取材記事掲載
※11月4日(月)朝刊・総合情報サイト『webunプラス』へ掲載
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北日本新聞『この人に聞きたい』
テーマ・代行社会 どこまであり?
北日本新聞・毎月第一月曜の文化面。折々の社会現象を深掘りするインタビュー企画「この人に聞きたい」 11月4日掲載分「代行社会 どこまであり?」にて取材をしていただきました。
北日本新聞『webunプラス・この人に聞きたい』
テーマ・代行社会どこまであり?
https://webun.jp/articles/-/702038
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退職代行を利用して会社を辞める人が増えている現代社会において、家事や宿題、幹事やPTAなど、さまざまな代行サービスが広がっています。このような代行社会で「代行」がどこまで許容されるのかについてお伝えさせていただきました。
【取材を受けて】
企業においてカウンセリングをしていると「退職代行」に対する抵抗感が薄れてきています。それだけ日常的に耳にするようになってきている世の中なのかもしれません。
5.6年くらい前から「退職代行」を利用し退職をされる方が増えてきたようにも感じていますが、そもそも利用される方の心情としまして「自分で申請できない」「退職の相談ができない」ために退職代行に頼るしかないといった背景や傾向が見られます。
退職を考え、自ら相談や申請できないほどのストレスを抱えている人にとって、直接的な退職交渉はさらなる精神的負担を強いることになります。
特にうつ病や不安障害などのメンタルヘルスの問題を抱えている人にとって、退職代行を利用することで、ストレスを回避し精神的な健康を保つことにも繋がり、重要なサポート手段にもなりえます。
ただ、メンタルヘルス不全に陥っている方だけではなく、退職代行を利用する理由は、多岐にわたることも現場を見ていて感じることです。
労働環境や働き手の職場に対する意識の変化、法的な問題への対応、コミュニケーションの問題、(サービス利用における)手軽さと利便性、友人や同僚・SNS等における成功体験の共有と口コミに対する信頼、そしてメンタルヘルスに関する精神的な健康の保護など。。。様々な要因が絡み合っているといえます。
退職代行を利用することで、個々に抱えているストレスを回避し、精神的健康を保つことへ配慮するとともに、現代社会の問題や労働環境における背景の理解を示し、問題を受容し、解決していく方法も見出していく必要性も同時に問われていると感じるのです。
また、今回の記事では退職代行以外にも「代行社会」が発展しており、今後も需要は高まり続けることに焦点を当て、取材にお答えさせていただきました。
個人や企業が日常生活やビジネス上の様々なニーズに対応するため、便利な手段として「代行」を利用されています。多様性、価値観の違いが様々な意味合いで表面化してきていることもこういった代行社会の在り方なのかもしれません。
近年、仕事や家庭の責任が増え、時間が限られている方が増加しています。多忙なライフスタイルの中で、自分の時間を有効活用したいというニーズが高まっており、業務やタスクを他人に委託することで、時間と労力を節約する有効な手段とも言えるでしょう。
今回の取材を受けさせていただき、「代行サービス」との付き合い方を改めて考えることとなりましたが、何事もバランスだと思います。皆様の日常の中でご自身でやること(やるべきこと)と代行サービスを利用することを客観視された中で、心身ともに豊かな日常を紡いでいかれてください。
この度は貴重な機会に感謝申し上げます。