COLUMNコラム

【感情を動かす目標設定をしよう】ダイエットを継続するためのメントレ -前編-

みなさま、こんにちは。メンタルトレーナーの森下です。

コロナの影響でまだまだ予断は許さない状況ではございますが、
緊急事態宣言も明け、人の流れも少しずつ回復してきたように感じます。

オンラインで打ち合わせやセミナーなど開催できるようになったのはとても便利ですが、
個人的にはやはりリアルでのコミュニケーションが好きですし大切だなと強く感じます。

10月も半ばを超えてくると一気に年末感が強くなっていきますね。
今年の年末は忘年会など開催できるように感染状況も良い方向に向かっていくと良いですね。

忘年会ができるかどうかはさて置き
そのシーズンになるとどうしても気になるのが体重(体型)ではないでしょうか。

そこで今回はダイエットをするにあたって意識しておきたい目標設定のポイントをご紹介します。
なかなか取り組めない、継続できない理由は最初の目標の立て方にあるのかもしれません。

それではどうぞご覧ください!


 

なぜダイエットは難しいのか

「今日からダイエットを頑張るぞ!」と思ってもなかなか継続できない。
そもそも頑張ろうと思っただけで、行動にすら移さないで終わってしまう人もいるのではないでしょうか。

痩せるにはとってもシンプルで運動して食事制限をすればいいだけの話です。
でも頭ではわかってはいてもそのシンプルなことがなかなかできません

「わかってるんだけどできない」ということはダイエットだけではなく、
仕事でもスポーツでも人間関係でも何にでも言えることだと思います。人間の一生の課題なのかもしれませんね。

まず第一に人間は目の前の誘惑に弱いということが言えます。
例えば、ダイエットしようかなと思っていても目の前に行列ができるケーキ屋さんのケーキがあったとしたら、
「明日からでいいかな」と自分に言い訳をしてケーキを食べてしまうこともあるでしょう。

運動をしようと思ったものの「疲れてるから」「見たいテレビがあるから」と言って、
出来ない理由をつけてサボってしまったりはしてはいませんでしょうか。

このような形で人はダイエットをして痩せたい健康になりたいということよりも、
目の前の刺激的なものやラクをしたいという欲求に飛びついてしまうのです。

とあるアメリカの研究でも、
「今100ドル貰うのと1ヶ月後に120ドル貰えるのとどっちが良いか」という質問に対して、
ほとんどの人が今100ドル貰う方を選択するということがわかっています。
(本当に貰えるの?という疑問は抜きにして)

120ドル貰えた方が利益は大きいということは子どもでもわかることだとは思いますが、
利益が減ったとしても目の前の100ドルを貰える方を選んでしまう。面白いですよね。

つまり人は頭ではわかっていても目の前の誘惑に負けてしまう生き物なのだということ。
理屈よりも感情で動くのです。

ダイエットを行動に移すためには「痩せた方がいいよね」といった理屈ではなく、
「痩せたらどんないいことがあるのか」「痩せないとどんな悪いことがあるのか」ということを考えた時に出てくる、
「ワクワクする」「楽しみだ」「このままじゃマズイ」という感情にアプローチをしていくことが大切といえます。

人はどちらの情報から学ぶ?

先日、ペンシルバニア州立大学で教鞭を取られている先生との話の中で、
「人は良い情報と悪い情報のどちらから学ぶ(行動しよう)と思いますか?」という質問がありました。

A.「痩せたほうがいいよ」
B.「痩せたら健康になって長生きできるよ」
C.「痩せないと不健康になって早死にしてしまうよ」

上の3つのアドバイスはどれも同じで「痩せた方がいい」ということを言っているのですが、
人によって感じ方や受け取り方は違ってきます。

まずABCの違いは感情に訴えかけているかそうでないかです。
先述した通りAの理屈だけではなかなか行動には移せません。
痩せた方がいいというのは常識的に知っているにも関わらず運動や節制ができないのはそういうことです。

