こんにちは!所属精神科医のT.Sです。
このコラムでは、
私が精神科医として患者さんと接する中で手に入れ、磨き上げてきた様々な武器
つまりは「幸せになるコツ」
を紹介しています。
あっという間に2か月間の育休を終え、11月から職場復帰した私。
※ちなみに育休ブログはコチラ↓
【メンタルヘルス】子育ての洗礼を受けた精神科医のつぶやき
【メンタルヘルス】育休を終えた精神科医のつぶやき
おかげさまで、タクシーを下車するとき「お大事に~」と間違えて言ってしまうくらいには、精神科医としての日常を戻しつつあります。
(よくよく考えると運転手さん、去り際にこんなことを言われたらメッチャ怖いでしょうね…申し訳ない!)
さて、それと同じくらい(?)怖い話なのですが、なんともうすぐ2024年が終わろうとしています!
皆様にとって、2024年はどんな1年だったでしょうか。
私にとっての2024年は、間違いなく人生の中でも特別な年になりました。
そうです、第一子生誕の年です。
7月に生まれた我が子はというと、今のところ順調に育っており、少し早めの人見知りが始まってきた予感がしています。
なんなら最近、ママ以外だと泣いてしまうことが増えてきた気がしていて、「パパ見知り」も発動しつつあるのではないかと冷や冷やしていますが…
とはいえ、例え泣かれてしまったとしても、やはり可愛くて目が離せない存在です。
すくすく育ってくれていることに安堵する一方で、「私たち大人がちゃんと見てあげないと、いつ危険な目に遭うのか分からない」ということを痛感する事件もありました。
我が家には2歳のチワワがいるのですが、先日妻が散歩させている途中、何かに驚いた拍子に走り出し、車道に飛び出してしまったのです。
本当に本当に本当に幸いなことに、車が急ブレーキをかけてくれたお陰で、愛犬も、車の運転手様も(さん付けなどおこがましいので様です)怪我無く無事でした。
私は直接見ていないので妻から話を聞いただけなのですが、想像するだけで胸が締め付けられる思いがしました。
当然、その場で一部始終を目撃した妻は強いショックを受けており、今でもまだ元気がありません。
当分の間は散歩コースを変え、無理に元気に振舞わなくていいように伝えてフォローしているのですが、妻にとっても軽いトラウマのようになってしまいました。
(ちなみに当の愛犬本人はというと、帰宅後はいつも以上にご飯を食べ、いつも通りに爆音のいびきをかきながら爆睡…多分何が起こったか分かってません。笑)
今回は愛犬でしたが、幼い我が子もまた同じ。未だ小さく、弱弱しい命です。
私や妻のサポートが無ければ生きていいけないし、常に守ってあげなければいけない存在。
ただ健康を維持してあげるだけではなく、そもそも「生かす」ことが前提として求められている。
当たり前のことなのに、甘く見ていた自分がいたことに気づかされました。やはり、子どもが生まれただけで自動的に親になれるわけではないですね。
愛犬のことも、我が子のことも、これからは責任持って守っていくことを、改めて誓ったのでした。
さて、2024年は実はもう一つ、私にとって大きな変化がありました。
実は私…念願のマイホームを建築中です!!
(※写真はイメージです)
幼少期から一度も一軒家に住んだことのない私は、「一軒家に住めたらこの世の全てを手にしたも同然」レベルのパッションで、長年にわたり夢のマイホームを追い求めてきました。
でも漠然と、もう少し年齢を重ねてからになるだろうなぁ…そんな気がしていました。
家を建てるなんて本当に一大イベントですし、なんだか多額のお金がかかりそうなイメージだし、まだ自分には早いだろうな…きっと土地もすぐに決まらないだろうし…
そう、思ってはいたのですが。
妻の妊娠や諸々の事情が絡み合い、気づけばハウスメーカー選びが始まり、心配していた土地探しもなんとたった二日間で無事終えて、トントン拍子で進んでしまったのでした。
子どもが生まれると打ち合わせがしにくくなるため、出産直前は結構な頻度で打ち合わせを詰め込む必要があり、その結果かなりハードではありましたが…
今は間取りや一通りの家具までも決まり、悲しいことにローンの支払いも始まってしまいましたが、来年の引き渡しに向けて絶賛建築中です。
初めて家を建てるわけですから、当然知らないことだらけの世界。
中でも最近一番驚いたのが、家の建つスピードです。
本当につい先日まで更地だったのに、たった数週間で基礎ができ、柱が立ち、屋根ができ、あっという間に雨風を凌げるほどになってしまいました。
先日初めてその家(仮)の中で打ち合わせをしましたが、あの日の私たちのはしゃぎようと言ったらもう…ほぼ猿でしたね。
そして、そうやって家が出来上がっていく姿を見ているうち、ついつい我が子の成長と重ねてしまい、勝手に切なくなっている自分がいるのです。もう最近は何でも重ねちゃいますね!
