皆様、こんにちは
メンタルヘルスケア&マネジメントサロン代表・公認心理師の小高千枝です。
8月も後半に入り、夏休みモードから徐々に日常生活へシフトされていらっしゃると思います。
私の甥・姪たちも8月上旬には宿題が終わったようで、嬉しそうに連絡がありましたが
子どもたちにとってコロナ禍における3回目の夏を迎え、夏休みらしい時間を満喫できたかな。。。と
やや気になりつつも、順応性のある子どもたちは子どもたちなりに「今の生活」を楽しんでいるんですよね。
「生きる力」を大切に育んで欲しいと感じます。
私は今年も夏休みらしい時間を過ごすことはできておりませんが(2010年から夏休みをとっていないのでかれこれ12年になりますね。笑)
「来年こそは!!!」と思っております。
毎年言っておりますが、「来年こそは!!!」です。
言葉にすることで行動や思考に影響を与え、実現化が近づくことを信じ。。。日々の活動を通し、2023年は夏休みをとらせていただいてもOKな状態をつくっていきたいと考えております。
そして、この夏はとても貴重なお時間を経験させていただきました。
先日8月17日に大宮ロータリークラブ様にて講演会を行わせていただきましたので
この場をお借りしましてご報告をさせていただきます。
SNS全盛の現代・増え続けている“インポスター症候群”について
2022年8月17日(水)大宮ロータリークラブ様・講演会
【講演テーマ】
「SNS全盛の現代・増え続けている“インポスター症候群”について」
~苦しさ・自信のなさ・不安を解消し、心穏やかに過ごすためのメンタルケア
三浦会長様より講演会のお話をいただき、今年度のロータリークラブ様の目的をうかがいました。
女性やお子様、LGBTQIA+の方々がより生きやすい世界になるために、
私ども心理師が社会に働きかけていることについてお話をさせていただけましたらと思い
今回「インポスター症候群」をテーマに登壇をさせていただきました。
「インポスター症候群」につきましては、2010年頃からご相談者様が増えるようになったことが記憶に新しいです。
2007年の開業当時はモラハラという言葉がまだ日本には根付いていない時代でもあり、
モラハラ・DV被害者の支援活動に力を注いでおりましたが
被害者がパートナーに罵倒されたり、暴力を振るわれたりする生活の中で、
自己肯定感や自尊心が低くなり、自己承認する力が弱くなってこられたといった心の問題等がモラハラ・DVのご相談から派生。
「自分を信じることが出来ない」「自信が持てなくなった」という方が多くいらっしゃることに気付きました。
ここからインポスター症候群を私自身も知るきっかけとなりました。
今回の講演会では
1.インポスター症候群とは
2.インポスター症候群の要因(心理的背景・文化的背景)
3.インポスター症候群との向き合い方
4.セルフデザインする人生脚本のみつめなおし(自信の再構築・陥らないための方法)
こちらについてお伝えさせていただきました。
男性会員様が多く、はじめはご興味をもっていただけるかやや気になるところでもございましたが
私が女性支援をはじめた中で重要視しております
男性にも女性を理解して頂くこと、そして、性別関係なく「インポスター症候群」になる可能性はあるということを個々にご理解いただきたいと思い、講演をさせていただきました。
「メンタルヘルスは大切なことであるけれど、どうしても後回しになってしまう」
「講演を聞いて思い浮かぶ社員が何人かいる。どうサポートしてあげることが適切なのか。。。」
ご参加いただいた皆様からの率直なご意見と、疑問を投げかけていただいたことはとてもありがたかったです。
「疑問」を持たれることから物事が動き始めます。今後もご一緒に向き合わせて頂きたいと感じました。
SNS全盛の現代。情報がプラスに働くことももちろんございますが、他者評価や他者比較の中で本来もっていらっしゃる自分を信じる気持ちが弱まっていらっしゃる方が増えていることも多く感じます。
他者評価・他者比較は否定しませんが、加速する世の中におきまして、自尊心・自己肯定感の低下がみられることは回避していきたい問題でもございます。
「特別な人になろう」と負荷をかけすぎない
現代という情報化社会の中、SNSなどを見ていましても『特別な人になる』ことを求めがちです。
”特別な存在にならなくてはいけない”という立場の方もいらっしゃるかとは思いますが
求められることに応えようと、必要以上にご自身に負荷をかけ、頑張り過ぎていらっしゃる方が多く
結果的にマイナスのスパイラルに巻き込まれていかれてしまっています。
自分と他者との距離感をうまくとり
周囲と自分自身に対し客観視する力、俯瞰力を持つと気持ちにゆとりが生まれ
自分自身を肯定できるようになります。
そして、頑張り過ぎて
特別な人にならなくていい
自分の価値をとらえ直すことができれば、自分の存在そのものに対する勇気を持つことができます。
皆さんにとって大切なお相手にとっては、皆さんがそこに元気でいることが相手の喜びになるということ
身近な幸福感に気が付いて頂きたいです。
SNSの発展により、情報の入手やコミュニケーションが簡単なものとなってきている中
「いいね」の数で自分の価値をはかるようになったり、
「いいね」欲しさに生活が回る傾向が今の世の中で一般化しています。
そういった世の中の動きは否定はしません。
自分自身がそれを楽しいものとして素直に受け止めていられれば問題はありませんが
承認欲求や感謝を求めすぎてしまい、期待し過ぎて頑張ることで本末転倒なことにならないようにしていただきたいです。
自分の価値を自分で認めることができましたら
「本当の自信」を得られると感じます。
自分自身の人生をみつめ、自分の人生をどう色付けされていかれるのか。。。
客観視・俯瞰されながらご自身の人生を信じて進んでいただきたいと思います。
今回は大宮ロータリークラブ・会員様向けに講演を行わせていただきましたが
企業の社長様が多くご参加されていらっしゃいましたので
社員様のメンタルヘルスへ意識を向けていただくきっかけになりましたらとても嬉しく思います。
大宮ロータリークラブの三浦会長様、遠藤副会長様、幹事・岩田様には大変お世話になりました。
このような貴重な機会を設けてくださり、心より感謝申し上げます。