COLUMNコラム

【学齢期の子どもの心理】『思春期』という時期について理解を深めてみる③

🔶はじめに🔶

みなさん、こんにちは。所属カウンセラーの安澤です。

2022年も残りわずかとなりました。

今年も色々あった1年でした。
みなさんにとっては、今年1年はどんな年でしたか?
楽しいこと、辛かったこと。
嬉しかったこと、悲しかったこと。
充実していたこと、後悔したこと。
様々ではないでしょうか。

生活リズムを乱した方、感情のコントロールが難しかった方、常に不安や憂鬱な気分に苛まれる方もおられたと思います。

時に、心理士は、そういう方々に、ご自身のリズムを把握するために、日々の内容について記録をして視覚的に自分自身のリズムを把握しようと伝えることがあります。
それが功を奏することもありますが、これは、日々に限らず、月単位という大きな枠組みでもやってみて良いことです。

手帳やリマインダー等を見てみて、今一度、自分自身がどのような一年間を過ごしたのか、どのような出来事と遭遇し、経験し、感情を抱いたか、どのような波形の1年間だったかを振り返ることをお勧めします。
そして、しみじみとしたり、来年度は~しようと目標を設定したりして、けじめ、切り替えの時間を設けると、気持ちも一新しやすいと思います。

本当はこの後に、さらに文章があったのですが、余りにも頭でっかちになってしまったため、コラム末の🔶「年の瀬のご挨拶」🔶と一緒に、記載致します。

さて、今年最後のコラムになります。今回のテーマは、【『思春期』という時期について理解を深めてみる】の第三弾で、「思春期の子どもとのかかわり方」について取り上げます。前回のコラムと連動するため、被る内容も多く、保護者メインの内容となりますが、子ども自身も、「こういう心の状態なのだなあ」と感じ取りつつ、保護者と関わる時の1つの視点と考えていただくと良いかもしれません。

前回までに、「思春期の子どもの7つの特徴」、「思春期前後の子どもの心の有り様」、「思春期における親子関係」について述べてきました。
詳しくは以下のURLから御覧下さい。

【『思春期』という時期について理解を深めてみる①】
【学齢期の子どもの心理】『思春期』という時期について理解を深めてみる①

【『思春期』という時期について理解を深めてみる②】
【学齢期の子どもの心理】『思春期』という時期について理解を深めてみる②

子どもとのかかわり方の大前提にあるもの

そもそも思春期以前の幼少期、児童期という時期を経て、子どもたちの心の状態は常に変容を遂げていきます。その“絶え間ない変化“に応じたかかわり方が求められてきます。特に小学校入学以後の子どもたちは、様々な体験となる冒険を通じて、徐々に自分自身の世界を広げていきます。

以前にも申し上げましたが、最初は、保護者の価値観や考え方、感じ方を取り入れ、重んじていく子どもたちでしたが、冒険をしていくうちに、人であれ、物であれ、出会う対象が多くなるにつれて、保護者以外の対象からも、“多くのもの“を取り入れていきます。それは通常の発達ですし、成長の証ですし、それを止める理由はありません。

しかし、その通常の発達や成長以前に、“踏まえなければならないこと”があります。

それは、“心の健康“です。

「今、子どもの心は、どのような状態になっているのか」について考えることです。通常の発達も成長も、健康でなければもともこうもなく、順調に進んでいくことはありません。まずは、”子どもの心の理解”が必要です。

第一回のコラムで、子どもの心の状態を理解するために、「子どもの心の三角形」として“見える化“を試みました。もちろん、この見える化が全てではありませんが、心の状態を分かりやすく捉える一つの見方として、踏まえていただければと思います。

思春期前後を含む学齢期(小学校1年生~中学3年生)の子どもたちの心の中を、「学習」、「登校」という次元、「遊び」、「活動」、「対人関係」という次元、「衣食住」、「生活習慣」という次元で括られる三角形で捉えます。その三角形が「今、どんな形になっているのか」を考えてみることが、健康度の理解に繋がるでしょう。

