皆さま、こんにちは!
代表公認心理師の小高千枝です
先日出演させて頂きましたフジテレビ「バイキング」さんでお伝えしました
槇原敬之容疑者の薬物の件に関し、教育問題にも関わるテーマがあげられました。
心理師として、そして元教育者の視点で話をさせて頂きましたので
この場をお借りしてお伝えさせて頂きたいと思います。
槇原敬之容疑者の作品はとても素晴らしいものばかりで
私自身、一ファンとして槇原容疑者の曲に癒され励まされ生きて来た人間です。
だからこそ、良い作品をこれからも作り続けて頂きたい思いで
厳しくコメントをさせて頂きました。
「著名人の薬物逮捕にあたり、関連作品を自粛する必要があるか?」
※槇原容疑者に限らず著名人の作品に対してのアンケートも公表されていました
このテーマの中で、道徳の教科書へ
槇原容疑者作詞・作曲の「世界に一つだけの花」が採用されていることに対し
番組内で議論を致しました
私の意見としましては、(一定の期間の)「自粛をする必要がある」と考えております
社会的影響力がとても強い方です
ひとりの人間として
影響力がある存在としての責任を回避することはできないと感じます
義務、責任を果たす意味としても
社会的制裁を受けることによって、「薬物に対する意識」が高まり一定の抑止力にもなります
薬物に逃げず、頼らず、様々なプレッシャーやストレスとも向き合い
良い作品を生み出している著名人の皆さんは沢山いらっしゃいます
どうしてもマイナス面へフォーカスしてしまいがちな世の中ですが
競争社会における負荷と戦い、頑張っていらっしゃる方を応援する意味でも
一ファンとしても自粛はやむを得ないと感じました
正直、作品に罪はないです
「世界に一つだけの花」の歌詞の素晴らしさは痛いほどわかっています
ただ
教育現場の中で
あえて今
槇原容疑者の作品を使用する必要があるのか?ということへ
疑問を抱きました
薬物のことを隠すということではありません
薬物の恐ろしさを伝えていく教育は必要です
しかし、良い作品をつくられているからこそ
メッセージ性の強さがあり、社会経験、人生経験の少ないお子さん(小学生)にとっては
刺激やショックが強いと思うのです
SNSなどでも動物が好きで、優しそうなおじさんに見える槇原容疑者
そういったおじさんが薬物問題を抱えていることは視野の狭い子どもたちにとって
(反面教師もなりますが)マイナスの影響がどれくらい発生するのかを意識して大人たちは動くべきだと感じました
そのため、教科書への掲載は、今後一度は見送り、展開をみて検討をすることが必要だと考えています
薬物はじめ、依存の強さは長期的な継続した治療が必要です
今までの人生やアイデンティティを否定されるような状況にもなりかねません
また、環境も整える必要があります(人間関係、仕事、住居、お金、感情、ストレスなど)
仲間や社会の中で居場所感が無くなることも再犯のひとつになりますので
個人の嗜好として捉えるだけではなく
医療的支援(個人カウンセリング、心理教育的アプローチ、家族の理解)を受け
自助グループ(ダルク、NAなど)へ入り長期的に回復の方向へ導くこと
薬物を使用しない生活を送るためセルフコントロールできる力をつけさせるまで
”根本”としっかりと向き合うように、根気強く向き合って頂きたいと
心から願っております
簡単に解決できることではありませんが
これからも良い作品を身近に感じ続けていけるように。。。