はじめに
みなさん、こんにちは。所属カウンセラーの安澤です。
また約2か月ぶりくらいになりますm(__)m
新年度も2ヶ月が経過しようとしています。
みなさん、新しい生活、新しい環境、新しい人間関係、新しいリズムなどには慣れましたでしょうか?
「もう慣れた」と言う方もいれば、「まだ慣れてない」、「ちょっとずつ慣れてきている」という方もおられるのではないでしょうか。
私はマイペースで、順応するのに時間がかかるタイプなので、まだ慣れていない環境もありますし、少しずつかなと思いながら、複数の職場で適応途上といったところです。
そのような新年度直後から、急激な発熱が出て、深夜に悪心と悪寒に苛まれ、「なんじゃこりゃ」と思いながら悶えていたのが今では懐かしい限りです。最初はコロナウイルスかインフルエンザウイルスに感染したのかと思いました。ノロウイルスも疑いましたが、酷い嘔吐は無く、何だろうなあと思っていたら、感染性胃腸炎とのことでした。あくまで「とのこと」です。
カレーライスの中にあるコマ切れの牛肉が生だったからなのか…
時間が経過した福神漬けを食べたからなのか…
今年度最初の葛藤は、「生肉か、福神漬けか」というしょうもない葛藤でした。
最後まで原因は分かりませんでしたが、悪心が酷く、1日寝込み、また仕事がズレ込んだところから新年度のスタートとなりました。
それから1ヶ月カレーライスを食べませんでしたが、5月に入って、やはり食べたくなり、恐る恐るカレーライスを食べました。
美味しかったです(笑)
どういうコラムの導入なのか。
その答えは僕にもよくわかりません。
しかし、みなさん、感染性胃腸炎は流行っているようですし、知らぬうちに感染することもありますので、くれぐれも気を付けて下さいね。
そして、感染性に限らず、環境の変化によって、胃腸炎はもとより心身に症状が発現する方も多数おられると思います。
GWも過ぎ、6月はカレンダーが真っ黒の時期です。そして梅雨です。昨今の気候だと、もはやいつの時期の気候が過ごしやすいのか、はたまた過ごしにくいのか分かりませんが、ジメジメした時期は今年も多そうですし、日々心身の疲労やストレスが蓄積しやすい時期になると思われます。
なので、本当にご無理なく、子どもたちも大人もリフレッシュの時間を必ず確保しましょう。
大人は6月のどこかで、取れそうならば1日、難しくても時間休を取りつつ、ホッと一息出来る時間を設けて、心身のリズムを調節して下さいね。
こうやってコラムの導入をまとめていますが、私が今回本当に言いたいのは、
「受診先はよく考えて、よく調べて、決めましょう」ということです。
これ以上は何も申し上げません。
何も申し上げないのです。
ということで、さて、本題にようやく突入しますm(__)m
今回もシリーズの続きとなる「受診先の選び方」について思い巡らしてみる③です。
「大前提」の部分は、毎回確認していただきたいことですので、念押しをさせていただきます。
前々回のコラムにはなりますが、「大前提」についてより詳しく書かれております。宜しかったらご覧下さい。
『受診先の選び方』について思い巡らしてみる①(受診先を選ぶ時のポイント/立地条件)
また、前回のコラムでは、「受診先の選び方」において、「受診時間」の観点からどのように選ぶかについて綴りました。宜しかったらご覧下さい。
『受診先の選び方』について思い巡らしてみる②(受診先を選ぶ時のポイント/受診時間)
そして、またまた…の宣伝で恐縮ですが、昨年6月3日に弊社より私が監修させていただいた「不登校・ひきこもり支援アドバイザー講座」が刊行されています。一人でも多くの方々に対応の一助、エッセンスをお伝え出来ていれば幸いです。今後とも宜しくお願い申し上げます。
大前提
今回も大前提の内容は、繰り返しになりますが、簡潔に記載致します。
ここで扱う「受診先」というのは、「精神科」や「心療内科」、そして「小児科」といった、こころの問題や発達の問題、そしてこころから影響を受けた身体症状などを扱う診療科となります。
また、「どこの受診先がいいか」、「どこの病院が良くないか」、「どこのクリニックならすぐに診てくれるか」、「どこのクリニックは診察まで遅いか」などで考える方も多数いらっしゃると思います。