「しっかりと三角形になっているか」、「ダイヤの形になっているのか」、「逆三角形か」、「はたまた別の形なのか」、その視点を大前提にして、子どもたちとかかわることが大切でしょう。

子どもの心の健康度を上げるためには、勉強や登校に着目し過ぎて「逆三角形」を大きくしていくことだけは回避しなければなりません。しっかりと、衣食住となる生活習慣の土台に着目して、底辺の面積を大きくし、「三角形」を作っていき、子ども一人でも立ち構えられるようにしていくことが大切となります(図-1)。

詳細は下記のURLから御覧ください。
【新連載:学齢期の子どもの心理】子どもの心を三角形で考えてみる

図-1 子どもの心の状態(三角形と逆三角形)

思春期の子どもとのかかわり方

まず、学齢期全般での子どもとのかかわり方、すなわち、大前提となる“心の健康”を踏まえた視点を持つことについて述べました。これまでのコラムでも何度も取り上げておりますが、この視点は、子どもたちから学んだものであり、それだけ重要な、そしてシンプルな考え方ですので、今後のコラムでも折に触れて用いていきます。

さて、次は思春期の子どもとのかかわり方です。

先に述べた通り、子どもは通常の発達の過程で、そして心の成長を遂げるにつれて、自我が芽生え、多くの人や物との出逢いがあり、たくさんのものを取り入れていきます。その際の子どもの心の動きに、保護者が上手く対応し切れず、ためらい、戸惑い、混乱し、怒りを覚え、うんざりして、最後には諦めていくことがありえます。

この親子の心の動きは、日々目まぐるしく、“けん制”したり、“衝突”したりと、ギスギスした関係を生み出すでしょう。
それだけで、子どもも、保護者も、疲れてしまいますよね。気づかなくても、神経はすり減っていきます。

まず、心掛けていただくこととして、子どもの心の動きを理解すること。

その中でも、「同一化」という心を防衛する方法があります。その心の動きである「同一化」という方法と、前回のコラムの最後で述べた“第三者”の存在。この二つの因子が思春期の子どもとのかかわり方において重要だと考えます。

「同一化」については、2022年9月のコラムの「補足」で触れましたが、改めて「同一化」の説明を行うと共に、思春期に“同一化される対象”の重要性について取り上げます。

2022年9月のコラムURLは下記から御覧ください。

【学齢期の子どもの心理】『「聴くこと」と「歌うこと」』について空想してみる

 

🔷同一化について🔷

「同一化」とは、精神分析学にある「防衛機制」の1つです。「防衛機制」とは、人々が自分の身を守るために、心理的に安心して過ごせるよう、無意識に作用している心のメカニズムです。子どもたちも、大人も、この様々な種類の防衛機制の無意識に用いて、日々自分を守っています。

子どもは、幼少期以降、「〇〇のようになりたい」や「〇〇になる」と抱き、近くにいる存在の言動を真似したり、誰かに憧れて同じような格好をしたり、その人になれるよう目指したりします。そのような振る舞いも、同一化の現象と言えます。

子どもたちにとって、最初に同一化する対象は、だいたい保護者・養育者ですが、徐々に変わっていきます。就学前と就学後で対象が変化していきますが、子ども個々に心の発達のスピードは異なり、変化の時期には個人差があります。

赤ちゃんの頃は、近くにいる対象(ほとんどの場合、母親)から様々なものを取り入れていきます。子ども自身が取り入れるべきものとそうでないものの区別がつけられていないため、なんでもかんでも“取り入れ”ます(いらないものは外部に出していきます)。

「同一化」では、子ども自身が、自分の中で「良い」と感じたもの(考え方、取り組み方、存在そのもの)を、自然と、そして次第に、選択して取り入れるようになっていきます。
「同一化」を通じて、子どもは、子どもが身を置いている環境で安心して過ごせるように、認めてもらえるように、心を成長させていきます(図-2)

図-2 防衛機制の「同一化」のメカニズム

そして、「同一化」されている対象が、子どもの成長過程で多様に変化していくことを踏まえ、保護者は、保護者自身だけではなく、“第三者”を用いていくことが、親子が互いにストレスを感じ続けることを避け、極力に衝突が少ないような親子関係を構築していくことに繋がります(図-3)。

