわじわと心の領域を「自分のこと」でいっぱいにし
暴言(時には暴力)も「お前のことを思っているためだ」「お前が大切だからだ」とどこかで”私は思われている”と
感じてしまうようなメッセージを盛り込みながら、心をコントロールしていきます。

モラハラのサイクル

モラハラ傾向のパートナーは常に暴言を吐いたり、不機嫌でいるわけではなく
時には異常なほど優しかったり、大切にしてくれたり、「あの暴言はなんだったの?」「やっぱり優しい人なんだ」
被害者の気持ちを自分に向けさせ続けるための行動に出ます。

それにはサイクルがあります。
〈1〉蓄積期  → 〈2〉爆発期  → 〈3〉ハネムーン期
この流れをを繰り返すことでパートナーの心をコントロールしていくのです。

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3つの精神状態を周期的に巡るモラハラサイクルという特徴が見られます。

〈1〉無視をしたり、小言や悪口を繰り返したりする「蓄積期」

〈2〉激しく怒鳴ったり、暴れたりする「爆発期」

〈3〉謝ったり、優しい態度を示したりする「ハネムーン期」

ストレス発散と感情のコントロールを繰り返すモラハラ夫は、「ハネムーン期」になると、
「そんなつもりじゃなかったんだ」と言い訳をしたり、「この前は悪かった」と謝罪をしたり
プレゼントを用意して「いつもありがとう」と感謝を口にしたりして態度を一変させます。

モラハラにおびえながら暮らしている妻は、夫のこうした変化にホッとします。
「本当は優しい人」「やっぱり一緒にいたい」「きっと変わってくれるはず」と、夫を見直してしまいがちです。

※大手小町取材記事より抜粋
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このサイクル。。。
本当に(モラハラを)受ける側はストレスです。心だけではなく体も疲れます。

日中のゆとりがある時間に攻撃をされると、(私の場合ですが)「はいはい。」と聞いているふりをしてスルーしていましたが
忙しい時期や深夜など、ゆとりがない時や普通に疲れている時にやられると、本当に辛いです。
疲弊している、時には目眩で倒れそうになっていてもお構いなしです。

そして、こちらが体調不良になった時に「ごめんね」「大丈夫?」「心配だよ」「早く寝なさい」という優しい言葉をかけてくることもあれば
「なんでお前は体が弱いんだ」「いつも具合が悪いな」と自分は悪くないということを言っているかのように他罰的
”お前が悪い”を連呼してくることがありますので、正直、心の疲弊以上に身体が辛かったことは鮮明に覚えています。

モラハラ記事は書くとキリがないため、タイミングを見計らっておりましたが
コロナ禍におきまして、非常に被害者が増えていることからしばらく継続して書かせて頂こうと思っています。

私の場合、前述通り
知識とご相談を受けた件数が尋常ではないためそういった意味での経験があり
いざ、自分自身がモラハラを受けた際には、ある意味冷静にみつめていました

心がコントロールされることはなかったものの、心身ともに疲れます。疲弊します。体調も悪くなります。
ただ、振り返ってみると安心して好きな人との時間を過ごすことができないことって寂しいことだと、改めてパートナーとの在り方をみつめなおすきっかけにもなりました。

私は同性の友だちにもモラハラをされたことがあり、それ以外にも
以前の職場の上司からのハラスメント、依存をされやすいタイプであるなどの経験や自己分析から
相手がもっている元々の性格傾向に加え、見た目や私自身の心の距離の取り方も影響していることにも気付き、
自分自身をコントロールするようにもなりました。

そのため、人間関係やコミュニケーションの取り方などはかなり改善されましたが
パートナーには私自身も心を許してしまいますし、許したいですよね。
「モラハラ傾向あるな」「モラハラに違いない」と理解しましても、モラハラを出さないようにすることができるのかも
私自身もカウンセラーとしての自分を成長させるために必要なことかも。。。と仕事なのかプライベートなのかわからない状態で
果敢に挑んでしまったこともあったかもしれません。

ただ、パートナー自身も自分の「モラハラ」に気が付いており、暴言が人を苦しめる。人が離れていく。ことを
どこかで理解しながらもコントロールできない。変わることができない。と、もがいていたことも見えていました。
(私以外の人に対する暴言を後悔し、相談をしてくることもありました)

そして、私は経験をしたことで、支援・サポートへの力が更につきましたが、正直経験する必要のないことでもあるということはお伝えしたいです。


今回は長くなりましたので、また続きを早い段階で書かせていただきます。

最後に。。。

物理的に離れることが一番ですが、皆様を取り巻く環境の中ですぐには離れることができない方もいらっしゃると思います。
お子様がいらしたり、仕事で繋がっていらしたり、引っ越しなどをすることも経済的な問題も絡んできますので
そう簡単なことではありません。

また、パートナーが「モラハラかも」と気付くと恐怖や悲しみが訪れるとともに、不安で仕方なくなります。
ご自身のことを否定的に考えてしまう方も中にはいらっしゃいますが、そんなことは思わなくていいんですよ。

皆さんの味方は必ずいます。
パートナーが全世界ではありません。
まずは「人的」味方をみつけてください。

デリケートな問題のため、信頼できる人をみつけることが大切です。

むやみやたらに誰かに話をするのではなく、信頼できる人「1人」みつけ気持ちの共有と状況を理解して頂くようにしてください。
どうしても、視野が狭くなりがちになり、パートナーの支配に振り回されてしまいますので、慎重に動くようになさってくださいね。
大切に思ってくださる味方は必ずいますから。

そして、ご自身としてどうしたいのかをゆっくり考えてくださいね。幸せはどなたにでも訪れるものです。

それではまた、ご一緒に「モラハラ」「モラルハラスメント」について向き合って参りましょう。


					
					
				
				
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