皆さま、こんにちは!
代表公認心理師の小高千枝です。
2020年最初の社内全体MTGの際に
先日、フジテレビ『Live News it!』にてコメントをさせて頂きました
【女性専用車両】問題について、急遽話し合いを設けました
番組の中では
■男性の視線がないことも影響し、心の声が態度に出てしまう傾向があること
■女性同士、顔見知りになるといい意味でも親和性が芽生え、無意識の中で心の距離が近くなってしまう
また、親近感を持つとケースによっては相手に対する支配欲や、慣れた環境における所有物化が発生し
嫉妬心や苛立ちもタイミングによっては出てきてしまうこと
この2点を中心にお伝えしました。
番組の尺の問題の都合上、こちらのことしかお伝えできませんでしたが
番組とのお打ち合わせ段階では
以下のこともお話にあげさせていただきました。
<時代背景として>
■公的自己意識が強い人が多い時代
・他者評価
・他人にどう見られているかを気にしすぎる人が増加傾向にある(SNSなどの影響も含め)
他者の目が気になる人ほど、メイクが濃くなってしまったり、香水などを多くつけてしまう傾向がある
→ 自分としてはメイクや香水などへの違和感がない
→ 電車の中で香水のにおいなどを注意を受ける
→ 自己否定(人格否定)をされたような気分になる
→ 相手に対して攻撃的になる
※公的自己意識が強い方は、他者の意見によって自己を保っているため
否定的なことを言われると、自己を見失ったかのように感じてしまうこともあり
他罰的になりやすい
※根本的に自己肯定力や自己イメージが低い傾向があるため
外見や持ち物などを承認されることで自尊心を維持している
<女性心理>
■嗅覚が男性より敏感
嗅覚を司る嗅覚野は、大脳辺縁系と関連が強く、大脳辺縁系は男性よりも女性の方が
発達していると言われているため、女性はにおいに敏感であります。
また、月経周期によって嗅覚が敏感になることもあります。
→ 生物学的にも嗅覚が鋭いため、生理や心的負荷がかかっているタイミングなどで
相手に対して攻撃的な態度になってしまうことも
■女性同士の比較
女性同士、外見(視覚)で相手と比較をする傾向があります
・見た目の美貌
・若さ
・セクシーさ
・持ち物
など
また、女性は同性にも異性にもモテたい意識があり、女性の厳しいチェックをクリアし
女性にも支持される存在になることは自尊心の維持・向上にも繋がります
そのため、女性同士は視覚的なわかりやすいことへの競い合いが発生しやすいのです
そして、弊社カウンセラー、メンタルトレーナーたちとこちらを共有し
ディスカッションをしました
様々な意見が出ましたのでこちらでご紹介をさせて頂きます
■精神的ゆとりがない人が多い
・健康
・経済
・時間
生活にゆとりがないこと、私生活が満たされていないために
他者に対して攻撃的になってしまうのでは
■他者との関わりが希薄
・自己解決思考の人が多く、心を開示することがないため
自分以外は敵だと思いやすい傾向があるのでは
・席を譲らない、どかないことなど、どこか勝ち負けで見ており
親切心を持つべきことに対しても「負けた」と捉えてしまっているのでは?
では、「女性専用車両」は不要なのでは?ということに対しては
■性被害を受けた女性への配慮
■男性を苦手とする女性の居場所
こういったことへの意識も忘れてはいけないということも弊社では問題として提示され
時間帯が短くなったり、車両が隅の方へ変更されるなど動きはあれども
「女性専用車両」をゼロにしてはいけないのでは?という意見でまとまりました
個々の感情コントロールと、女性専用車両の中で繰り広げられる暗黙のルールの改善
あくまでも公共の場であることを個々が意識しなければ解決しないと思います
朝のお忙しい時間帯ですから、イライラしてしまうこともわかりますが
朝からイライラしてしまうと、不快感が一日残ります
穏やかに
見知らぬ相手の方であってもお互いに思いやりをもって使用して頂きたいですね