図-3 思春期の子どもへのかかわり方のポイント①  同一化の概念について 「同一化」の対象と子どもの心の変化

前回のコラムでも取り上げましたが、図-3にもあるように、幼稚園・保育園時代は、「同一化」の対象は、「保護者」であり「絶対的な存在」です。他の大人の存在がいたとしても、保護者が「第一の存在」になります。

小学校1年生から4年生にかけて、学校や習い事の先生といった存在が、子どもたちの心の中に「重要な存在」として宿っていきます。子どもにとって、「保護者」は、「絶対的な存在」から「周囲の大人の中の一人」として強まっていきます。

小学校4年生前後から中学校3年生の思春期の時期に掛けては、「思春期の特徴」である自我の芽生えや自意識の高まりなどの子どもの心の変化に応じて、子ども自身の考え方や感じ方の方が正しいと思う方向に進んでいくため、保護者の考え方や価値観は、さらに「二の次、三の次の存在」になっていきます。

🔷かかわり方🔷

保護者の子どもへのかかわり方も、子どもたちの心の変容に合わせながら、微妙に、行き
つ戻りつしながら、シフトチェンジをしていく必要が出てきます。

私はよく保護者に、表現が適切ではないかもしれませんが、子どもへの関わり方として、思春期以前は「支配」、思春期以後は「俯瞰」とざっくりお伝えしています。

極端な物言いではあるのですが、分かりやすく説明すると、子どもの「自我の芽生え」を境に、保護者側もこの「支配」と「俯瞰」を交互に使い分けたかかわり方が必要と話しています。

とは言え、最近、さすがに「支配」って何だかなあ…と思いまして、ここでは、「支配」を「包み込むこと」、そして「俯瞰」はそのまま「俯瞰すること」として、取り上げていきます。

🔹包み込むこと🔹

まず、「包み込むこと」です。これは、保護者が、全ての内容において、子どもに直接的にかかわっていくこと、アプローチをしていくことです。

このかかわり方は、保護者と子どもの距離が空間的にも、心理的にも接近しており、ほとんどの時間において保護者との生活が中心になりやすい親子関係の時には、親子共々、それほど負担もなく、機能的なかかわり方になるでしょう。

当然、先に取り上げた「こころの三角形」の「勉強や登校」、「遊びや友人関係」、「生活習慣(衣食住)のどの内容においても、保護者が中心となって、子どもに注意や指示を与え、多少の反発はありながらも、子どもはそれに応じていくこととなります(図-4)。

図-4 思春期の子どもへのかかわり方のポイント② 「包み込むこと」と「俯瞰すること」 ※🔹包み込むこと🔹の説明

しかし、この「包み込むこと」は、何度も申し上げているように、子どもに自我が芽生え、反発が強くなってきたり、家庭以外での世界観をさらに拡大していったりすると、出来なくなっていきます。
子どもが、保護者に言えることと言えないことを分けて判断するようになっていく思春期以降の時期には、上手くいかないかかわり方となっていきます。

そうなると、「包み込むこと」から、シフトチェンジを試みていく必要が出てきます。

🔹俯瞰すること🔹

次に、「俯瞰すること」です。「俯瞰」という言葉は、当たり前ですが、使う方はよく使う言葉でしょうし、そうでない方は聞き慣れない言葉かもしれません。

「俯瞰」とは、「高い所から見下ろす」という意味です。これだけだと見下すような印象を持ち得てしまいますが、「広い視野を持って物事を巨視的に(全体的に)捉えたり、見渡したりすること」です。

「俯瞰」にも幅広い捉え方がありますが、私がここで述べたい「俯瞰すること」のかかわり方は、保護者の「客観的な態度」であり、子どもとのかかわり方において、一歩退いた位置から見渡し、間接的に、子どもとかかわることも取り入れていくことです。

そして、間接的なかかわり方として、保護者と子どもの間に“第三者”を、介して、その“第三者”の協力を得ながら、子どもと向き合っていきます(図-5)。

図-5 思春期の子どもへのかかわり方のポイント②
「包み込むこと」と「俯瞰すること」                           ※🔹「俯瞰すること🔹の説明

