こんにちは。公認心理師の岡﨑太一です。
ようやく少し秋らしくなってきましたね。春に花粉症があったりする方にとっては、この時期が1年で一番過ごしやすい時期なのではないでしょうか。この貴重な過ごしやすい時期を大切にしていきたいと私自身も思っています。
前回に引き続き、私の経歴紹介も兼ねた内容になっています。前回は、私が療育現場で働いていたころの話でした。今回は、学校現場で働き始めたころのお話をさせていただいております。
前回の記事も、併せてお読みいただけると嬉しいです。
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【自己紹介コラム】はじめまして!公認心理師の岡﨑太一です!①~療育ってなんだ?~
経歴と現在の活動
前回の記事で書いた通り、もともと保育士として「療育」に携わっていた私ですが、その後保護者支援に興味を持ったことや、より幅広い発達段階の子どもたちと関わってみたいと考えたことで、公認心理師の資格を取得。
中学校での不登校支援を経て現在は、小学校から高校まで様々な校種においてスクールカウンセラーをさせていただいております。
学校現場での最初の経験
心理師として最初の学校現場は、中学校で教室に入れない生徒の居場所づくりや、生徒保護者の相談役というお仕事でした。
まず、びっくりしたのは先生たちの声かけがキビシイ!ということす。笑
これは、中学校の指導にケチをつけるという意味ではなく、幼児期の子どもたちを相手に声掛けしてきた私からみて大きなギャップがあったのだと思います。大きな枠で見ると、幼児教育は母性的な関わり、中等教育は父性的な関わりが強い印象でした。
発達段階に応じ、大人と様々な関わり方をしながら、自分も含めて我々は社会に出ているんだなあと感じます。しかし、「中1ギャップ」として戸惑いを覚える子どもの気持ちもわかってあげられる気がしたものでした。
それでは、「中1ギャップ」について以下へ説明をさせていただきます
中1ギャップとは
「中1ギャップ」とは、小学校から中学校へ進学した際に生じやすい生活環境や学習環境の変化による適応の難しさや戸惑いを指す言葉です。不登校の社会問題化とともに、注目される言葉となっています。しかし、変化といっても具体的にはどんな変化があるのでしょうか。
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~中1に起きやすい変化~
1.学習面の変化
・教科担任制になるため、複数の先生と接する必要がある
・授業内容や学習量が急に増える
・定期テストや成績評価の仕組みに不慣れ
2.生活面・人間関係の変化
・クラス替えや新しい友達関係の構築が必要
・部活動への参加など、生活リズムが大きく変化
・上級生との関係や校則などの新しいルールに適応しなければならない
3.心理的な影響
・小学校の「慣れた環境」から離れ、不安やストレスを感じやすい
・思春期の入り口にあたり、自己意識が強まる時期でもある
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こうしてみると、小学校から中学校への進学って、改めていろいろな変化があるんですよね。これは大人も子どももですが、環境変化のストレスって気が付きづらい割に侮れないものなのです。

子どもを見る視点の変化
幼児期の子供たちを見てきた目から見ると、生徒たちもすごく「おとな」に見えました。同じような感覚を持った方もいらっしゃれば、共感していただけると思うのですが、幼稚園というコミュニティの中では、5歳児の年長さんはとても大きく立派に見えるのに、小学校に入学した途端かわいいちびっこに見えますよね。その逆パターンのようなギャップが、私にはありました。
しかし、子どもたちと関わって距離を縮めていくと、そして中学校での支援に慣れていくと、少しずつ等身大の中学生として見えるようになっていきました。
思春期を迎えている彼らの自尊心や自立心は尊重しながらも、体も心もまだまだ幼いところが残っているかわいい「子どもたち」として見えてくるようになったんです。
現在とこれから
そういった経験を経て、現在は小学校から高校までと様々な校種でスクールカウンセラーをさせていただいております。
ささやかではありますが、ここではそんな私自身の経験や保育士、公認心理師としての目線から、子どもたちのこころや、子育て、親の悩みなどについて書いていければと思っております。そして私自身、小学生の子を持つ親でもあります。時には私自身の愚痴や悩みも発散させてもらうかもしれません。
実は、発信することというのはあまり経験がなく、不安と楽しみが混ざり合う、秋なのに新年度のような心持ちでいます。どうか、温かい目で読んでいただけるとうれしいです。

おわりに
今回、自己紹介を交えた初めてのコラム記事を、2回にかけて書かせていただきました。何か皆さんの生活のちょっとした支えや彩りになっていると嬉しいです。最後までお読みいただきありがとうございました。
ようやく夏から秋に変わり始めました。記事の中でも触れましたが、生活リズムや気候の変化は、自分で思っているよりもストレスがかかるものです。ぜひ、自分自身の小さなサインやSOSを逃さずにキャッチして、自分で自分を労ってあげてくださいね。
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