COLUMNコラム

【心理コラム】アスリートの心のフィットネスを保つ①

みなさま、こんにちは。
所属メンタルトレーナーの森下です。

先日、新型コロナウイルスのパンデミックの影響を受け、東京オリンピックの延期が決定しました。
その他にも色々な大会やイベントが軒並み中止となり、
そこに照準を合わせ準備していた選手は、大きなストレスや喪失感を抱いているかと思います。

そのような中でも、延期という決定になった以上受け入れるしかありません。
そんな時に選手や指導者、家族の方々がどのような考え、行動していけば良いのか、
メンタルトレーニングの観点からお話させていただければと思います。

<コントロールできるものと出来ないもの>

延期が決定するまで、多くのアスリート、スタッフ、家族、そこに関わるたくさんの方が、
この先どうなるかわからない事態に不安を抱いていたことかと思います。

中止になるのか、延期になるのか、予定通り行うのか、どうなるかわからない状況ではプランも立てづらいですし、
モチベーションも保ちづらくなります。
今回は延期という結果になり、中止という事態は免れたわけですが、
それでも延期をして開催するにあたっては、たくさんの問題を解決していかなければなりません。

東京オリンピックを最後に引退を決意していた選手もいるでしょう。
オリンピックだけでなく各競技で行われるはずだった大会もそうです。
金銭面でも苦労しながらオリンピックを目指していたアスリートもいます。
やっとの思いで、出場の切符を手にしたのに1年後に同じ立ち位置でいられるかの保証もありません。

多くの犠牲を払い、その大会をゴールとして決めていたのに、
こうした状況で仕方のないことではありますが、突然ゴールがなくなってしまった気持ちは、元競技者として十分に理解できます。

ですが、どんなに悔しがっても、悲しんでも、怒りをぶつけても、それらの状況や結果はコントロールできないので変わることはありません。
唯一コントロールできるのは自分自身。つまり、どう考え、どう行動するかは自分でコントロール出来ます。

コントロール出来ないものに注意を向けるよりも、自分のできること、すべきことに意識を向け、前向きに捉えていかなければなりません。

<まずは感情を受け入れること>

とはいえ、急には気持ちは前向きに切り替えずらいものです。
不安や悲しみ、怒りや焦り、そう言ったネガティブな感情が出てくるのはごく自然なことで、いけないことではありません。

無理やりに、気持ちを切り替えようとすると、切り替えようとしたものの、表面的な強がりになってしまい、
結局切り替えることができずに、さらに不安や焦りを増幅してしまう原因になりかねません。

そのような感情が出てきたらまずはしっかりと受け入れてください。
客観的になるために日記などに思いを書き出してもいいでしょう。
信頼できる家族や仲間、コーチや専門家に話を聞いてもらってもいいでしょう。

ネガティブな感情は悪いものではありませんが、それが長く続くと心身に悪影響を及ぼしかねません。
信頼できる人にサポートしてもらい、自分の気持ちを吐き出し、見つめなおすことで、
感情を受け入れることができるようになります。

受け入れることができたら、前に進むためのプランを考えていけるようにしていけば大丈夫です。

新型コロナウイルスの影響で外出の制限が出てきています。直接対面で話ができない時は、
SNSやZOOM、Skype、などのツールを使ってコミュニケーションをとっていくようにしてください。

ただし、SNSは必要のない情報や、正しくない情報も流れてくるので、
それらの判断には十分に注意するように気をつけましょう。

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