子どもは、特に自我の芽生える思春期以降では、時間的にも空間的にも保護者と距離を取るようになっていきます(当然、ペタッとくっついてくる時もあります)。
そして、様々な人々とかかわる中で、保護者以外の第三者の考え方や価値観を優先したり、自分の考え方を重視したりして、次第に保護者への反抗的な態度も強化されていくわけです。

この子どもの心の変容についていくかかわり方で、保護者と子どもは向き合う必要があります。しかし、子ども側は、子ども自身の心身に変化が生じていることについて、なかなか気づかなかったり、感情をコントロール出来なかったりします。

そうなると、親子関係において、保護者側のかかわり方を工夫していくしかありません。

保護者が、それまでの「包み込むこと」のように、全ての内容で、直接的に、指示したり注意したりするのではなく、様々な考え方や価値観などがあるとしても、「俯瞰すること」を通じて、一歩下がって、まずは保護者の思いと、子どもの思いについて考えることを大切にしていきます。

当然、保護者と子どもで向き合って、しっかりと話し合いが出来、互いの気持ちを尊重し合えた結論を導き出せるならば、それが最も良い関係性ですし、「俯瞰すること」のようなかかわり方を100%行う必要はありません。

しかし、どうしても子どもが反抗的な態度を取り、保護者と向き合うことが上手くいかない場合が生じ得ます。保護者と子どもの思いが互いに衝突して、上手くいかないまま終わらないように、感情のコントロールがまだ可能な方である保護者が、前のめりではなく、一歩下がるスタンスを取ります。

代わりに、“第三者”に、保護者の考え方や思いを伝え、“第三者”から、子どもに伝えていくこと。当然、子どもも保護者と向き合いにくいのであれば、“第三者”に思いを伝え、“第三者”がその思いのバランスを取っていきます。

「子どもの心の三角形」でいう、「勉強や登校」ならば、信頼できる教職員や塾の先生に協力を得るのが良いでしょう。

「遊びや対人関係」ならば、きょうだいや先輩、子どもにかかわっている地域の様々な方々、習い事の先生や仲間、あるいは相談機関などを介するのも一案です。

「生活習慣(衣食住)」については、親子関係を間に入って取り持てる親族の存在がいれば最も望ましい形ですが、もしその形を作ることが難しいのであれば、保護者として、子どもの「食べること」と「眠ること」、そして日々の生活の最低限を保持するために、ご飯を出してあげたり、眠れる環境を整えてあげたり、子どもにとって最低限必要な物を用意してあげたりするなど、言葉ではなく、行動で、さりげなく、示していきます。

大切なことは、保護者の考え方や価値観が、子どもの思いや考えを飲み込んでしまうほどに、強く覆い被さらないことです。だからこそ、クッションとしての“第三者”の力を得ながら、親子関係のシーソーがどちらかに傾かないように、心掛けていくことが求められます。

なお、ここでいう“第三者”は、理想形で言えば、子どもが「同一化」している信頼関係のある人物であることが望ましいです。
しかし、なかなか現実的に「同一化」出来る対象が周囲にいない場合には、緩衝帯として、時に“物”、“活動”、“ペット”といった対象が、親子関係を中和させることもありえます。それは、「同一化」というよりは、また別の子どもの心のメカニズムを背景にした方法と言えるかもしれません。それはまたの機会にお伝え出来たらと考えています。

 

🔶まとめ🔶
●思春期の大前提にあるものとして、思春期以前の幼少期、児童期という時期を経て、子どもたちの心の状態は常に変容を遂げていく。その“絶え間ない変化“に応じたかかわり方が求められる。

●思春期の発達や成長以前に、まずみんなが踏まえなければいけないのは、“心の健康“である。「今、子どもの心は、どのような状態になっているのか」について考えることが重要である。通常の発達も成長も、健康でなければもともこうもなく、順調に進んでいくことはない。まずは、”子どもの心の理解”が必要である。

