BLOGブログ

6月のはじまり「人としての道・無限にはない時間の中で」

皆様、こんにちは
メンタルヘルスケア&マネジメントサロン代表・公認心理師の小高千枝です。

6月を迎えました。2022年ももうすぐ半年が経ちますね。
わ~大変!?と気持ちばかりがザワザワしてしまいますが、毎年恒例のこと。笑

無事に6月を迎えられたことに感謝しつつ、またこの1か月も日々様々なドラマが展開されることを受け止めていかれてください。
季節的には梅雨の気象病や5月病の延長としての6月病と。。。心身ともに負荷がかかるタイミングでもありますよね。
また、世界情勢や身近な情報を見聞きする中で、”非寛容”な心がぐっとくるような出来事が多く、辛くなります。

そのような時代の中でも生きていくことの意味。

無限にはない大切な時間の中で、無駄なものはため込まず
弱音を吐き、立ち止まり、深呼吸して。。。また、前を向いて進んでいきましょう。

何かトラブルや問題が発生しているということは前進をしていることも意味します。
辛かったり、悲しかったり、しんどかったり、投げ出したくなることもあるかと思いますが、味方はたくさんいます。
ともに乗り越え、進んだ先には必ず笑顔になれる時間がありますから、大丈夫ですよ!


「命」の尊さを改めて感じた5月

5月が終わり、改めて1か月を振り返ってみました。
毎月とは違う忙しなさもあり、弊社はインターンシップ生を受け入れた新鮮な環境がありました。
ベテラン勢も新しい風を楽しみながら、個々の人間力を高める時間が訪れ、追われる日々の中でワクワク感は募りました。

そんな良い意味で「心を亡くさない」”せわしない”5月は登山からのスタート。

十数年ぶりの登山です。

登山と言いましても普通の山ではなく御巣鷹山の慰霊登山でした。

ハイキング的気分ではなく、日航機墜落事故を風化させてはいけない、そして自分との対話のために自然に挑みましたが
「人としての道」をみつめる機会となりました。

登山前には上野村にある慰霊の園 (日航機墜落事故慰霊塔)にてお亡くなりになられた520名の方に手を合わせ
資料館で30分にまとめられた事故のビデオを拝聴。

小学生の姪とともに拝聴しましたが、姪なりに何かを感じていたようです。
登山前に御巣鷹山で起こった事故の全貌を知ることには意味があります。

私自身今までは“事故”として起こった表面的な事実しか理解しておりませんでしたが
当時はどこに墜落をしたかがわからず、地元の消防団や機動隊の皆さんが道なき道を進み
そして、やっと悲惨過ぎる現場にたどり着いたということを初めて知ることとなりました。

静かな上野村が警察、自衛隊、報道陣で埋め尽くされ村民の生活が一変したことなどをビデオで学び
関わった全ての方にとって命がけの救出だった事実に胸が苦しくなりました。

簡単には言い表すことはできません。

ただ言えることは、今の世の中、知らなくても良いことが沢山あり、本質を見抜くことが難しい時代だからこそ
「知る」必要があることはしっかりと受け止めていくことが大切だと思ったのです。

登山口手前から電波が通じなくなり、世俗からの解放にホッと。
川のせせらぎや風の音に心を落ち着かせながら、登山靴へ履き替え登山開始。

標高にも慣れ、呼吸が楽になったとき。
フッと心に響くもの、心臓がグッと押しつぶされるような感覚にもなりながら
昇魂之碑や墜落現場にたどり着き、ビデオで仰っていた当時の村長・黒澤丈夫氏の言葉「人としての道」が浮かびました。

「人としての道」

5月のはじめに自分に落とし込むことができて良かったと感じる言葉でした。

人として何をするべきか。
「うちの村に墜落したのもなにかの縁だ。精一杯、できるだけのことをして犠牲者の霊を弔おう」(黒澤丈夫氏)

