COLUMNコラム

【心理コラム】完璧じゃなくてOK!な子どもとの関わり ①前編

新年あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

公認心理師・保育士の岡﨑です。

気がつけば、そろそろお正月気分を切り替える時期となってきました。皆さま、良いお正月を過ごされましたでしょうか。
さて、子育てをしていると、年末年始や誕生日、学期の終わりなど、ふと「ちゃんとできていたかな」と振り返る瞬間が多い気がします。

・「あの時は、ちょっと怒りすぎたかもしれない」
・「もっと優しく言えばよかったな」
・「親なんだから、もっとちゃんとしていないと…」

そんな反省や後悔が積み重なると、だんだんと「親なんだから完璧でいなければ」と自分で自分を追い詰めてしまい、どんどん苦しくなっていく・・同じような経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。私自身も、まさに身に覚えのあることです。

実際に子育てにあたる自分の肩の荷を軽くするという意味も込めまして、「完璧じゃなくてOK!な子どもとの関わり」と題し、2回に渡ってお話していこうと思います。ゆるりとお付き合いくださいませ。

「親である前に人である」

私が子供のかかわりなどでちょっと息詰まったときに、こっそり唱える言葉が「親とはいえ人間だから」 という言葉です。

親だって人間。イライラする日もあれば、感情がコントロールできないこともあるし、不機嫌なこともある。疲れて家事をサボりたいときだってある。

それって自然なことですよね。しかし、「親である」という自覚がその脱力を許してくれないことがあります。「それって言い訳じゃないの?」と心の中の厳しい自分が自分を責めてくることもあります。

しかし、心の中の厳しい自分に負けずに言い返しましょう!

「親だって言い訳したいときもある!だって人間だから!」

この程度に力を抜いて構わないと思います。笑
むしろ肩の力を抜いた関わりの中でこそ、親も子どもも安心し、自然なやりとりが育まれていくのではないでしょうか。

情報化社会がつくりだす「理想の親像」

今の時代、SNSや育児本を見れば「いい親になるための情報」があふれています。
もちろん参考になるものも多いですが、同時に「こうすべき」「こうあらねば」というプレッシャーを強めてしまう面もあります。

たとえば、

・「叱るのではなく褒めなければいけない」

・「子どもの気持ちを理解しなければいけない」

・「遊びも食事も完璧に整えなければならない」

こうしたメッセージを目にすると、できていない自分に落ち込んでしまうこと、ありませんか?
情報化社会では、多くの「理想像」に繰り返し触れることで、無意識のうちにそれを“基準”として内在化してしまいます。
その結果、現実の自分を常に比較対象に置くようになり、「できていない部分」ばかりが目につきやすくなってしまいます。
こうした自己評価の偏りが生じることで、「理想の親像」と「現実の自分」のギャップに苦しんでしまうのです。

本当に子どもに必要なものは?

では、子どもが本当に求めているものは何でしょうか?

時に、子どもにとって大切なのは 「安心できる関係」 だと言われています。

イギリスの小児科医・精神分析家 ドナルド・ウィニコット は、「ほどよい母親(Good Enough Mother)」という考えを提唱しました。

これは、

子どものニーズに「完璧に」応える必要はなく、「だいたい」応えられればいい
というものです。

つまり、親がときどき失敗しても大丈夫。
子どもは親からの愛情をしっかりと受け取って育っていくのです。

そしてこの考えは「母親」に限らず、「父親」や「祖父母」、あるいは日常で関わる養育者にも当てはまります。

「親らしさ」より「人間らしさ」

私たちは「親らしくしなければ」と思い込みがちです。
でも、時には親が等身大の姿で、人間らしくありのままで過ごしている姿を隠さないことも大切ではないでしょうか。

・疲れてしまう日もある

・イライラしてしまう日もある

・落ち込む日もある

もちろん、感情をぶつけすぎることはよくないかもしれません。
でも「お父さんやお母さんも落ち込んだり、疲れたりするんだ」と子どもが知ることは、子ども自身が「自分も素直に人間らしくあっていいんだ」と思える大切な学びになります。

「あなたがいてくれてうれしい」を伝えよう

私が子どもと関わる中で意識しているのは、子どもに「あなたがいてくれてうれしい」「一緒にいられて幸せ」という気持ちを、できるだけ日常の中で伝えることです。

それは特別なイベントや立派な行動で示す必要はないと思っています。

「ただいま」「おかえり」と言い合う瞬間。
一緒にご飯を食べながら笑い合う時間。
寝る前に「おやすみ」と声をかける瞬間。

小さなやりとりの積み重ねのなかに、子どもが「愛されている安心感」を受け取ってくれると嬉しいなと思っています。

前編のまとめ

ここまで、前編ではこんなことをお話ししました。

・親だって人間だから、完璧でなくていい

・情報社会が「理想の親像」を押しつけてしまうことがある

・子どもにとって大切なのは、完璧さではなく安心できる関係性

・「親らしさ」より「人間らしさ」を見せることも大事

そして最後にもう一度強調したいのは、

「完璧じゃなくても愛情はちゃんと伝わる」 ということです。

次回(後編)では、親が自分の「人間らしさ」を見せることが、どのように子どもの学びにつながるのかを深めていきたいと思います。

まだまだ寒い日が続きます。寒さに負けず、体調を整えて2026年のスタートダッシュを決めましょう!いや、のんびり行きましょうか。ではまた来月。


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