●思春期の心掛けることとして、子どもの心の動きに目を傾けていくことだが、その中でも、子どもの「同一化」という心の動きと、“第三者”の存在、この二つの因子が思春期の子どもとのかかわり方において重要だと考える。

●「同一化」では、子ども自身が、自分の中で「良い」と感じたもの(考え方、取り組み方、存在そのもの)を、自然と、そして次第に、選択して取り入れるようになっていく。「同一化」を通じて、子どもは、子どもが身を置いている環境で安心して過ごせるように、認めてもらえるように、心を成長させていく。

●「同一化」されている対象が、子どもの成長過程で多様に変化していくことを踏まえ、保護者は、保護者自身だけではなく、“第三者”を用いていくことが、親子が互いにストレスを感じ続けることを避け、可能な限り衝突が少ないような親子関係を構築していくことに繋がる。

保護者の子どもへのかかわり方も、子どもたちの心の変容に合わせながら、微妙に、行きつ戻りつしながら、シフトチェンジをしていく必要が出てくる。思春期以前は、「包み込むこと」、思春期以後は「俯瞰すること」を大切に、交互に使い分けながらかかわっていくことが大切である。

以上、今回は、思春期の親子関係において、子どもの「同一化」という心のメカニズムと、それに対応した”第三者”の駆使が、保護者と子どもとのかかわり方の有効な方法であることを述べました。

現実的な生活場面では、それほどスムーズに親子関係をバランス良く保つことは非常に難しいです。しかし、その難しさに気づきを得て、考え、悩み、相談してヒントを得ながら、親子で様々な問題と向き合っていくこと。その末には、必ず光を見出せていけると感じます。

子どもも、保護者も、一人でその思いを抱えないこと。

それぞれが、誰か言える人に伝え、聴いてもらうこと。

即時的な打開策は見出せずとも、ひとりで考え込むよりはずっとずっと安心安全です。

ぜひひとりで抱え込まずに、”第三者”をどんどん使っていってください。

次回のテーマは、思春期のテーマを続けるか、新年を迎えて一度別のテーマにするか、現在は検討中です。もやもやしながら新年を迎えます(笑)

”第三者”に相談しながら、決めていけたらと思います。

何か私に取り上げて欲しいというテーマがありましたら、ご意見賜れると幸いです。どうぞ宜しくお願い致します。私が扱える内容なのか伺ってみないと分からないのですが(笑)

それでは、年の瀬のご挨拶です。

🔶さいごに<年の瀬のご挨拶>🔶

この1年も、私の拙い文章とコラム内容をご一読いただきまして、本当にありがとうございました。おかげさまで2年間、コラムを書き続けることが出来ました。皆さまが御覧いただき、多数広めていただき、読者の幅が広がっていったことが何よりの要因かと考えており、深謝の気持ちで一杯です。

改めてまして、冒頭で述べる予定だったことを綴りたいと思います。以後は、“私の年の瀬の呟き”です。コラムとはほぼほぼ関係ありません。しかし、あるかもしれません。どう思うかはご一読するあなた次第です。古いですね。ただ、本当に長い駄文ですので、お時間の許せる、気分的に許せる方のみご一読下さい。
今こうやって綴っていると、英文の頭でっかちな文章を避けるために、長い主語の一文を、関係代名詞を使って後方に持ってくるような“作業感“を感じております(笑)。例えが分かりにくいでしょうか(笑)

