COLUMNコラム

【一流の仕事の進め方】複数のタスクを同時にこなすコツ -前編-

みなさんこんにちは。
所属メンタルトレーナーの森下です。

蝉の声に代わり、コオロギや鈴虫の声が綺麗な季節になりました。
僕は四季の中で秋が一番好きかもしれません。(なんといっても自分の誕生日がありますし。笑)

食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋…
食べすぎて太ってしまわないようにダイエットにも意識を向けなければ…
秋はいろんな楽しみがありすぎて何から手をつけていいのやらですよね。

さて、今回は秋ではなく、仕事に関して「何から手をつけたらいいかわからなくなってしまう…」
というような相談を以前に森下の友人から受けたことがありましたのでご紹介いたします。
(※相談者である森下の友人からの了承を得て掲載しております。)

「いくつかの仕事を同時に抱えると頭の中が混乱して
何から手をつけていいのかわからなくなってしまう。
一つの作業をしていても、別のやらなくてはいけないことが気になってしまったりして集中しきれず、
すぐに気が散ってしまう時に何か良い対処法はあるのか?」

みなさんはこんなシチュエーションや経験はありませんか?
今回のコラムでは「集中力」の観点からこちらの相談内容に対して考えていきたいと思います。

それではどうぞご覧ください。


 

一つのことにしか集中できない

相談してきた友人(以降はAさんとします)は、複数の仕事を同時にこなそうとしてしまい
頭の中がパニックになりフリーズしてしまうということが起きています。

パソコンで例えるとわかりやすいのですが、
一度にたくさんのアプリケーションを開きすぎると容量が重たくなってフリーズしてしまうことがありますよね。
そのようなイメージです。

一生懸命に急いで仕事をこなそうとすると、
焦りからミスが生まれ、返って仕事が遅くなるということが起きてしまいます。

すると、「仕事ができないやつだと思われてしまう」
「上司に怒られてしまうのではないか」といった不安から
余計にパニックになり、仕事に集中できなくなってしまうという悪循環に陥りやすくなります。

ですが、Aさんのように複数のタスク処理を苦手としている人もいれば
一方でいくつものプロジェクトを抱えていても問題なくパフォーマンスを発揮できる人もいます。

その違いはなんだと思いますか?
能力でしょうか?経験でしょうか?

もちろん能力や経験の差もあるかとは思いますが、
一番の大きな原因は「集中のコントロール」にあると考えます。

集中をどのようにコントロールしているか、何に対して集中するかを決めているかが
複数のタスクを同時にこなせるかこなせないかを隔てる差になっています。

そもそも人の脳は一つのことにしか集中できないようにできています。
これは年齢も能力も経験も関係なく誰でも同じです。

一つのことにしか集中できないにも関わらず、Aさんはあれこれとやるべきこと全てに対して
同時に集中しようとしてしまい、パニックを起こしてしまっていることが考えられます。

例えば、勉強をする時にスマホをチラチラと見て、友達とメールをしたりゲームをしながら
勉強をしていたら覚えられるものも覚えられませんよね。

同時に複数の仕事をこなそうとする時も、それと同じようなことが脳の中では起きています。

勉強をするときは勉強に集中できる環境を作って勉強することだけに集中する。他のことはやらない。

仕事においても基本的にはそれと同じで、
一つのことだけに集中を向ける工夫をすることがパニックを起こさないための解決策となります。

とはいえ、やるべきことがたくさんあり、一つのことだけに意識を向けられないからこそ悩んでいるわけですよね。

タスクをこなせる人の集中の向け方

Aさんのように「なぜ集中が散漫になってしまうのか」と理由がわからないのにも関わらず
集中しようと思っても、結局集中することは出来ずに焦りやイライラが増すばかり。

「一つのことにしか集中できない」という集中のメカニズムを知ることは
集中をコントロールする上ではとても重要です。

そして「なぜ集中できないのか」という理由がわかったら、
次のステップとして、タスクをこなせる人は「どうやって複数集中をしているのか」を考えてみましょう。

複数のタスクを卒なくこなしている人を見ると、
頭がいいな、要領がいいなと感じて「自分には無理だ」と思ってしまうかもしれませんが、それは少し誤解です。

先ほども「人は一つのことにしか集中できない」と説明しましたが
それは複数のことを同時にこなしている(ように見える)人にとっても同じなのです。

では、複数のタスクをこなせる人とAさんとの大きな違いは何かといえば
「集中の切り替え」ができているかできていないかです。

Aさんは同時に複数のことに取り掛かろうとして頭の中がパニックになってしまっていますが、
複数のタスクをこなせる人は一つのことに取り掛かって終わったら次のことに取り掛かる、またそれが終わったら次のこと…
というように一つのことに集中するということを連続して行っています。

いっぺんに全てのことをやろうとするのか、順番に並べて一つずつこなしていくのかの違いです。

そしてひとつのことに集中している時には他のことには意識を向けていないのです。

Aさんの場合はいっぺんに複数のタスクをこなそうとするのではなく、
一つひとつ取り掛かる順番を決めていくと、落ち着いて対処できるようになるかもしれませんね。

今回(前編)のコラムでは、集中が散漫になってしまう原因についてお伝えさせていただきました。
原因がわかれば対策も立てるようになります。

次回のコラムでは
「一つのことに集中を向けられるようにするための方法(集中の切り替え)」
についてご紹介したいと思います。

実は僕自身もAさんと同じように集中が散漫になってしまって仕事が捗らないことがよくありました。
ですがそれを実践するようにしてから仕事が以前より捗っています。

すぐ実践できる方法をご紹介しますので楽しみにしていてくださいね!


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Writing by 森下

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