COLUMNコラム

【仕事に楽しさを見出す】やる気のない部下のやる気を引き出す方法②

みなさま、こんにちは!
所属メンタルトレーナーの森下です。

9月に入りました。気づけば今年も後4ヶ月…
コロナ禍ということで、生活に大きな変化や刺激がないからかあっという間に感じてしまいます。
緊急事態宣言も発令されていますので自粛の夏休みでしたし…
来年こそは思い切り夏を満喫できるようになることを祈って、今できることに集中していくのみですね!

皆様も引き続き感染にはお気をつけて、できる範囲の中で心身のリフレッシュをしていきましょう。

コロナ禍になり、今ではすっかりテレワークが当たり前の時代となりました。
テレワークで上司の気がかりは、ちゃんと部下が仕事をしているかどうかではないでしょうか。

そこで前回から相談をいただくことの多い「部下のやる気が感じられない」という悩みに対して、
部下のやる気を引き出すアプローチ方法を紹介させていただいております。

やる気を引き出すために、まずは部下に興味関心を持つことの大切さと、
その上でキーワードとなる言葉が「楽しさ」「居場所」とご紹介いたしました。

前回の記事はこちらからご覧ください。
「【上司の方必見!】やる気のない部下のやる気を引き出す方法①」

今回は仕事に「楽しさ」を見出すためのアプローチ方法にフォーカスしてお伝えいたします。
それではどうぞご覧ください!


 

仕事に楽しさを見出す

仕事に楽しさを感じるためのポイントの一つは「こうすればできそうだ!」というイメージを作っていくことです。
できそうだというイメージがあると「早くやってみたい、試してみたい」という気持ちが芽生えてきます。

それぞれみなさんの経験で振り返ってみていただくと「楽しみだな、早くやってみたいな」と思ったことは
出来るイメージやプランがあった時ではないでしょうか?

逆に出来るイメージやプランがない時というのは、不安になり取り掛かるのが億劫になったりすると思います。

この「できそうだ」というイメージを作るにはどうすればいいのかというと
小さくても「成功した体験」を積んでいくことです。

例えば、
学校のテスト勉強をする時に、どの部分がテストに出るかの予測を立て勉強をして、
その結果、自分で立てた予測も当たって良い結果に結びついたとしましょう。

すると次回のテスト時にも「また勉強をして良い点数を取ろう」と言う気持ちになるはずです。
「次はどんなプランで勉強していこうかな」ということも自分で考え出すようになります。

このような経験をコツコツ積んでいくうちに、自信がつき、得意意識が出てきます。
得意なことをやっているときは楽しく感じられるものですよね。

仕事でも同じで、上司が部下に「出来そうだ」というイメージを作る上でのアプローチ方法としては
小さなチャレンジとして課題を与えることです。

部下の力量を見極める必要はありますが、
この人であればこのくらいのチャレンジなら達成できそうだなと言うレベルの課題を与えてあげてください。

あくまでも自分(上司)の物差しでチャレンジのレベルを測らないことが大切です。
小さなチャレンジを達成していくことで仕事に対しても「できそうだ!」と思えるようになっていきます。

ポジティブな情報を集める

他にも出来そうだというイメージを作るために「情報を集めること」も有効です。
その分野の勉強をしたり、読書をして知識を増やしたり、
活躍している先輩のアドバイスなどポジティブな情報を集める機会を作ってあげてください。

中には情報を探すことが苦手な人もいますので、
そういった人に対しては答えを教えるのではなく情報の集め方やヒントをあげる程度で留めておきましょう。

答えを教えてしまうと受動的に取り組んで仕事をやらされているものと感じてしまうようになります。
ですのでヒントを与えて最終的な判断や決断は部下に決めさせてあげるようにしてください。
一から自分で決めるのがなかなか難しい場合は、いくつか選択肢を与えて決めさせてあげると良いですよ!