さて、社会的背景を辿れば、今年は良くも悪くも様々な出来事がありました。本当に。
ちょっと挙げてみます。

1月:国内で東大前での受験生刺傷、国外ではトンガの海底火山の噴火、
2月:国内では藤井棋士が10代で5冠。国外では冬季北京オリンピック、その直後にロシアによるウクライナへの軍事介入。
3月:国内では電力需給のひっ迫、国外では冬季北京パラリンピック。
4月:国内では野球でロッテの佐々木選手の完全試合達成、知床半島沖で観光船沈没。国内では、フランスのマクロン大統領再選(今考えるとこれは世界情勢的に意義深かった気がします)。
5月:国内では芸能人の方の相次ぐ訃報、国外では韓国で尹新大統領が就任。
6月:国内では、知床観光船の陸揚げ。国外では、北欧2ヵ国のNATO加盟合意。
7月:安倍元首相銃撃事件、桜島噴火。国外ではスリランカの経済危機。
8月:国内では仙台育英高校が東北初の夏の甲子園制覇。国外では、ウクライナ侵攻半年。
9月:国内では西九州新幹線開通、通園バス内置き去りで3歳女児死亡。国外では英国のエリザベス女王の崩御。
10月:国内ではヤクルトの村上選手が三冠王と年間最多本塁打記録更新。国外ではソウル雑踏事故。
11月:サッカーワールドカップ開幕。
12月:アルゼンチンが3度目の優勝、アルゼンチン代表のメッシが史上初の2度目のMVP、フランス代表エムバぺの得点王という歴史的な結果で閉幕。

私が思い浮かんだだけでもこれだけの出来事がありました。新型コロナウイルスは、進化を重ねて、多様な種類のウイルスが蔓延しており、依然コロナ不安、コロナストレスも振りかかっている状況です。

私自身も年度をまたぎ、職場環境が変わる場所もあり、色々と変化がありました。
それ以外にも新たなことを始め、チャレンジが続きましたが、年の暮れに、とうとうコロナウイルスに罹患し、ある意味チャレンジな日々を過ごしました。

次年度はもう少しペースアップして、更なる新たなチャレンジをしようと考えているところです。やはり動いていないと気が済まない性分なようですし、今のままではまだまだ不十分という自戒の念を込め、自己研鑽していこうと思い返す年の暮れです。

そんな年の暮れ、ある学会に参加するため福岡県に行きました。2日前に入ったため、どこか寄ろうと思い、初日の夕方に太宰府天満宮に行きました。私自身、お参りそのものは余りしませんが、学業の神様である天神様(菅原道真公)が祀られる神社ですので、今年度私が関わっている受験生を中心に、“皆が合格しますように”とお祈りしてきました。努力あってのお祈りに変わりはありませんが、第三者的な立場ですと、やれることは限られておりますので、やれることはやろうと、8年ぶりに立ち寄りました。

このような話題の後に綴るのもどうかと思いますが、その参拝の帰りにクレジットカードを紛失し、太宰府天満宮の警備員にお世話になり、太宰府交番にも訪ね、クレジット会社には度々連絡をしました。いかに私の日頃の行いが良くないかを痛感しました。悪くも無いとは思いますが…。

ちなみに、そのクレジットカードは、某交通会社の某ICカードがひもついておりましたが、当然某クレジット会社では対応出来ないため、翌日に某交通会社に連絡をすることになりました。
もともと2日目は、私の趣味の1つである、日本国内の「先っぽに行く」旅を試みる日でもあったため、長崎県の日本本土最西端に足を運びました。平和公園やハウステンボスといった観光地とは違い、本当に端っこであり、平日も重なり、人はほとんどおりませんでした。

最西端の地は、想像以上に整備された環境で。海が広く澄み渡り、心地よい場所でした。その地で、某交通会社に連絡を取り、ICカード紛失時の手続きとリスクについて確認を取ったことは、恐らく今後ずっと忘れないでしょう。

後日、ICカードは電車内で発見されたようですが、改札を出ることが出来ていたため、電車内では間違いなく紛失しておらず、何かしらの要因で移動があったのでしょう。

ここまで徒然に述べてきて、他にも振り返りたいことは良し悪し問わず取り上げたいですが、キリが無いため割愛致します。

みなさんも、振り返りの時間を設けつつ、年末年始ゆっくり心身の静養に充て、次年度にまたご自身の目標…勉強、習い事、部活動、受験、就活、仕事、家事、育児、婚活、恋愛、余暇活動、人間関係、治療、回復…様々なものがあるかと思いますが、自己実現に向けて、健康にご活躍出来るよう、祈念するばかりです。

それでは、残りわずかですが、良いお年を!!

🔶過去の記事🔶

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過去の【学齢期の子どもと心理】コラム by 安澤 好秀


 

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Writing by 安澤 好秀

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