そしてBCの違いはポジティブなイメージに働きかけているか、ネガティブなイメージに働きかけているかどうか。

どちらの方が行動を促進するかはその人のマインドセットや環境、年齢などによって変わるのですが、
結論からいうと基本的に誰でも良い情報からの方が人は学びやすいということがわかっているそうです。

「痩せないと死ぬ」というのはかなり強烈なワードですし、
「このままではいけない」という気持ちが大きくなり行動には移るかもしれませんが長くは継続できません。

現時点ではそこまで困っていないので「まぁいいか」とラクな方(誘惑)に負けてしまうわけですね。

つまりネガティブな情報からのモチベーションでは、
一瞬だけ頑張って習慣化する前に終わってしまうということです。
おそらく多くの人のダイエットを始める理由はネガティブなイメージからのモチベーションなのではないでしょうか。

まず行動を促す第一歩として「感情」に訴えかける目標設定をすること、
そしてそれを継続していくためには「ポジティブなイメージ」を作っていくことが大切だということですね。

僕自身はすでに運動をする習慣が身に付いていますが習慣化できた理由の一つに、
「体型を維持しなければ」などというネガティブなイメージではなく、
「運動すると頭が冴えて調子がいい」「ご飯が美味しく食べられる」というような
ポジティブな側面の視点が大きかったからだと感じています。

ぜひみなさんもダイエットをすることで得られるポジティブな側面を探ってみてください!

感情に訴えかける目標設定

「では、ダイエットを始めるにあたって目標設定をしましょう!」と言うと多くの人はこのような目標設定をします。

1年後:マイナス10kg
半年後:マイナス5kg
3ヶ月後:マイナス3kg
1ヶ月後:マイナス1kg

まぁよくある目標設定ですよね。
意思が強い人、この時点で明確な成功イメージを持てている人は、この目標設定でも達成できるかもしれません。

ですが、ポジティブなイメージを持てていない人がこのような目標設定をしてしまうと、
ただの数値目標となってしまい感情は動きづらいのです。
(先ほどのAの問いかけと同じ、頭ではわかってるんだけどとなりやすい)

もし感情が動いていないようだとしたらその目標設定は失敗です。
ただ単純に数字や期限、プランだけ考えても実際に行動できなければ絵に描いた餅で終わってしまいます。

感情に訴えかけるような目標設定とはこのようなイメージです。

1年後:筋トレも始めてただ痩せるだけじゃなくてカッコ良い自分になる。(10kg痩せる)
半年後:5kg痩せて可愛い水着で沖縄に旅行に行く
3ヶ月後:健康的な朝食と運動でセレブ気分で3kg痩せる。
1ヶ月後:規則正しい生活でストレスフルな生活で1kg痩せる。

この目標設定からは「こんな生活したいな」「こんなことやりたいな」「こんな自分になりたいな」
というイメージが出てきませんか?

目標設定をする際には目標を見ただけで(考えただけで)
ポジティブなイメージになることを意識してみましょう!

僕自身の例で言うと、ダイエットの目標ではないのですが
目標を立てる際に画像など(インターネットで検索して)を貼り付けてよりイメージしやすいように工夫をしています。
何より画像を貼ったりしている時ってワクワクしてきて楽しいんです。

シンプルな目標設定はやるべきことは理解できますが、
理解できたとしてもなかなか行動に移すことができないので、
その目標を達成するとどんないいことがあるのかをイメージしていきましょう。

いかがでしたでしょうか?ダイエットを始めようと思った人はぜひ目標を立てる前に、
ポジティブなイメージを作って感情が動くような目標を作ってみてください。

書いた目標を壁に貼ったり、目標を連想する画像をスマホの待ち受けにするなどの工夫をして、
目標やポジティブなイメージを常に意識できるようにしていきましょう!

次回のダイエットメントレコラムは、なぜ習慣化するのは難しいのか、
習慣化するためにはどうしたら良いのかに迫っていきたいと思います。

どうぞお楽しみに!

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Writing by 森下

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