その時にせっかく部下が考えてきたプランを否定をしたり、
「こうしなさい、ああしなさい」などとは言わないようにしましょう。

人は自分で決めて行動しようとした時に、
誰かから否定や指示をされるとモチベーションがガクッと下がってしまうのです。

子どもの頃、重い腰をあげてやっとこさ勉強しようと思った時に、
親から「いつまでダラダラしてるの!早く勉強しなさい!」と言われて
やる気が一気に無くなったという経験はないでしょうか。

我が家でいうと家の掃除がそれです…笑
掃除してる最中に、「ここもやって、あそこもちゃんとやって」と言われると
本当にモチベーションが下がってきます。(ちゃんと気持ちを切り替えて掃除しますけども)

それと同じで部下がせっかく「よし!やろう!」と思って行動した時に、
上司が口出しをしてしまうとモチベーションは下がってしまいます。

とはいえ任せきりにして、大損害をしてしまっては取り返しのつかないことになってしまいますから
その時は事前にフォローをしてあげるようにしてあげてください。

例えば…
▼最初は社内の中の業務で練習をしてから任せる
▼関係性のある取引先である程度フォローできる現場から任せる
▼プロジェクトの中でもひとつの役割を責任を持って任せる(全体は上司が管理する)
といったことを意識できると良いかと思います。

他にも、相談をしにきやすい環境や雰囲気を用意してあげることや、
こまめにコミュニケーションを取ったり、様子を伺ったりしてみてください。

かすり傷程度の失敗なら、あえて失敗させて気付かせてあげることも大切です。
部下の決断を尊重して、最後までやらせてあげましょう。

失敗からたくさん学ぶこともありますからね。
失敗をした後、そこから次の課題と成長のプランを一緒に探っていけるようにしましょう。

チャレンジと努力を認める

出来そうだというイメージを沢山集めて、小さなチャレンジを繰り返したら
今まで出来なかったことや苦手意識があったものが少しずつ出来るようになっていきます。

地道にチャレンジを積み重ねた結果、進めていたプロジェクトがうまくいったことや
自分がイメージしていた通りプレゼンがうまく決まって話がうまく進んだことなど、
努力をして困難を乗り越えたと思える経験を沢山積ませてあげることが大切です。

努力やチャレンジが成長に繋がっていると実感できる経験を積んでいくことで
チャレンジを恐れることなく、むしろ楽しんでいけるマインドに変わっていきます。

チャレンジにはミスはつきものです。

部下がミスをした時にミスを責めたり周りと比較してしまうと、ミスを恐れてチャレンジをしなくなってしまいます。
そのような環境は楽しく仕事ができる環境だとは言えませんよね。

ミスが起きた時は、なぜミスが起きたか一緒に考えることが大切です。
仕事を部下に任せたら、よほどのことがない限り最後まで任せましょう。

最後まで任せると言ってもただ放任するのとは違います。
遠くから見守り、手助けが必要な時はさりげなくサポートしてあげてください。

知人が言っていたのですがこのことを「遠くでガン見する」という表現をしていてとても印象に残っています。
なかなか的を得ているなと。

何かあった時は上司が責任を取るという姿勢を見せることで、
安心して部下自身の課題にチャレンジ意識を向けることができます。

「早くやってみたい!」という気持ちや「チャレンジしてみよう!」という気持ちが強くなれば
自分の成長に目が向くようになり、仕事を楽しんで取り組んでいけるようになります!

上司の方は、部下がミスを恐れずに積極的にチャレンジできる環境を作ることを意識してみてください。
結果だけを評価するのではなく、チャレンジや努力に目を向けて認めてあげることが大切ですよ!

 

次回はもう一つのキーワード「居場所」についてご紹介したいと思います。
「居場所」はモチベーションの質を高めていくためのキッカケとなる部分です!

ぜひ楽しみにしていてくださいね!


 

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Writing by 森下

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