こんにちは。公認心理師・保育士の岡﨑です。
冷え込みが厳しい季節ですが、皆様穏やかに過ごせていますでしょうか。
少しずつ、年度の終わりと花粉シーズン到来の足音が聞こえてきている気がしている今日この頃です。
今回は、「完璧じゃなくてOK!な子どもとの関わり」と題しましたコラムの後編としてお話していきたいと思います。
お時間ある方は、ぜひ前編も読んでいただけると嬉しいです。
↓↓↓前編のコラムはこちら↓↓↓
http://odakachie.com/psychology_column/24336/
前編を振り返って
前編では「親も人間だから、完璧じゃなくても大丈夫」ということをお話ししました。
子どもにとって本当に大切なのは、完璧なふるまいではなく安心できる関係性。
前編でお伝えした「親も人間でいい」という視点は、子どもとの関わりを少し楽にする、スタート地点のようなものです。
「完璧でいなくていい」と分かっていても、日々の子育ての中では、ふと「これでいいのかな、合っているのかな」と「理想」や「正解」に思いをはせ、不安になる瞬間もあるかもしれません。
後編では、さらに一歩踏み込んで「親の人間らしさが子どもにどんな影響を与えるのか」について考えてみたいと思います。
「泣いてはいけない」「弱音を吐いてはいけない」の誤解
親として子どもに接していると、ついこんなふうに思ってしまうことはありませんか?
・「子どもの前で泣いてはいけない」
・「弱音を吐いたら頼りなく思われる」
・「いつも明るく元気でいなければ」
もちろん、子どもに安心を与えたいと思う気持ちは自然です。
でも実際には、親が弱さを隠しすぎることが、かえって子どもの学びの機会を奪ってしまうこともあるのです。
失敗も落ち込みも、教材になる
親だって失敗します。
感情的になって大きな声を出してしまうこともあれば、思うようにできずに落ち込む日もある。
けれど大事なのは、そのあとどう立ち直るのか、どう修復するのかを子どもに見せることだと思っています。
たとえば、
「さっき、大きな声を出しちゃってごめん。疲れてて、うまく気持ちを伝えられなかったんだ。」
と正直に伝える。
すると子どもはこう学びます。
・「間違ってもやり直せるんだ」
・「気持ちは言葉で伝えられるんだ」
・「自分が悪かった時には『ごめんなさい』を言おう」
親が人間らしく失敗する姿こそ、子どもにとっては 最高の教材 なのです。
「謝れる親」は信頼される
子育てをしている方の中には「親は謝ってはいけない」と感じている人も少なくないかもしれません。
「子どもの前で弱さを見せたら、なめられてしまうのでは?」という不安があるからです。
でも実際には逆。
謝れる親は信頼できる親なのです。
子どもは言葉以上に「親の行動」をよく見ています。
親が「ごめんね」と言える姿を見て、子どもは「自分も謝ろう」と自然に学びます。
やがてそれは、友達や先生、社会で関わる人たちとの関係において、素直に謝れる力、正直に気持ちを伝える力につながっていきます。
完璧主義の落とし穴
ではなぜ、多くの親が「完璧でいなければ」と思い込んでしまうのでしょうか。
前編でも少し触れましたが、この背景には、社会全体にある「親=ちゃんとして当然」という無言の圧力や、SNSでの「理想の子育て」情報の氾濫があります。
完璧主義は親も子も苦しめます。
・親自身が「失敗=悪いこと」と感じて追い込まれる
・子どもに対しても「失敗してはいけない」というプレッシャーを与えてしまう
・結果的に、子どもの「挑戦する力」や「自分を許す力」を奪ってしまう
本来、子どもは失敗を繰り返しながら育っていくもの。
そして親だって同じです。
「親も失敗するんだ」と子どもが知ることで、子どもは安心して自分に優しくなれるのではないでしょうか。
親が自分を許すことは、子どもへの優しさ
子育てには「正解」がありませんよね。
毎日が試行錯誤の連続です。
だからこそ大切なのは、「親も人間だよね」と自分に声をかけてあげること。
それが親にとっても、子どもにとっても安心につながります。
・「失敗してもやり直せる」
・「怒ってしまっても、あとで仲直りできる」
・「できない自分も『自分の一部』として認めてあげる」
そんな経験を通して、子どもは人を信じる力、自分を大切にする力を育んでいきます。
親も笑い飛ばそう
私は子どもに、自分の子どものころの失敗エピソードをよく話します。
「こんなことして先生に怒られたんだよ」と笑い話にすることもあります。
すると子どもも「えー!そんなことあったの?」と一緒にゲラゲラ笑う。
実は我が家、年末に家族でスキーに行ったのですが、そこでも父親の威厳なくバンバン転んでしまいました。子どもはスキー場デビュー、父も数年ぶりという中かっこいい父親をあきらめ、親子お互いに何回かは、板が足から外れるほど大転倒して大笑いしました。ケガをしなくてホッともしました。(笑)
ここには、私なりに「失敗しても大丈夫。思いっきりやっておいで」というメッセージを込めています。
後編まとめ:今日も“ほどよい親”で
「親らしく」あろうとがんばりすぎると、苦しくなることがあります。
でも「人間らしい親」であれば、子どもにとって十分です。
前編でも紹介しました、
イギリスの小児科医・精神分析家 ドナルド・ウィニコットの言うとおり、「ほどよい親(Good Enough Parent)」 でいいのです。
どうか今日も、自分に優しくこう声をかけてみてください。
「親も人間だよね」
完璧じゃなくても、愛はちゃんと伝わります。
子どもはその愛を受け取りながら、たくましく育っていきます。
そして、親自身が「自分を許すこと」が、子どもにとって最大の安心になります。
おわりに
2回にわたって「完璧じゃなくてOK!な子どもとの関わり」をテーマにお届けしてきました。
この文章が、読んでくださった方の肩の力を、少しでも抜くきっかけになれば嬉しいです。
子育ては日々大変なことも多いですが、その分、笑顔や喜びに出会える瞬間もたくさんあります。
「ほどよい親」として、一歩ずつ歩んでいきましょう。
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