みなさまこんにちは。
所属メンタルトレーナーの森下です。
先日、息子の運動会があったのですがコロナ禍ということもあり
保護者はオンラインでの観覧となりました。
初めての緊急事態宣言の際は「オンライン飲み会」というものが少し流行り驚きましたが、
「オンライン運動会」ともなるともはや何がオンラインになっても驚かなくなってきますね。
時代の変化を感じます。
テレワークも当たり前の社会となり、家にいながら仕事ができるようになった一方で
仕事をしながら、子どもの面倒をみて、家事をこなすという
やらなければならないことが増えてしまった方もいらっしゃいますよね。
森下も友人(コラム内ではAさんとさせていただきます)から
「全てやろうとすればするほど、逆に気が散ってしまって何も手がつかなくなってしまう」
といった相談を受けており、その悩みに対して前回のコラムから
「複数のタスクをこなしていくためのコツ」を紹介させていただいております。
(※相談者である森下の友人からの了承を得て掲載しております。)
前回の記事はこちらから
【一流の仕事の進め方】複数のタスクを同時にこなすコツ -前編-
後編である今回は、
「一つのことに集中を向けられるようにするための方法(集中の切り替え)」
についてご紹介したいと思います。
それではどうぞご覧ください!
優先順位を決める
前回のコラムではいっぺんに複数のことに意識を向けようとするとパニックになってしまい、
集中が散漫になってしまうので、一度に複数のタスクをこなそうとするのではなく、
一つひとつに都度集中を向けることを繰り返すのが良いということをお伝えさせていただきました。
Aさんがパニックを起こさずに、複数こなさないといけない仕事の中から
ひとつのことに意識を向けていくために、その仕事に対して「優先順位」をつけていくことが有効です。
「この時間は何をする時間なのか」を自分の中で明確にすることで
そのことだけに意識が向きやすくなり集中力が高まります。
例えば仕事を始める前の時間や朝の出勤するまでの時間、寝る前の時間などを使って
その日(翌日)にやるべきことをリスト化しておくのです。
その際のポイントは、その仕事に取り組む時間と
いつまでに終わらせるのかという期限を明確にしておくことです。
終わらせなければ行けない期限が直近のものなどを、
優先順位を高く設定をして先に終わらせるようにスケジューリングします。
Aさんは朝に時間を作るのが難しいため、寝る前の時間を使ってスケジュールを立てているそうです。
さらにスケジュールを立てる上で意識をしてほしいことは
時間はざっくりと立てるということとこまめに休憩を取ることです。
スケジュールを詰め込みすぎた場合、一つ予定が遅れてしまうと
その後のスケジュールが全てずれ込んでしまいます。
その状態では時間に追われてしまい心に余裕がなくなり、
集中して仕事に取り組むことが難しくなります。
予定通りに物事が進むことのほうが少ないかと思いますので、
スケジュールを立てる際には自分の許容範囲の6割〜7割程度の時間配分で予定を立てるようにしてみましょう。
無理してやろうとしない
優先順位を決めてスケジュールを立てたら、
その日にやらなくても問題ないものは無理してやらないということが大切です。
Aさんは仕事を全てしっかりやらなくてはという責任感からか
追い込んでまで仕事に取り組んでしまうところがありました。
時間と自分の心に余裕があれば他のタスクも先に進めておくことも良いかとは思いますが、
無理をしてこなそうとすると、却って疲労から集中が散漫になり
パフォーマンスが低下する可能性があるためオススメはできません。
これはその日に片付けるべきものなのか、それとも今日はやらなくても問題ないのかを把握するために
今抱えている案件の全体を俯瞰して見れるようにしておかなければなりません。
そのためにはそれぞれのタスクの最終的な期限からいくつかの中間ポイントを決めて、
そのポイントを通過する期限も決めておくと良いでしょう。
ここまでやっておけば終わりそうだなということがわかれば
落ち着いて他のタスクにも集中して取り掛かれます。
Aさんの場合もそうですが、仕事に追われるとどうしても仕事のことだけを考えてしまいがちです。
仕事だけでなく、趣味や学び、リフレッシュなどの自分のために使う時間も確保してみてください。
これも集中のオンオフのメリハリをつける意味でも必要なことですし、
仕事を楽しみながらモチベーション高く取り組むためにも仕事以外の時間を充実させることも大切なのです。
集中のオンとオフ
先ほど、時間に余裕を持ってスケジュールを立てましょうとご紹介しましたが、
余った時間でこまめに休憩を取るのがオススメです。
集中力も体力と同じで使えば消耗して疲れてきます。
ずっとはひとつのことに集中はできないんですね。
集中をあえて一度オフにするというのも
ひとつのことに集中するためには必要なことなのです。
東京大学で脳科学を研究している池谷教授の実験の中でも
休憩をした場合としない場合とでは集中力やガンマ波のパワー回復に差異が見られました。
休憩を挟むことは集中力の維持に寄与し、より少ない作業時間にも関わらず長期的に見て高い作業効果を発揮する
可能性が示唆されるとされています。
僕の場合はずっと椅子に座ってパソコン作業をしていると疲れてしまうので、
休憩がてらトイレに行ったり、コーヒーを淹れたり、
気分転換に5分から10分くらい少し散歩に外に出たりします。
Aさんもずっとパソコンに張り付いたままで
昼食とトイレ以外席を立っていないということがよくあるようです。
意識的に椅子から立ち上がったり、ストレッチをしたり深呼吸をするだけでも集中をオフにできますし、
リラックスを感じ取るのでデスクワークが多い方には良いかもしれません。
そして仕事を再開する時には一度オフにした集中を改めてオンにしなければなりませんよね。
そこで集中をオンにするためのルーティン(スイッチ)を持っていると良いでしょう。
(パフォーマンス)ルーティンはアスリートなども活用する心理的技法で
決まった動作や手順を行うことで集中が高まると言われています。
(参考文献:スポーツメンタルトレーニング教本/大修館書店(2005))
例えば、スーツに着替えると仕事モードに気持ちが切り替わるというのも一種のルーティンです。
ちなみに僕自身が仕事に取り掛かる際のスイッチを入れるルーティンをご紹介すると、
①机の書類等を整理整頓する
②伸びをする
③コーヒーを飲む
ということを行なって集中のスイッチを入れるようにしています。
ひとつのタスクを終えたら休憩して集中を一旦オフにし、
再び集中をオンにしてから次のタスクに取り掛かるということを意識的に行うことで
ひとつのことに集中できるようになっていきますよ!
いっぺんにタスクを抱えてしまった時は、
・タスクを整理して「優先順位」をつけること
・タスクの合間に集中を一度オフにしてリフレッシュをすること
・集中をオンにするルーティンを持っておくこと
上記のことを意識して仕事に取り掛かると
だんだんとひとつのことだけに集中できるようになってきます。
Aさんも現在意識をして取り組んでいる途中ではありますが、
休憩を意識的に取り入れたことで、以前よりも仕事の効率が高まっていると実感しているそうです。
今回の事例のようにタスクを抱え込んでいる傾向のある方はぜひ試してみてくださいね!!
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