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季節外れの5月病(コロナ禍における企業カウンセリングから見えてきたこと)

皆様、こんにちは
代表公認心理師の小高千枝です

コロナ禍において、状況をみながらの企業様訪問(企業カウンセリング)を
緊急事態宣言解除後から徐々に再開はしておりましたが

各企業様の新型コロナウィルスとの向き合い方
取り組みも(正解はわからないものの)
ゆっくりと企業様の在り方に即した形で、手探りながらも落ち着かれ
訪問の仕方も徐々に安定をしてきました

先日のラジオ出演時もお伝えしました
https://odakachie.com/info/media/7908/

▽コロナ鬱
▽コロナストレス

こういった言葉は、コロナ騒動がはじまった頃から耳にはしていましたが
実際に自覚症状が出て来られたと思われる方はここ1・2か月増えてきていると感じます

特に男性が増えてきていると感じ(元々女性は多いのですが)
臨床現場でもご対応をさせて頂いております

男性は感情を吐き出すことが苦手な方が多いため、心の異変にも気付きにくい傾向がありますからね。。。
また、初めての経験、環境の変化に
「家族を守らなくては」
「仕事を維持しなくては」
と、ご自身以外のことに意識が向き

ご自身を大切になさっていなかったわけではないものの
ご自身そのものへの優先順位が低くなっていた方も多いようです

また、企業訪問をしていて感じることは

「季節外れの5月病」

が訪れてきているなと感じます。

8月の自粛と夏休みが合体した形での「休み」明け
メリハリのない生活の中で

▽なんとなく自分の居場所感を感じない
▽(5・6月は梅雨時期の低気圧が心に影響を与えますが)
今年は猛暑の暑さがモチベーションダウンを導き出している。。。

特に新卒の社員さんたちは華々しい4月のスタートが切れていなかったため
社会人だけど、春休みが延長されているような環境のまま6月くらいに初めて出社
予定していた新人研修も減ってしまったことも影響しているようでした

同期とコミュニケーションがなかなか取れないまま
各担当の現場へつくことになり、相談できる相手がいない

時期がずれただけで、4月入社と同様の時間を過ごせるわけでもなく
会社が動いている中についていかなくてはいけない

会社もコロナの状況を読みながら環境の変化についていくことが精一杯であり
新卒の方のサポートが行き届かない致し方ない理由もあり
双方ともに戸惑いが生じていることなど

WITHコロナ時代の在り方を受容してはいらっしゃいますが
態勢が整っていないことで
困り感が強くなってきている状況が築き上げられていると感じました

一度、冷静に整理をする必要もありますが
日常的にそこまで時間をかけることができない様子も伺えましたので

私がご訪問をさせて頂く際
現場の社員さんはじめ、人事の方との面談も繰り返し連携をとり
毎月変化する状況にあわせ、サポート方法をその都度検討しています

私も15年心理師をしている中で、震災や災害、様々な環境の変化を経験しながら
カウンセリング・メンタルトレーニングの現場へ寄り添ってきましたが
今回のような長期戦で、正解が見えない環境ははじめてのため
日々、手探りです

また、5月病は適応障害の一種です
季節関係なく訪れるものではありますが
改めて、コロナが様々な環境・文化を変えたことを実感いたしました

従来のもの、古くからの手法が大事であると実感することもあれば
全く通用せず、時代の流れにそって寄り添い方も変えていく必要性があること

まさに「ソーシャルディスタンス」「飛沫感染」は
寄り添うにあたり、物理的距離感をどうとるべきかについて考えさせられました

まだまだ加速傾向にあるWITHコロナ時代
日々、模索
日々、試行錯誤
日々、意識を働かせ先を読みながら進めていくしかありませんが

よいアイディアは休憩もしないと浮かびませんので
休憩時間も大切にできるようになりました

皆様も頑張るときは頑張る、気を抜くときは「安心・安全」な環境でゆっくりされ
またリスタートしてくださいね!

神経質になることはありませんが、心の状態にも目を向けて差し上げてください

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