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3月のはじまり「マニュアルの無い人生の中で”人”として生きる力を育む」

皆様、こんにちは
メンタルヘルスケア&マネジメントサロン代表・公認心理師の小高千枝です。

2022年がスタートし、2か月が経ちました。
春の温かさを感じる3月に入り、ほんわかした気持ちで過ごしたいところですが

新たに発見されたオミクロン亜種・「BA.2」「ステルスオミクロン」が海外では増加傾向にあるということに加え
ウクライナ情勢に関する、悲しみや怒り、笑顔でなかなか3月を迎えることができない現状に
残念さやもどかしさを感じております。

他国で起こっている、対岸の火事として受け止めてはいけないこと。

孤立化させてはいけません。

私の言葉や行動ではかなりの役不足のことだらけでもありますので、知り合いのジャーナリストの方の記事や言葉をお借りしながら
何らかの形で働きかけ続けることが支援に繋がり、そして、平和を取り戻すきっかけになることを願い。
ひとりひとりの小さな支援が大きな力になることを信じています。

そして、自国に対する意識も高めていかなくてはいけない時なのだとも思いました。

コロナ禍におきまして、住むところ、食べることに困ることなく普通に生活ができています。
仕事への影響も多々ありますが、それでも維持させて頂けていることはとてもありがたく
今置かれている立場を全うしようと思っています。

そういった恵まれた環境を改めて受け止めながら、
時代の流れや世界の動きをみつめ、「生きる力」を育むことの意味を改めて考えたいと思います。


机上の空論ではなく現実と向き合う

弊社ではスタッフに「現場力」が大切であることを常に伝えています。

きっと「うるさいなぁ」と思っている人間もいるかもしれませんが。。。笑
知識だけをぶつけてくる、現実を知らないカウンセラーに皆様は担当をしてもらいたいと思いますか?
知識や学びは大切です。ただ、”人””心”との対話には経験や体験から学んだ要素が大きく影響を与えます。

私は開業当時から、臨床現場をとにかくこなしてきました。
数をこなせばいいということではありませんが、現場力がつくにつれ、ご対応させていただくクライエント様のレベル感もあがってきたことはしっかりと受け止めています。
対応力の幅の広がりと、深く向き合う力がついたことも感じました。

サロン

広尾でカウンセリングオフィスを運営していた時代(2010年~2016年)は全てのことにおきまして過酷でしたが
その経験があり今の自分の生命力に繋がっていると実感しております。

現在は小高として、会社として様々な分野・業界に携わらせていただき、仕事の幅を広げているため、臨床現場は以前よりもご対応ができていない状態ではございます。
それでもご担当させていただく現場(カウンセリング・メンタルトレーニング)をゼロにしない理由は
時代の流れによってクライエント様の悩みも変化しており、”学んだこと”を経験を通し応用していくことが
クライエント様への真の寄り添いになっていることを知っているためです。

現実として現場で起こっていることは、教科書にもネットにも解決策は載っていないことばかりです。
そして、クライエント様とオンリーワンの現場を経験させていただくことで
心理師としての経験を更に深めることになり、他の現場にもいかすことができています。

もちろん、私たちには秘密保持義務がございますため、特定の個人の方が判別されるような情報は
外部へ持ち出すことはございませんが、私たちの力がつくことで、より多くの皆様のサポートにも繋がっております。

学術的なことを知り得ることは大切です。
ただ、お利口さんの答えは誰も求めていなく、実際の現場は教科書通りにはいかないということ。
現実を見ている・向き合っている人間こそ、現場力がつき、人間的にも信頼できる心理師になり、社会へ貢献できる立場になっていくと思い。。。
スタッフの育成にも力を注いでいます。

情報と共存し、危機管理を意識する

世界中が訴えているウクライナ情勢の問題をみつめ、皆様もお気づきのように
当たり前だった平和な日常が、突如脅かされることはこれからも多々は発生する時代です。

新型コロナウィルスの脅威に見舞われたこの2年間。まさに生活が一変しました。
コロナショックにおける世界経済の激変も目の当たりにしています。
経済が悪化したことによる詐欺被害も増え、心が決して穏やかではなく不安定な状態が続いていることも否めません。

このような環境下において、私たちは環境に順応し適応し、今の生活を確立してきています。
ただ、慣れは怖いもので、何とかなると思うと気が緩んでしまいがちです。
常に気を張り続ける必要はありませんが、正しい情報と共存し、危機管理意識を持ち続けることは
対岸の火事とは思えない今の世界情勢を受け止め、こういったことが起こりうる可能性があることを想定内の状態として、ある程度心に留める必要があると感じるのです。

マニュアルのない人生

先日、両親が結婚記念日50周年を迎え、簡単なお祝いを実家ですることができました。
本当にありがたいことだなと感じております。

その際に母から
「子育ては大変だったけれど、戦争もなく平和に過ごすことが出来たことは幸せなこと」
と、今の世界情勢をみつめ涙ぐみながら話していました。

”現代”を生きている両親には「”オレオレ詐欺”とか、老人を狙った詐欺が頻繁に発生しているから気を付けてよ。」
と危機管理を持ち続けることを伝えていますが、正直この程度のことに気を付けるだけで、他はもう苦労するようなことは起こらないで欲しいと願うばかりです。

心穏やかに健康第一で過ごし、両親の平和過ぎる喧嘩や、仲良くサスペンスや時代劇を楽しむ姿をこれからも見ていけることが私にとっても幸せなことです。

そして、これからの時代を生きる姪や甥には”現代”が日常のため、叔母である私から見ると
「大変な時代に生きているね。。。」と思わず口にしてしまうことも多々あります。
しかし、本人たちはそれほど大変さは感じてはいないようなのです。

情報化社会の中での情報を精査しながらの共存を子どもたちは経験や知識が浅いため、まだ理解していないこともあります。
善し悪しの判断がついていないだけなのかと感じます。

全てを大人が教える必要もなく、子どもたちなりに経験を通し、嫌なこと辛いこともひとつの学びとして”人”としての深みを獲得していくことを見守りながら
マニュアルの無い世界・マニュアルのない人生において物事の”選択”をしていくことを恐れず、力強く生きて欲しいと願っています。

道を間違えそうになった時は、そっと手を差し伸べて軌道修正を
それでもその道を選択することがあった時には状況によっては見守ることも大切であり
そして、取っ組み合いの喧嘩になることも時には必要です。

人として生きる力を育む

便利な世の中ではありますが、いつの時代も自分を持ち「生きる力がある人」は強いなと感じます。
私自身もそう在りたいと常に願っております。

うららかな春の日差しの中で、ゆっくりのんびり3月のスタートを切りたい気持ちもございますが
今の状況をみつめ、今回はやや強めのメッセージをお伝えさせていただきました。

年度末のお忙しい時期でもあります。
どうぞ心身ともに健やかな1か月をお過ごしください。

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