しかし、ここで扱う内容は、良いとか悪いとか二極化して考えることではなく、私たち自身が診察を受けるに当たり、「どのようなポイントを考慮すると良いか」、ということです。
受診先を選ぶ時に大切なことは、「私たち自身が何となく思っている、望んでいる、自身に見合った条件を明確化(見える化)すること」です。
どんなに素晴らしいと言われている病院でも、どんなにすぐ診てもらえるというクリニックでも、
「自分に合っているかどうか」、即ち、「自分の求めているポイントに当てはまるかどうか」が凄く大切でしょう。
その観点を明確化して、少しでも私たち自身の時間を効果的に用いるために、以下に「受診先の選び方」について、引き続き述べていきます。
受診先を選ぶ時のポイント
下記の図(図ー1)のように、多くの条件があるとは思いますが、主に6つに絞って、説明していきます。その6つは「立地」、「受診時間」、「受診先の規模」、「手続き」、「主訴」、「条件」にしていきます。他にも多数あります。しかし、その中でも「これは!」というポイントを見える化して、選ぶ時にすぐ浮かべられるようにしていきましょう。
図-1 受診先を選ぶ時のポイント
受診先の規模
今回は、「受診先の規模」について取り上げます。あまり考えない方もおられるかもしれませんが、受診先選びの際に大切なポイントの1つと考えています。
みなさんは受診先を選ぶ時、どの診療科においても、有名かどうかとか、親身に聴いてくれる先生なのかどうかとか、診察受けられるまでの期間(時間)はどれくらいとか、移動距離はどの程度かとかを考える方も多いと思います。
他方で、「受診先の規模」については、大学病院や総合病院といった大きな病院を選ぶ方もいれば、あまり目立たない、こじんまりした診療所や近所の小規模なクリニックを選ぶ方もいるでしょう。
この「受診先の規模」というのは、もしかしたら精神科や心療内科を受診する際には、より意識する方もいるかもしれません。
特に子どもたち、病院嫌いな人、非常に心身の状態に敏感な方々は、病院を選ぶ際に受診先の大きさや雰囲気といった「規模感」を感じられると、安心するのではないでしょうか。
私個人は、正直もともとそれほどには抵抗ありません。しかし、医療機関で働いてきたり様々な医療機関に受診同行したりしてきた経験から踏まえると、事前情報として「規模感」を掴めると、凄くホッとしたこともあれば、安心して同行する方に伝えられることもありました。
初めて行く受診先の情報は当然少ないですが、少しでも受診先の大きさや雰囲気を掴んでおけると、それだけでも「受診先選び」の大きなポイントになると思います。実際、事前に医療機関の情報提供した方にも、「事前に特徴について聞いておいて良かった」と言われたこともありました。
これらを踏まえると、どんなことでも、どんな視点でも、情報を知っておくことに損はないと考えます。病院のHPによっては、院内環境や院内のシステムを丁寧に紹介しているところもありますが、詳しくは触れていないところもあるので、特に意識して見ていないと、「~だった…」と予想に反する場合もなくはないのです。
せっかく受診したのに実りがなかった時のショックの声も聴くこともあるので、「もし自分だったら…」の視点を大切にしていただきながら、この「受診先の規模」についても確認しておくと良いでしょう。
「受診先の規模」については、簡単に3つのポイントでまとめます。
「物理的な規模や診療科の種類」について
精神科系の病院には、大学病院、医療センター、総合病院、精神科単科病院、精神科クリニック、心療内科クリニックなど大きな病院から小さなクリニックまで様々にあります。
病院では、入院病棟の有無や病床数によっても病院の大きさは多岐に渡ります。主に受け容れをしている年齢層についても調べておくと良いでしょう。
クリニックは外来中心となりますが、外来にも、発達外来、児童思春期外来、ネット依存外来など各種の外来があり、それぞれの病院で対応している診療内容や得意分野が異なる場合もあります。
規模の大小で生じる心理
当然の話で「当たり前だろ」と言われてしまうかもしれませんが、何気に一番大事だと感じていることついて触れます。
大きな病院ほど多くの方々が来院しています。当然、待合室も多くの人でごった返しになっている病院もあるでしょう。
その場にいたら、みなさんどう感じますか?
