皆様、こんにちは。
メンタルヘルスケア&マネジメントサロン代表・公認心理師の小高千枝です。
本日、3月11日。
東日本大震災から、15年という月日が経過しました。
2011年3月11日14時46分。
東北地方太平洋沖地震、そして福島第一原子力発電所事故。
日本全体の価値観や日常を大きく揺さぶった出来事でした。
毎年、この日を迎えるたびに記事を書かせていただいていますが
今年は15年という節目。
そして、私自身にとっても50歳の誕生日という人生の節目でもあります。
時間の流れの重みを、いつも以上に感じながら書かせていただきます。
▶忘れられない日、そして忘れてはいけない日
あの日の記憶は、今でも鮮明に残っています。
広尾のカウンセリングオフィスで、翌日のテレビ出演の準備をしていた私のもとに訪れた経験したことのない揺れ。
最初は「めまい?」と感じたほど、現実感がありませんでした。
しかし、次第に状況が見えてきたとき、言葉にならない恐怖と不安に包まれたことを覚えています。
その後、被災地支援で訪れた南三陸では想像を超える現実と向き合うことになりました。
災害時のメンタルヘルス支援の難しさ。専門家として関わるタイミングの難しさ。そして、人が生きる力の強さ。
様々な感情と経験が交錯した時間でした。
15年という月日は長いようでいて、被災された方々にとっては、まだまだ続いている時間でもあります。
だからこそ、この日は
忘れられない日であり、忘れてはいけない日
なのだと感じています。
▶「経験」は、未来を守る力になる
心理学では、困難な経験を通じて人が成長することを、レジリエンス(回復力)という言葉で表現します。
もちろん、災害のような出来事を簡単に「成長」と言えるものではありません。
しかし、人は経験を通じて
・備える力
・守る力
・支え合う力
を身につけていきます。
震災後、日本では、防災意識・避難所の環境・ペット同行(同伴)避難・メンタルヘルスケア。。。など、多くのことが見直されました。
まだまだ課題はありますが、それでも私たちは15年間、学び続けてきました。
経験は、決して無駄ではありません。
むしろ、未来を守る「財産」であり「武器」になるのだと思います。
▶備えることは、恐れることではない
最近は地震や自然災害のニュースも多く、「またか…」と感じてしまう方もいらっしゃるかもしれません。
心理学では努力しても状況が変わらない経験が続くと
『学習性無力感』という状態に陥ることがあります。
「どうせ何をしても無駄」そう感じてしまう心の状態です。
しかし、備えることは恐怖に支配されることではありません。
むしろ、安心して日常を生きるための準備なのだと思います。
私自身も
・自宅
・オフィス
・そして愛犬さくら
それぞれの備えを定期的に見直しています。
完璧に備えることは難しくても「考えている」ということ自体が、心の安定にも繋がるからです。
▶命と向き合うということ
震災のとき、改めて感じたことがあります。
それは、命あるものは、すべて大切な存在だということ。
人も
動物も
小さな命も
私は保護犬・保護猫の支援活動にも微力ながら関わらせていただいておりますが、災害時には多くの動物たちもまた過酷な状況に置かれます。
(さくらも保護犬です)
ペットは「モノ」ではなく大切な家族です。
だからこそ、日頃からの準備や意識が必要だと感じています。
▶当たり前の日常が続くこと
15年前、誰もが思ったはずです。
「当たり前の日常は、当たり前ではない」ということ。。。
忙しい毎日や心身ともに健康であるときは、つい忘れてしまいがちですが
今日もこうして『仕事ができること』『家族がいること』『大切な人がいること』『笑えること』
それは決して、当たり前ではありません。
3月11日という日
私にとってこの日は、震災を忘れない日であり、日常を見つめ直す日でありそして誕生日でもあります。
だからこそ
人生を振り返り、これからを考える節目の日でもあります。
50歳という節目を迎えた今
これからも心理職として、人の心に寄り添わせていただきながら、経験を知恵に、経験を力に、皆様とともに、未来を歩んでいけたらと思っています。
どうか皆様も、この3月11日という日をきっかけに
大切な人
大切な時間
大切な日常
を見つめてみてください。
当たり前の日常が、これからも続きますように。。。
心より願っております。
