COLUMNコラム

【オンとオフのメリハリ】テレワークの生産性を高める方法 -後編-

みなさまこんにちは。メンタルトレーナーの森下です。

今年も残すところあとわずか…
みなさん今年はどのような1年だったでしょうか。

僕はというと、今年を振り返ろうとした時に
「あれ今年だったっけ、去年だったけ?」
と感じることがいくつかありました。

そう感じたのは、コロナ禍を抜けてきつつはありますが人とのリアルでのコミュニケーションが取りにくくなり、
旅行やイベントなどの思い出となるような出来事も少なくなってきたからなのではと思います。

また新種株が出てきたりと素直に終わらせてはくれない新型コロナウイルス…
それに合わせてテレワークの状況も変わらず続いていくことかと思います。
(コロナ禍が終わってもスタンダードになるとは思いますが)

そんなテレワークをするあたり、前回の記事では
集中を持続するためにはまず集中できる環境を作ること
が大事だということをお伝えしました。

【集中を維持するために】テレワークの生産性を高める方法 -前編-

その上で、集中をうまく持続するためには「オン」と「オフ」のメリハリをつけることも大切です。
集中力が続かないな…と思っている方は(もちろんそうでない方も)どうぞご覧ください!


休憩はこまめに取ろう

集中も体力と同じでずっとはキープできません。
集中できる時間は大人でも長くて90分程度、子どもだと45分程度とされています。

なのでずっと家で作業をするとなると集中が途切れてしまって当然なんです。
つまり集中が途切れる前提でその日のスケジュールを組んでいくということが大切になります。

小学校や中学校の時間割をイメージしてもらうとわかりやすいと思います。
授業の1コマが45分や50分で分けられていますよね。

そしてその授業と授業の間には休み時間が10分、20分程度ありその間にトイレに行ったり、
次の時間の準備をしたり、おしゃべりしたり遊んだりして、集中を一旦切るということをしますよね。

もしこれが休憩時間がなくてぶっ続けの授業だったらどうなるでしょう。
おそらく最後の方はもうカオス状態になっているはず…

それだけ休憩時間をこまめに取るということは重要だということです。
脳の研究をされている東京大学の池谷裕二教授も「休憩をはさむことは集中力の維持に寄与する」と話しています。

ちなみに僕は人より集中できる時間が短いので…
30分やったら少し(5分くらい)休憩というリズムで取り組むようにように意識していますが、
たまに(けっこう?)休憩時間が長くなってしまうことがあるので、
アラームをセットして集中を切り替える合図にしています。

席をたったりトイレに行ったりするだけでも気が紛れるし、
僕としてはコーヒーを淹れたり、子ども(0歳の長女)の様子を見に行ったりして休憩するだけでも良いリフレッシュになるのです。このようにすぐに仕事から気持ちを切り替えられる環境があることは在宅ワークの良いところですね!

自分のリズムを作る

テレワークがここまで当たり前になる前は、
ほとんどの人は朝起きて支度をして、出勤して会社で仕事をするのがごく自然な流れだったかと思います。

いつもと同じ流れで準備をして、いつもと同じ時間に家を出て、
いつもと同じ道順で、いつもと同じ電車に乗って会社に行く。

例えばこれが朝寝坊をしてしまうと全ての流れが少しずつズレてしまって何か落ち着かなかったり、
イライラしてしまい集中ができないなんてことが起きてしまいます。

今まで当たり前のように会社に行っていたのにテレワークに変わったということは、
自分の流れ、リズムがズレてしまっている状態です。

いつもと同じ時は落ち着いて対応できることも、
イレギュラーな時というのは集中が散漫になりやすく生産性も低くなってしまいやすくなります。

なので、自宅で作業をする時もしっかりと自分のリズム(ルーティン)を確立することが大切です。

今までは出勤する時間が決まっているのでその時間を軸にスケジュールを立てていたものの、
テレワークになると比較的自由に仕事をスタートできてしまいます。

もちろん自由な時間でできるというのはテレワークのメリットでもあるわけですが、
自由がゆえに始めないという選択も出来てしまう。

なのであらかじめ何時から仕事を開始するのかを決め、
それに合わせて朝の支度の流れなどルーティンを決めていくと良いと思います。

この時間になったら仕事モードのスイッチを入れるということを決断するわけですね。
そこに向けてルーティンで気持ちを作っていきます。

野球界のレジェンドであるイチロー選手は、毎日の食事や試合までのリズムを崩さないことで有名です。
試合の時間の何時間前に会場入りをして、会場入りをしてから試合まで何をするかも一連の流れがあるそうです。

サッカーの元日本代表の長谷部選手も試合会場に向かうバスの中で、到着する時間を逆算し、
Mr.Childrenの「終わりなき旅」を流して盛り上がるところで会場に着くようにして気持ちのスイッチを入れるそうです。

ちなみに僕の場合は、
経営者やアスリートなどのインタビューや取材のYouTubeを5分から10分くらい見ながら
コーヒーを飲んで、モチベーションを高めてから仕事に取り掛かるのが習慣になっています。

テレワークで時間が自由になるからこそ自分で意識をしてリズムを作ることで、
仕事をするための気持ちを作っていくことが大切なのです。

仕事を始める時だけでなく、休憩の後に仕事を再開する時などにも再集中するためのスイッチを持っておくといいと思います。

睡眠はしっかりとっておく

これはテレワークの時だけではないことかもしれませんが、睡眠時間をしっかりと確保しておくということも大事です。

睡眠が不足すると集中力が低下することも多くの研究で明らかになっていますし、
ストレスを感じやすくなり心身の健康を崩す原因にもなります。

テレワークで外出する機会が減り、体力をあまり使わないことや、
家にずっといるために不規則な時間の使い方で生活リズムがめちゃくちゃになってしまい、
睡眠不足になってしまうことも多いのではないでしょうか。

先ほども書いた通り、自由だからこそ自分でスケジュールを決めて自律をしていかなければいけません。
決まった時間に起きて、決まった時間に仕事をして、
決まった時間に寝るというリズムを極力崩さないようにできるのが理想です。

とはいえ、なかなか睡眠時間が確保できない人も中にはいるかと思うので
そういう方は昼寝の時間を意識的に取るようにしてみてください。

人は食後に脳に血液が行きづらくなって眠くなったり、
元々の生体リズムの関係でどうしても眠くなってしまうそうで、
その状態で仕事をしても生産性が上がらず、ただただキツいだけになってしまいます。

そのようなときは思い切って20分程度昼寝をしてみましょう。
昼寝をすることで脳が休まり集中力や記憶力が回復して生産性が高まることがわかっています。

1日のスケジュールを組む中で昼寝の時間を組んでおくというのも効果的かもしれませんね。
僕も昼寝はするようにしています。基本早起きなのでどうしても眠くなってしまうんですよね…

ちなみにグーグルでは社内にも昼寝専用マシンがあり積極的に昼寝を推奨しているのだとか。

ただガムシャラに仕事をしていれば良いわけではなく、仕事の質を高めるためには休息も必要になるのです。
大切なのはオンとオフのメリハリですね。

いかがでしたか?

会社でも自宅でも、なるべく起きる時間や仕事を開始する時間は崩さないように、
意識をしてスケジューリングをしてみてください。

自分のリズム(ルーティン)を確立してオンとオフのメリハリを作れば
自宅という集中しづらい環境でも集中を維持できるようになりますよ!


 

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Writing by 森下

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