皆様、こんにちは
メンタルヘルスケア&マネジメントサロン代表・公認心理師の小高千枝です。
新年度がスタートしあっという間に半月が過ぎ去ろうとしています。
新年を迎えた1月とはまた違う感覚で、年度末から新年度にかけて出会いと別れを経験され、また新たな生活と向き合っていらっしゃるタイミングでもいらっしゃるのではないでしょうか。
私は毎年4月上旬は、企業様での新入社員研修のご対応があり、新しいご縁や出会いの中で学び深いお時間を過ごすため、今年度も大変楽しみでございました。
昨年の秋頃より、各企業様において新入社員研修のために4.5月のスケジュールを確保し、年明けから研修の調整に入っておりました。
各企業様の色に合わせたご要望や、前年度の1年生社員の皆様からのご意見などを参考に、次年度の研修内容を決めていきます。
そして「自己表現」や「チームビルディング」などに繋がる、ゲーム感覚で楽しめるワーク等が年々必要とされていることに気付かされます。
時代の流れでしょうね。。。
研修内容は受け身ではなく、主体的に参加できること、楽しめることを求められるようになっていると感じます。
座学の研修三昧って。。。笑。正直なところ「。。。眠いです。。。」(私が言ってどうする!ですが)
ただでさえ不慣れな新しい環境でのストレスや緊張感で疲労も溜まり、居眠りしちゃいますよね。
皆さんのご機嫌取りではなく、私自身も90分の講演会等に依頼がきますと「わ~一方的に話す90分ってどうなんだろう?」と思うことが多々ありますので”眠くなる””話が入ってこない”といったご意見には「うんうん」と大きく頷けます
座学で基礎的なことをしっかり伝えることは私も必要であると感じますが、長くやればいいというものではなく
座学で伝えたいことをゲーム感覚で楽しみながら習得していただければ、と数年前から身体を動かすワークを多めに入れるようにしました。
私の研修はそもそも全員参加型のため、私が一方的に話をしているだけではなく、座学でも寝る暇はないのですが
それでも、入社初日から座学三昧の新人さんは辛いと思います。
ここ数年は企業様の意識にも変化が見られ、ワイワイ楽しみながら学び、自然な流れで身につく研修が喜ばれる傾向にあります。
「自己表現」等はSNSなどの世界でされていても、リアルな人間同士では躊躇してしまい、内なる可能性を言語化できない方が多い傾向にあることも、現実問題として感じることです。
心理学をもとに生まれたカードゲームや身体的動作を伴う共同作業など、自己表現やチームとしての一体間を得られることを取り入れることで
新人さんの個性や仲間意識を引き出すきっかけを掴むことが、個人セッションをしている中で、以前よりも時間がかからなくなったように感じます。
また、堅苦しい自己紹介をするよりもゲームを通して、その人柄が垣間見え、表面的な自己紹介よりも相手を知ることができたと、素敵なご意見をいただき、私もとてもうれしく思っております。
チームや仲間の前では話すことができない個人的なことにつきましては、研修ではなく個人セッション(個別の面談)でご対応し時間をかけてゆっくり向き合う体制を整えているため
『全体研修+個人セッション』の組み合わせが、どの企業様でも定着してきています。
ありがたいことです。
3月(月一回の企業様訪問での個別カウンセリングの際)、2024年度の一年生社員さんとのセッションで、この一年を振り返るお時間を過ごしました。
「新人研修ではAさんは◯◯って言っていたけど、どう?実践できてる?」と先を見通した、メンタル面や仕事への取り組み方への変化を共有しあうことができ、長期的にご一緒させていただけることの意味を改めて感じました。
毎月ご訪問する企業様では、まさに「継続は力なり」を私自身も実感しています。
どこの誰だか知らないカウンセラーに、何か問題が起きたから相談するのではなく
毎月会社に来ている顔見知りのカウンセラーで、会社の状況もスタッフさんが抱えている問題の全体像を把握しており、中立的な立場にいる専門家として携わらせていただいていることはありがたいです。
また、定期的にカウンセリングを受けに来てくださっている社員さんは、日々の環境や状況、おかれている立場等の情報共有がすでにできているため、本題にすぐに入ることができることも、問題解決に向けた効果を発揮します。
(問題の本質と向き合う前段階の情報整理に時間がかかってしまいます。こまめに情報共有をしていることの意味を感じます)
私が毎月ご訪問させていただいている企業様での新入社員研修は、社員になるにあたり誰もが通る登竜門となっており、100パーセント私の個人セッションを受けていただきます。そのため、入社直後から顔見知りとなり、立場をお互いに理解しあえる環境にとても感謝しております。
「東京のお母さん」とおっしゃってくださる方もいらっしゃり、第三者としての立場ではありますが、会社の居場所を感じるきっかけに慣れましたら嬉しく思います。
特に入社したてのは、新入社員の皆さんにとって心から安心できる環境を、これから築き上げていかなくてはいけません。
地方から出てこられた方には、その負荷はかなり大きなものでもあります。
そのため、ゲーム感覚での研修を通して、同期との心の距離感がぐっと近づき仲間意識を高めることも裏の目的になっています。
(同期同士で支えあい、安心できる居場所的存在になるということですね)
ひとりでみんなの前で話をし、自分だけに注目されることは緊張するけれど、チーム一丸となって楽しめるワークの中で、心の強張りを解きほぐしチームとしてみんなで発表することへの抵抗感は、心に緩みをもたらします。
そういった空気感の中で、仲間に対する信頼関係構築からのモチベーション向上は、座学だけの研修をしていた時代よりも明らかに違いを感じているのです。
4月はじめから退職代行のニュースを見聞きしており、「退職代行」という言葉自体に抵抗感を抱かなくなりましたが、やはりご縁があって入られた企業様で皆さんの力を発揮し、前向きに取り組んでいただきたいと思う気持ちは本音です。
もちろん、精神的に追い詰められ、うつ状態になってしまわれるようでしたら、致し方ないこともありますが、社会人になり学生時代とは違う世界の広がりを感じる中で、心身の負荷がかかることは当たり前のことです。
そういった”心理的負荷(ストレス)”を解決していく生きる力を身に着けることで、これからの人生を楽しむことができますし、味方が必ずいますから。。。心から話ができる人に相談をしながらひとつひとつ大切な経験を紡いでいただきたいと思います。
新入社員の皆様の社会人生活の豊かなスタートを心より応援しております!
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