この気持ちは私たち「人」だからこそできることです。
ある程度登山道は整備されていますが、それなりに負担もかかります。
ただ、心身ともに洗われました。

自然の雄大さ、自然は怖いものではありますが反対に優しく見守ってくれるものでもあります。
下山をしてからの気持ちの変化が大きかったです。

時間は無限にはない。しつこいくらいに「ありがとう」を

5月のはじめに御巣鷹山慰霊登山を経験し、感慨深くも意味のある日々を送りながら迎えた5月の後半のある日。

仕事関係で大変お世話になっていた方が30代の若さでお亡くなりになりました。
体調不良を訴えられてから1週間ほどだったそうで、まだ小さなお子さんがお二人いらして。。。
私もお会いするたびに子煩悩なお父さんだなぁと感心していた方です。

仕事面でも信頼でき、お人柄的にもとても好感が持てる方でしたため
訃報を受けたとき、正直なところ私の中で何を感じているのか、コントロールがきかなくなりました。

「当たり前」のように毎月お会いすることが「普通」だと思っていたことが
「当たり前」「普通」が一気に無くなり、再現されることがないという事実はすぐに受け入れられるものではありません。

命の尊さは当たり前のことですが、当たり前すぎて忘れてしまうことが多いです。

皆様へお伝えしたいこと。

ご自身を大切にすることはもちろん、身近な大切な方との”お時間は無限ではない”ということを
時々思い出して欲しいなと思います。

私はその方へ御礼を伝えることができませんでした。

言葉では言い尽くせないくらいお世話になりました。
このような形でお別れをするとは全く想定していませんでした。

今までもメールやメッセージのやり取りで「ありがとうございます」という言葉はお伝えしていました。
もちろんそこにも心を込めてです。
ただ、節目節目でもっと心の底から感じている感謝を、もっともっとお伝えしておきたかっと後悔もしています。

身近な大切な方に「ありがとう」と伝えた方がいいということはどこかで聞いた言葉であると思います。
私自身も後悔のないように、その意識で過ごしていたことはウソではなく
常に周囲の方々に感謝の気持ちを伝えるようにしていますが
伝え方を変えてでも、しつこいくらい「ありがとう」を伝えてもいいんじゃないかなって思うんです。

最期のメッセージとして私は(お亡くなりになったお仕事関係の方に)メッセンジャーに感謝の気持ちを送りました。
既読にならないままきっと時間は過ぎていくのだと思います。
新しい御担当者の方と仕事は日常として、”当たり前”のものとして進んでいきます。
そこにも順応しながら。。。

新しい”当たり前”の中で育まれること

6月から新しい当たり前が日常化していき、非日常が日常へとシフトしていきます。
違和感をいただきながらも、私たちは進まなくてはいけないのです。(自戒の念を込めて。。。少しだけ強めに)

最期のご挨拶をお会いしてできなかったことは私としてはとても残念なことでありますが
「小高さん!なんだかすみません!こんなことになって。笑」と笑って話しかけてくださっているようにも感じます。
私も笑いながら
「もー〇〇さん!頼みますよ~。急にいなくなっちゃって~お空から手伝ってくださいね!」と伝えられる時が来ることを信じています。

本当にありがとうございました。

そして、仕事を一生懸命やることが恩返しになるのかな。。。とも今の段階ではぼんやり思っていますが
皆さんでしたらどうお考えになられますか?

非寛容さが加速している世の中ではありますが、やはり人と人との繋がりは大切です。
今回のことに限らず、一緒に仕事をしたいと思う相手は無意識の中で「お人柄」「人となり」で選んでいる点は大きいということも改めて感じました。

また、新しい当たり前の中で、魅力的なお人柄の方々との出会いが待っていると思います。
そういった時間を通し、心地よさを発見しながら6月を一歩二歩三歩とゆっくり進んでいきたいですね。

日々様々ななことが起こる中で、気持ちも身体もついていくことがやっとです。笑
こういう時代だからこそ、ご縁のある大切な方たちとの時間。無限には無い時間を大切になさってください。

そして、関係性を今以上に。。。もっともっと大切に育む6月になさってください。

オンライン
カウンセリング
カウンセリング予約