皆さま、こんにちは
代表・公認心理師の小高千枝です。
前回の記事
非日常を日常へ変えていく①~家族間コミュニケーション(カタルシス効果・「個」の維持)
https://odakachie.com/chie_blog/7100/
についてお伝えしました。
家庭内・家族間コミュニケーションに問題が発生していることも
弊社へご相談にいらっしゃるクライエント様からも伺っていますが
社会問題にもなっていますよね。
「#StayHome」「#ステイホーム」を私自身も意識をし、実行をしていますが
DVやモラハラの被害者であるクライエント様(家族やパートナーから暴力を受けてる方)
からはご自宅にいたらオンラインセッションができないというご連絡を頂きます。
何とか環境を整えてオンラインでセッションを受けて頂くようにしたり
対面カウンセリングをご希望されていらっしゃる方には
ご来社頂くことも道中の感染の危険もありますので、メールカウンセリングへ切り替えたりなど
(オンラインセッションがご自宅ではできないため)
非常に難しい環境であることも事実です。
DV(モラハラ)は以下の暴力のことを示します。
・身体的暴力
・心理的暴力
・性的暴力
・経済的暴力
元々、DVやモラハラをするようなパートナーや家族でなくても
不安や閉塞感がある中で、根本的にあった問題が露呈しやすくなってきている現状であり
他者へ排斥的になり、心的負荷の逃げ場を身近な家族に感情をぶつけることで
ストレスを解消をしようとする傾向が見られています。
イギリスはロックダウン開始から家庭内暴力件数が25%増加したようですね
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-52180187
イギリス政府はDV被害者の支援団体へ200万ポンド(役2億7,000万円)の助成金を搬出したとのこと
フランスもDV被害者報告は30%増加されたということもニュースで目にします。
フランス政府の広報ビデオはよく放送されていますよね。。。
コロナ離婚という言葉も苦しく感じます。
本来でしたら、心と心をひとつにし、家族としての心を繋いで欲しい状況です。
身体的暴力や心理的暴力、性的暴力の他に
仕事が無いことでの結果的な経済的暴力にもなり兼ねない現状
実際に事件も発生しておりますし、日本政府はどうこの問題と向き合ってくれるのかを
考えたとき、給付や補償に対する曖昧過ぎる対応を見ていると
後回しにされそうなことも予測できます。
(FNNプライムオンラインよりお借りしました)
https://www.unic.or.jp/news_press/messages_speeches/sg/37159/
国連事務総長アントニオ・グテーレス氏も
女性の安全確保の要請に対する声明を出されました。
また、新型コロナウイルスの感染拡大による経済的な問題から
家族間のストレスが高まり、子どもへの家庭内暴力が増えていると指摘し
そして、学校の閉鎖によって、虐待の早期発見も妨げられていると警告しています。
「私の緊急の訴えです。私たちの子どもたちを保護し、彼らの幸せを守りましょう」
先日サンデーモーニングを拝聴している際に
社会心理学者 加藤諦三・早大名誉教授が
「日常生活の中では、怒りは無意識の方に追いやって
それで普通の顔をして生活をしているが、
こういう事態になってきて、本当にささいなことでもって、
怒りとか、敵意に火がついてしまう。
相手を攻撃する、差別・偏見という社会問題が
今まで以上に深刻化してしまう。」
と仰っていました。
(サンデーモーニングスタッフノートより)
#ステイホームを私はできる環境のため
感染拡大を止めること
感染者・重症者・死亡者を減らすこと
1日でも早く事態を終息させるための行動はできる限り行い続けます。
また、ステイホームができることはとても恵まれた環境であることです。
私が元気でいられるからこそ、女性支援もできるということ
自分自身の与えられた環境と、役目を認識し進んで参りたいと思います。
そして、家族関係が悪化するご家庭があることもしっかりと受け止め
こうやって情報発信をし続けるとともに
私のもとでカウンセリングを受けられているクライエント様のサポートの継続はもちろん、
微力ではありますが、DVやモラハラ、虐待に対する支援やサポートはできる限り行っていきたいと思います。
【内閣府・DV相談窓口】
■DV相談+(プラス)
https://soudanplus.jp/
▽メール24時間受付
▽電話 9:00~21:00(4月29日~24時間受付)
▽チャット相談 12:00~22:00
コロナは人の命がかかっていることです。
しかし、DVも人の命に関わることです。