皆さま、こんにちは
代表・公認心理師の小高千枝です
緊急事態宣言が出てから1週間が経ちました。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
環境に慣れて来た方もいらっしゃれば、普段とは違う日常に心的負荷がかかり
イライラされている方も多いと思います。
何が正解ということではなく
人それぞれ、心の動きや変化は違います。
置かれている環境にもよります。また、周りにいる人的環境も違います。
それぞれ、皆様のペースで今置かれている状況をみつめ
焦らず、改善する意識を持つことや
新しい生活環境へと導いて行って頂けましたらと感じます。
弊社もスタッフは基本的に出勤禁止(~5月6日まで)、リモートワーク
クライエント様にもオンラインセッション、電話、メールにてご対応をさせて頂いており
当たり前の日常ががらりと変わりました。
私はオフィスを守るため、クライエント様やスタッフたちがいつでも帰って来られるように
環境整備や換気、植物の世話など、ほぼ毎日のようにオフィスへは足を運んでいますが
やはり定期的に(当たり前のように)会っているメンバーと会えないことへの違和感
信頼関係のあるクライエント様とは、オンラインでも何も変わりませんが
ただ、いつもとは違う距離感を感じること。。。など
心に何か”もやっ”としたものが浮かぶこともゼロではありません。
私も人間です。
元気なときもあれば、落ち込むこともあります。
元気な時は、「仕方ない」「何か試されているなぁ。笑」「よし!頑張ろう!」と思えますが
「寂しいなぁ」「オンラインできちんとサポートできているのだろうか」とネガティブな感情が湧き出てくることも。
そういうことは、今までも何度も経験していますので、逃げ場を必ず日常的に用意
・ホテルへ泊まり現実逃避や環境を変えて内観
・パーソナルトレーニングで自分を追い込む
・ロングお散歩をして気分転換
など。。。
このような時間を過ごし、自分と対話。
魂の浄化作業を繰り返しながら、自分自身を取り戻す時間を過ごしていました。
ただ、非日常が続いている今はそういったことはできません。
さくら(愛犬)とのお散歩も命がけです。笑
それはそれで、貴重な経験だと思いできる限り楽しむようにしようと心掛けています。
また、現在置かれている日常生活(本来でしたら非日常生活)の中で一人暮らしの私は、
お仕事以外は日常的に周囲に人がいないため寂しさも更に募ることがあります。
反対に、ご家族と生活をされている方はご家族間のコミュニケーションにストレスを感じている
一人になりたい。。。というご相談を本当に多く受けるようになりました。
ケースによってはこの生活が数カ月続くと思うと
家族が壊れてしまうのでは。。。というご相談も頂いております。
日常的にカタルシス効果として喧嘩や言い争いをすることはあると思います。
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【カタルシス効果】
精神の浄化(精神医学・哲学の世界)
心の内面にある不安やイライラなどを言葉としてアウトプットすることで
解放されて不快な感情が逆転し安心感を得られる心理的効果
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ただ、非日常的に毎日同じ空間に長時間一緒にいること
家族だからこその甘えや遠慮のなさから、カタルシス以上のぶつかり合いをしてしまうことがあることでしょう。
とは言いましても外出自粛が出ていますので、家にいないといけない。
物理的逃げ場がないことでの苛立ちもあることでしょう。
外出自粛は出ていますのでお散歩などもお勧めできませんが
・人と接触しない社会的距離感がとれることを意識しながらひとりで散歩に出かける
自分一人の世界ができ内観できることや、家族の大切さに気付くきっかけにもなる
・(ひとりで出かけられない方は)咳エチケットや手洗い、マスクを心がけ
ご家族でルールを決めて一緒に散歩に出かける
共通する目的意識を持つことで家族の絆が深まり
小さいお子さんがいらっしゃるご家庭は社会性を身につけるきっけかにもなる
物理的距離感は心理的距離感にもなりますが
心理的距離感が近くなりすぎますと養護欲や保護欲が増す反面
支配欲(コントロール欲求)も強くなっていきます。
親和性は見出されるものの、家族間にも「個」を大切にすることが必要。
「これはまずいな。。。」と感じることがありましたら
壊れる前に物理的に離れること、共有する時間を減らすなど
「個」の集合体であることを維持できるように考えてみてくださいね。
次回の記事は家庭内DVや虐待が増えていることについて
お伝えしたいと思います。
どうぞ、ストレスになることをみつめ、ご自身なりの解消方法や向き合い方を見出し。
生きるための処世術としてこの機会に身につけていくようにしてくださいね。
これから先、全く同じような生活に戻ることばかりを望まず
新しい生活スタイル、ライフスタイルの変化を受け止め楽しめるようになって頂けましたらと思います。
皆様の身体と心の健康維持を心からお祈りしております。