皆様、こんにちは
メンタルヘルスケア&マネジメントサロン代表・公認心理師の小高千枝です。
当サロンを立ち上げた2007年は、日本の社会・文化においてはメンタルヘルスに対する意識が低く
心に問題を抱えていることを公にすることができない、他者へ心の問題を相談をすることへの抵抗感が強い時代でした。
そこから15年の月日が経ち、少しずつメンタルヘルスに対する理解が深まってきたと感じます。
心の問題が深くなる前にケアをすること、【未然予防】の意識を高めることがとても大切なことであり
皆様にも常に意識をしていただきたいことであると日々、感じております。
そして、毎年10月10日は世界メンタルヘルスデー(国際記念日)です。
https://www.mhlw.go.jp/kokoro/mental_health_day/index.html
世界メンタルヘルスデー
世界精神保健連盟が、1992年より、メンタルヘルス問題に関する世間の意識を高め、偏見をなくし
正しい知識を普及することを目的として、10月10日を「世界メンタルヘルスデー」と定めました。
その後、世界保健機関(WHO)も協賛し、正式な国際デー(国際記念日)とされています。
【公式HP】 https://www.who.int/campaigns/world-mental-health-day
________________________
だれもがストレスを感じたり、気持ちが落ち込んだりすることはあります。
こころの病気はすべての人がかかる可能性があり、大変身近な問題ですが、
本人が苦しんでいたとしても周囲からはわかりにくいものです。
困った時に支えになるのは、メンタルヘルスを理解してくれる身近な人たちです。
私たちが、まずは「メンタルヘルスって何だろう」と考え、触れることのできるよう、
世界メンタルヘルスデー2021 に合わせてイベントを行います。
(世界メンタルヘルスデー・公式HPより ※厚生労働省)
________________________
悩みがある、困難があるということは前進をしていることであると私は皆さんへお伝えしております。
もちろん、悩みもなく何も問題が発生しない、平穏な日々であることが望ましくも思いますが
物事が前進し、様々な人、物、事に触れ合うことで、新しいものとの出会いとの共存には歩み寄りが必要となります。
歩み寄る中で、理解ができないこと、受け止められないことなど問題が発生することは自然な流れです。
そして、それを乗り越えることで人は成長していくものです。
ただ、悩みが深くなりすぎてしまったり、一人で抱え込んでしまうことようなことがあると
解決が困難になることがあります。
メンタルヘルスとの向き合いにおいて、私たちのような専門家を頼ることも大切ではありますが
まずは身近で信頼できる方へ、気軽に相談ができる世の中になって欲しいと心より願っております。
皆さんの周囲に心から信頼できる方はいますか?
皆様の周りに、ご自身を受け入れてくださり、評価や批判をせずにまずは「聞いてくれる」方。心から信頼できる方はいらっしゃいますか?
悩みが深くなってから相談相手を探すのではなく、心が元気なうちに
・落ち着いて話ができる人
・噂話などはしない信頼できる人
・評価や否定をしない人
・秘密を守ってくれる人
・あなたへ寄り添ってくれる人
心から安心をし信頼関係を築くことができる方を意識されてみてください。
悩みを打ち明けたあとに、「話さなければよかった」「誰にも言わないでいてくれるかな。。。」と余計な不安や悩みが出てこないように
安定感のある人間関係の構築も冷静で心が元気なときに築くようにしてみてくださいね。
シルバーリボン運動
シルバーリボンは、脳や心に起因する疾患(障がい)
およびメンタルヘルスへの理解を深め
促進することを目的とした運動のシンボルです。
【公式HP】https://www.silverribbon.jp/
________________________
シルバーリボン運動は、統合失調症への理解を求める取り組みとして、1993年に米国カリフォルニア州で産声を上げました。
その取り組みは年月と共に発展していき、現在では脳や心に起因する疾患(障がい)およびメンタルヘルスへの理解を促進する運動として、脳や心に起因する疾患(障がい)に対する誤解や偏見を和らげ、それらを抱えるご本人やご家族が生活(回復)しやすくなる社会の実現を目指し、世界規模で展開されています。
日本では2002年に福島県の浜通り地方(楢葉町)から開始されました。
・To show you care about someone with a brain & mental disorder.
・To help break down the barriers to treatment and support.
・To help eliminate the stigma against those who suffer.
・To show you believe there is HOPE through education and research.
(シルバーリボン運動・公式HPより)
________________________
このコロナ禍におきまして、人と人との支え合いや本当に大切な方との時間の意味を感じられたことと思います。
そして、真の味方もどこかで受け止めるきっかけにもなったと私自身も感じております。
物理的な豊かさはとても大切なものではありますが、本質の部分での人と人との繋がりや心の豊かさは何か。。。
誰かの表面的な幸福感を自分と照らし合わせるのではなく、「自分だからこそ」の幸福感を心から感じることがこれから先
さらに大切になっていくのではないでしょうか。
少しだけでいいです。
ご自身と対峙し、ご自身の心と静かに向き合うお時間を設けることを習慣化してみてください。
自立・自律(セルフコントロール)が芽生え、皆さんにとって望ましい、豊かな日々が訪れることと思います。