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コロナとの共存=情報を見極める力を養う

皆さま、こんにちは
代表・公認心理師の小高千枝です。

昨日はモーニングクロスをご覧いただきまして誠にありがとうございました。

堀さん、宮瀬さん、経済ジャーナリストの磯山さん、スタッフの皆様
お世話になりました!

久しぶりの朝活!?
そして、リモート出演ということで

アナログな私としましては
お伝えする内容以上に、PCやスマホが故障しないか。。。心配でなりませんでした。

そして、最後の最後でネット環境に不具合が発生してしまい
皆様にはご心配とご迷惑お掛け致しました。

前日には接続テストもしっかりと行い、準備万端でしたが
心配のし過ぎは現実化してしまいます。
アナログ人間としましては「やっぱり怖いなぁ」と思ってしまいましたが
貴重な経験となりました!

皆様にはご迷惑をお掛けし、大変恐縮でございますが
一つの学びとして、今後気を付けて参りたいと思います。

電話でつないで頂き、何とか最後までお話をさせて頂き
ホッとしています。
新しい働き方も私の中に取り入れ、これからも頑張りたいと思います!

さて、途中でお話が途切れてしまいました今回のオピニオンクロス
こちらでしっかりとお伝えさせて頂きたいと思います。。

テーマは
【コロナとの共存=情報を見極める力を養う】

私たち人間は未知のことに対する不安感情を強く抱きます。
また、その不安や恐怖心からメンタルヘルス上の問題は生じます。

今回の新型コロナウィルスの問題は長期的な向き合いが必要であり
現実として受け入れなくてはいけないことを受容している中で
より心的負荷がかかっている状態です。

2020年1月に日本では初の感染者が出ていますが、私はその頃から変化する世間の様子や
翻弄される人間の心理状態をみつめ
以下のことについて深く考える時間を過ごしていました。

・未知のことに対する不安と恐怖
・(外出自粛や感染の疑い・感染後の)隔離がもたらすストレス
・偏見と差別
・情報のもたらす社会不安と混乱

そして、今回は新興感染症が引き起こすメンタルヘルスの影響について
3つにフォーカスしてみました。

<未知のウィルスが引き起こすメンタルヘルスへの影響>
    =長期的向き合いの必要性=

①不安・恐怖による心理的変化・反応
②環境の変化・問題によるストレス反応
③情報依存・情報過多による混乱

①不安・恐怖による心理的変化・反応
・感染することに対する恐怖と不安
・自分が他人に感染させるかもしれない(させたのではないか)という自責や不安感
・体調不良になった際、PCR検査や医療を受けられるのかという不安感
・感染した、感染の疑いがあることで差別や偏見の目でみられるのではないかという抵抗感
・大切な人が感染などし、隔離された場合の分離不安
・ご家族を失った場合の悲嘆反応
など

人間が不安感や恐怖心が芽生えた時、ご自身の心と向き合うのにあたり
ごく普通の反応ではありますが、当事者の方にとってはとても心が重たくなるものばかりです。
そして、こういったお気持ちがエスカレートすることによって
病的な問題に発展することもありますので、小さな問題でありましてもお気をつけた頂きたいと思います。

②環境の変化・問題によるストレス反応
・外出自粛や感染後の隔離などによる行動制限がもたらすストレス反応
・職を失われてしまわれたり、減給などによる経済的打撃から生じる心的負荷
・家族間コミュニケーションが密になり過ぎることでの心的負荷(家庭内暴力、虐待問題も含む)
・学校が休校によって生じる学力低下、学校によって違うサポート体制の違いによる不安
慣れない環境にストレスがたまっていることに気付かない心の問題
・リモートワーク、オンライン授業におけるネット依存の問題
・高齢者の認知機能・運動機能の衰え

現在のようにWITHコロナとして共存をしていく中で
長期間に渡り、影響を及ぼす可能性があると予測できます。

③情報依存・情報過多による混乱
・専門家、コメンテーターの報道や情報番組で伝える内容に翻弄
・ネットやSNS上での情報に対する困惑(感染した人の個人情報や誹謗中傷など)
・生活用品の不足や日常生活が不安になるようなデマ情報(チェーンメールなど)

情報過多による不安や不信感、何を信じるべきなのかわからなくなること
情報の適切な扱いが私たち情報を発信する側も受け取る側も必要になってきます

「③情報依存・情報過多による混乱」にフォーカスしてみました。

<人間とは。。。環境に依存する(環境に影響される)>

▽例
・好きな人の意見に同調してしまう
・周囲に合わせて悪口を言ってしまう
・みんなが言っているからそれが正しい!

 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

バンドワゴン効果
“世間の流行りや評判・評価を判断材料にしてしまう心理”

<コロナとの共存=情報主義社会との共存>
・自分の人生を豊かにする情報→自分に必要な情報の取捨選択
・倫理・道徳的な判断→「正しい」ことの見極め(自粛警察の必要の有無など)
・自分を信頼し、信頼できる人と向き合う→自己肯定感と自己効力感を高める

これからの時代、コロナと共存をしていく必要性が出てきています
前述通り、未知のウィルスとの共存は正解がわかりません

そういった正解のわからない日常の中で
情報の混乱から、偏見、対人関係の変化、社会への不信、社会不安などをもたらし
今まで当たり前のように送っていた日常生活の中で
様々な葛藤、心理的影響・負荷を長期的に及ぼすことになると考えられます。

▽社会的スティグマの防止
レッテルを張る、固定観念を持つ、差別、阻害、排除、社会的地位を奪うなど
誤った知識を軸に誤った態度や行動をとる

▽セルフスティグマを導き出さない
周囲から差別や偏見を受けていると感じる。否定的な自己認知。抑うつ、自責感、劣等感

感染者の方の個人情報の(ネット上での)心無い拡散
クラスター感染が発生した施設や職場関係者(家族など)
医療従事者の方や関係者の誹謗中傷や差別的な扱い

こうした事態は社会的スティグマにより当事者の心に深い傷を負わせるとともに
セルフスティグマが発生し、自己認知の歪みが生じる可能性もあります。

いつもお伝えしていますが、向かうべき敵はウィルスです。
少しずつ落ち着いて来ていますが、秋~冬にかけてまた感染拡大になるという見解も出ていることを耳にします

この危機を乗り越えるために的確な情報を見極め、他罰的にならないこと
そういった自己責任と尽力している方たちへ労いの気持ちを持ち
助け合いができる社会。新しい社会を皆さんで築き上げていけましたらと心から願い
お伝えさせて頂きました。

早朝からお付き合い頂きまして誠にありがとうございました。

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