全然気にしない方もいるでしょうし、もともと人気が多いところが嫌な方には耐え難い場かもしれません。
多くの方々(患者様)が待合室で待機していますが、今は昔と違って携帯機器にはまり、夢中になったり、気を逸らしたりすることも可能なので、「大丈夫」と思える方もいるでしょう。
後ほど触れますが、受診先側で工夫して混雑を回避出来るようにしているところもあります。
その意味では、受診した人自身や受診先側の工夫によって、「待つこと」で生じる精神的な負担も大分軽減されるようになってきています。
しかし、覚えておきたいのは、他の診療科と異なり「精神的に辛い状態にあるから受診している」ということです。勇気を振り絞って受診する方にとっては、とてつもなく大きな一歩となる場合もあります。それだけ疲れます。
大規模な病院であれば、診療の幅や治療の選択肢も多いかもしれません。そのことが大きなメリットにもなりえます。他方で、多くの受診される方々との遭遇がしんどく、デメリットになる方もいます。
一方、近隣の小規模のクリニックであれば、大規模な病院に比べると、多くの受診者に遭遇することのしんどさが少し軽減されるかもしれません。他方、規模が小さいからこそ注目されやすいと考えて緊張や不安が生じる場合もあり、物理的に大きくないところや近隣のクリニックの場合にもデメリットは生じうるでしょう。
どんな課題が生じうるか考えてみます。
◆人の視線への恐怖心と不安◆
規模の大小問わず、人がいることで、どう見られているか、そしてどのように思われるかを被害的に考えてしまい、「怖い」「不安」な感覚が大きくなりえます。
もともと社会恐怖、対人恐怖、視線恐怖といった恐怖症傾向の方や不安の強い方、被害念慮の強い方、強迫的な方など、多くの症状や性格傾向の方は特にそのように感じる方も多いのではないでしょうか。
◆他の受診者の様子への恐怖心と驚き◆
(これは良し悪しではないことを前提としますが)大きな病院ほど多くの受診者がおり、それだけ症状やその程度にも幅があります。中にはびっくりするような様子を目の当たりにし、「自分もこんな状態なのか…」と思ってしまったり、「病院が怖い」と感じたりするリスクもありえます。
◆物理的に狭い空間での窮屈さと落ち着かなさ◆
受診者の距離が近いことで、視線以外にも、自身がしていることを覗かれているのではないか、話している内容がやけに気になってしまうことで緊張や気が散ってしまうなど、精神的に落ち着かず、気が気でない状態が続くかもしれません。
他方、近隣でなければ知人と遭遇する可能性は低いので、こじんまりした雰囲気の中で、待ち合いでの人数も少なく、落ち着いて待つことが出来るという方もおられるかもしれません。
他にも細かいことを挙げるとキリが無いかもしれませんが、最低限上記のことについては受診前に留めておくと、受診される方の安心に繋がると思います。
院内の工夫と個人の工夫
そもそも論ですが、地域医療の推進で、基本的に大学病院や医療センターといった大規模な病院に行く場合には、総合病院やクリニックなどで診察を受け、紹介状をもらってから受診となるので、いきなり大きな病院に行ける訳でもありません。そのため、必然と小・中規模の病院に受診する流れにもなりえます。
とは言え、大規模な病院も含めて、受診先側も受診者が少しでも待ちやすくするように工夫しているところとそうではないところも正直あります。それには様々な事情があるでしょう。
受診先で工夫している一例としては、ブザーを渡されて、受診する順番が来たらブザーで知らせてくれるところもあります。そして、院内カフェやコンビニなどの設置など、待合室に必ずしもいなくて良い工夫がされています。
また、こじんまりした雰囲気だとしても、木造りの待合室だったり、子どもの用の待合出来るブースだったり、柔らかく感じられる院内環境づくりや居心地の工夫がなされているところもあります。
大きな植物を置いたり多様な生物がいたりして、少しでも気持ちが落ち着けるような工夫がされているところもあります。
受診先のホームページに規模感や居心地の良さを感じられるような院内画像を掲載しているところもありますので、ぜひ受診前に確認されると良いでしょう。
また、規模が大きかれ小さかれ、周囲を見渡さないために、通信機器のほか、読書や音楽鑑賞が出来るように、何か自分で集中出来るものを持参することが大切です。当たり前の内容ですが、忘れた時は気分が落ち込みますので、しっかり準備していきましょう。
さいごに
今回は、「受診先の選び方」というテーマを掲げ、その中で、「受診先の規模」について取り上げました。
これも「当たり前」だと思う方も多くおられるでしょうが、その「当たり前」は全ての人に同じように当てはまることはありません。知らぬうちに敏感になってしまう場合もありますし、子どもならば尚更です。
細やか過ぎることかもしれませんが、事前に伝えて安心して受診に向かうことで、その後の通院意欲や安心度も異なりますので、事前に共有しておくことは大切かと思います。
次回も、「受診先の選び方」について述べていきますので、「そうなんだー」「なるほどー」程度で十分ですので、ちょっとした意識づけの感覚で、ご一読していただければ幸いです。
それでは、また次回まで!!!