とにかく、私にとってはいろんな想いが詰まりまくったマイホーム。
まだ建築途中ですが、これまでの人生で積み重ねてきたものの重みを感じさせてくれる存在であることは間違いありません。
とにかく私たち夫婦にとっては、第一子だけでなく、家という家族を新たに授かり育てているような、そんな1年でもありました。
子どもが生まれて、今の家に物が溢れるようになってしまいました。
そこで来年の引っ越しを見据えて、最近は少しずつ整理を始めています。
そしてこれが面白いことに、そうやって整理を進めているうち、例えば電球が突然切れたり、取れることが売りなはずのT-falのフライパンの取っ手が外れなくなったりと、まるで自主的に壊れたかのようなものが現れ始めました。
まるで物自体に意思があって、彼らから「俺のことは置いて…先に進めーーッ!」と言われているような気がしてしまします。私だけでしょうか。笑
さて、引っ越しの準備のために物の整理をしていると、意図せず色々な物が見つかったりもします。
なくしたはずの靴下、足りないと思っていた予備のヘアスプレー、使用期限のとっくに切れた住民票、謎の磁石、使うことのなかった折りたたみバケツ…
不要なものはこの機会に捨てるわけですが、引っ越しの度にふと、
「人生もこんな感じなのかもなぁ」
と思ったりするのです。これ、以前にもお話ししたかもしれませんが!
いつまでも変わらず大切なものもあれば、当時は必要だと思って手に入れたのに、時が経つにつれ必要性が失われていく物もあります。
あるいは、無くしてしまったと思い込んでいたけれど、本当は持っていたことに気づいたりもします。
人生も似たようなものです。
その時に必要なものを手に入れる努力をし、大切なものを十分大切にする。
一方で、過去の自分や得た物に執着しすぎず、時に俯瞰して今の自分を見つめ直してみる。
自分が何を得て、何を手放したのか。
今あるものは、自分にとって本当に必要なものなのか。
これから生きていく環境で、それらは役に立つのか。
捨てられないとしたら、そこにどんな意味・想いがあるのか。
取捨選択しながら、心を整理してゆとりを作り、感謝を込めて別れを告げ、気持ちを新たに新天地へと歩いていくのです。
2024年もあと数週間ですが、ある意味では「2024年から2025年にお引っ越し」と捉えてもいいのかもしれませんね。
2025年へのお引っ越しに向けて、また新たな取捨選択が始まっていきます。
単なる物の整理ではなく、これからの人生をどう築いていくかという、より大きな意味を持つ選択の連続です。
みなさんも、この年末に一度立ち止まって、自分の人生の荷物を見つめ直してみませんか?
物だけでなく、経験や思い出、関係性も含めて、自分にとって本質的な価値のあるものを見極めていく作業が必要になるでしょう。
2025年には、本当に必要なものだけを持っていきたいところです。
年末年始は、そんな心の整理をする絶好の機会かもしれません。2024年という1年を丁寧に振り返りながら、来たる2025年に向け、心の準備を、メンタルヘルスケアを一緒に進めていきましょう。
そうすればきっと、2025年も素晴らしい年になるはずです。
それでは皆様。良いお年をお迎えください!
また2025年にお会いしましょう!
※過去のコラムはこちら↓からご覧いただけます。
【メンタルヘルス】精神科医T.Sコラム
Writing by T.S
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