補遺
「4月からは、心身の健康を大切にすることも考えて、過ごしていきたいと考えています。」と書いておきながら、4月最初から体調を崩したということで、前回のコラムの記述内容も即時崩れ去りました。
ということで、この間に何か話せるようなネタはあるのかと問われると、これといったことも無く…こうしている間も思い巡らしているのですが、本当に無く…。
強いて言えば、カラオケに行ったことくらいでしょうか…。
今回のコラムから連想すると、「歌い先の選び方」については、個人的にこだわりがあります。
私がカラオケに生まれて初めて行ったのは、中学2年生でした。商店街の中のカラオケでした。取り敢えず、広瀬香美を歌った記憶しかありません。そして、「自分は歌が下手だ」と思い、以後は数年間行かず、カラオケとのご縁はありませんでした。
しかし、高校2年の時に友人に誘われて、意を決して行きました。
出向いた店は、某有名カラオケ店①でした。
それから「上手いとか下手とかどうでもいい、カラオケは自己満足」と思い、以後毎週のように通いました。
その後、某有名カラオケ店②に行くようにもなり、私にとっての主要歌い先となりました。他にも色々なカラオケ店に行きますが、現在でも、例えば幾つかのカラオケ店が林立していたら、間違いなく②を最優先に考えます。
その時の「選び方」のポイントは以下の通りです。
「楽曲数」、「カラオケ機器の機能の充実」、「部屋の快適さと衛生面」、「館内の雰囲気」、「駅からの距離」の5点です。この5点一つ一つについて語ると、また文章が長くなるので割愛しますが、何よりも「楽曲数」と「カラオケ機器の機能の充実」が最も大切なのです。
取り敢えず、話題がないので、無理矢理に関連させましたm(__)m
カラオケは、行く人と行かない人、歌う人と歌わない人で差がありますが、カラオケルームは様々な使い方があります。ぜひ歌うことを筆頭に、心の疲労とストレスが蓄積されたら、少しでも気持ちを心地よくさせる手段として、ぜひご利用してみて下さいね(カラオケ店の回し者でもありませんが)。
お知らせ
親子関係の問題、お子様とのかかわり方、育児、DVのほか、発達段階(幼児期、児童期、思春期、青年期、壮年期)、発達面の課題、非行、ひきこもり、ストレス・不安・躁うつ・強迫・依存など様々な精神症状に関すること、自己理解、対人スキルといった個人や関係性に関わる内容、不登校、いじめ、特別支援、高校への進路支援など学校と関連する内容など、様々なご相談に対応させていただきます。
昨今、ポスト・コロナの時期において、閉鎖的な風潮も依然ある中で、お1人に悩まれ続け、辛い思いをされている方も多くおられると思いますが、1人で抱え込まず、誰かに吐きだして、少し軽くなったり、気持ちに余裕が生まれたりしていくことも時には必要かもしれません。
人それぞれ必ずご自身で考える力は備えられています。しかし、精神的に余裕がない時には、その力を発揮することが難しくなります。ちょっとだけ、ゆっくり、じっくり、のんびりと、呟いたり、ご自身と見つめ合ったり、共有したりすると、ほっこりと、リラックス出来て、ご自身の感じる力や考える力が身についてくれれば何よりです。
何か思うところがありましたら、いつでもご相談をお受け致します。
「強迫」について考え続けてみるシリーズ(中断中)
【子どもから大人までみられるこころの現象】「強迫」について考え続けてみる①(「強迫」とは…)
【子どもから大人までみられるこころの現象】「強迫」について考え続けてみる②(強迫観念①)
【子どもから大人までみられるこころの現象】「強迫」について考え続けてみる③(強迫観念②)
【子どもから大人までみられるこころの現象】「強迫」について考え続けてみる④(強迫観念③)
【子どもから大人までみられるこころの現象】「強迫」について考え続けてみる⑤(強迫行為①)
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